Ray
Ray
オーディオ歴は中学生からと長く、現在使用のExclusive 2402はほぼ30年使用しています。大学入学後ジャズ喫茶に入り浸り、そこの再生装置ーJBL Pro multi が気に入りそのまま同じSP…

マイルーム

趣味の部屋
趣味の部屋
持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオ・シアター兼用ルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーン~100型 / ~5.1ch
'05年に自宅を建て直すときにこのオーディオルームには力を注ぎました。 まず、コンクリート直置き床の必要性から基礎をスラブオングランド工法の建物にし、スピーカーを置いている所には30mm山西黒御影石…
所有製品

レビュー/コメント

カレンダー

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

お気に入り製品

日記

CDPプロトタイプー真空管による音の違い

このエントリーをはてなブックマークに追加
2010年01月08日

前回の日記ではオーディオ工房さんが試作されたスーパーアナログサウンドCDプレーヤー/プロトタイプの試聴記を記させて頂きましたが、これはフラットアンプ真空管であるJJ E88CCでの印象でした。今回、同時に松下、Mullard、Svetlana、TESLAの6DJ8相当管を送って頂いていましたので、これらの印象を記させて頂きます。

VOTTA7さんの日記や拙宅のフォノイコのプリ管、12AX7の真空管換装経験からこれらの真空管交換で大きな変化が得られる事は想像に固く有りません。

試聴CD盤は1)Gustav Mahler Symphony No5 第1楽章(Water Lily Acoustics)
2)Holst The Planets 4.Jupiter(TELARC)
3)CHUCK MANGIONE Children of sanchez(A&M records)
4)富田雅彦・鈴木勳 陽光   
      5)Best Audiophile VOICES 1
6)Gerry Malligun meets Johnny Hodges(Verve)
です。


まずは、松下です。
JJでの平面的な音とは根本的に違い、左右の音場が適度で、奥行き感、立体感が出ており、オケラが雄大に眼前に展開しています。
低域〜高域までの情報量も十分で、中域〜高域の締まり、張り出しも感じますが、低域の締まりはあまり感じられません。
fusionでは中高域の張り出しが顕著で音楽が前に出てきますが、低域はやはり薄く感じます。
ボーカルでは声の張りがあり,かつ芯があります。子音の響きも有り、ブレス、ニュアンスともに合格点ですが、バックのベースが間延びしているのが気になります。JAZZではテナーとバリトンサックス、ピアノが非常にマイルドで、まさにアナログ的な音楽ですが、ベースの支えがやや弱く感じました。
全体として少し中高域によっている印象です。

次に本命と見られたMullardです。
低域から高域まで非常にバランスが取れて前にでてきます。低域の締まりも十分で、中低域の力強さが感じられます。拙宅のアナログ盤に近い印象を受けました。音場感は松下より秀でており、奥行き感も十分です。高域のキレではさすがに松下に歩がありそうです。
情報量においてはさすがにMullardが秀でています。低域から高域までバランスが取れているのでオケラが更に雄大に展開されています。締まった低域に支えられた中高域が特徴で、特に中域の伸び、張り出しがあります。
Fusionでは、音楽にエネルギー感が宿っており熱く聞こえて来ます。特徴は音の締まり、解像度、情報量が豊富な事と思われました。
ボーカルでは子音の響きも適度で、シンバルの細かい音も聞こえます。バックのベースの締まりも十分です。
ブレス、ニュアンスもP0sに近く、音に伸びがあります。
JAZZではリズム感、楽器の響きがよく出ており、演奏者が眼前に迫ってきます。
全体としてすべての分野で遺憾なく真価を発揮している真空管と思われました。

次に一番安定供給が可能と思われるSvetlana現行管ですが、
音楽が全体的に重く、リズム感が全く感じられません。言い換えれば、全体におとなしく、落ち着いた音と言えるかも知れません。しかし中域の解像度は十分です。
音の張り出しはJJより優位な感じを受け、低域の締まりではTESLA、ムラードに次いで良いのですが、いかんせん音楽が重たすぎます。
音的に特徴に乏しく、すべての分野で中庸で、音場感は松下とほぼ同じ様に奥行き感に乏しく感じました。音の分離が今ひとつで重なりあう結果、重たく聞こえるのではないかと思われました。
このSvetalana管に関しては拙宅のPOWの真空管12AX7で好印象だっただけにこの音の出方は信じられません。
エージング不足?

次に、初めて経験するTESLAですが
中高域の解像度は素晴らしく、音に深みが感じられます。左右の広がりが適度で前後感も素晴らしく、眼前にオケラが雄大に展開しています。そして、それぞれのパートから音楽がハーモニーとなって聞こえ、音を聴こうとしていても自然に音楽を聴いてしまいます。締まった、豊かな低域に支えられた音楽が聞こえて来て、非常に安心感があります。音場、音像どれをとっても安心出来る素晴らしい音楽が聞こえてきます。
Fusionでは音楽が非常に熱く聴こえ、低域の締まり、張り出しはP0s以上かもしれません。これら真空管の中では、低域の良さが一番よく出ており、中域も太く、締まった音で、音楽に余裕をもたらしています。加えて、音楽にリズム感が満ちあふれ、聞き疲れとは無縁で、まさにアナログサウンドそのものです。
空間表現も素晴らしく、音の分解能も優れており、重低音も再現されています。
音が前に張り出して来て、立体的な音楽が聞き取れます。
ボーカルではブレス、ニュアンスが一番感じ取れ、口の中まで見える感じがします。ボーカルの子音に響きが載っており、色気を充分感じとれ、バックのベースの張り出し、締まりも充分です。
JAZZでは非常に音が太く、ベースからシンバルまですべての楽器の情報が伝わってきます。音楽が非常に熱く、厚く聞こえてきます。まさにアナログサウンドの極地と言ったところでしょうか。これはもう決まりでしょう。
情報量ではさすがにMullardに一歩譲りますが、この真空管は熱いです。
丁度P0sとA.k premiumとの関係を思わせます。

これら五つの真空管の順位をあえて付けるとすれば、拙宅の試聴環境、私的な好みからTESLA>Mullard>松下>JJ>svetlana となりました。

TESLAを装着したこのCDPをこの3日に、拙宅で行なったオフ会で聞いてもらったのですが、このCDPだけを聞いていれば、これはこれで非常にアナログ的な音楽を聴かせる事もあり、ズッーと聞いていたい気持ちにさせるとの感想を頂きましたが、さすがに色々なCDを交互にP0sと聞き比べると、情報量、分解能、一音一音の響き、音の厚さ、伝わってくる音楽の熱さ等の点ではP0sが勝っています。しかし、このスーパーアナログサウンドCDプレーヤーを聞いていると情報量云々などはどうでもよく、安心して音楽が聴けたらよいのではと言う感じにさせる不思議なCDPであることだけは確かです。

なお真空管のエージングに関して改めて工房さんに問い合わせをした所、
Svetlana,Mullardは長期間使用したもの(Mullardは休止期間が長い)で、TESLA、松下、J J が新品との事でした。
このエージングの結果を聴いて、改めてSvetlanaの管が気になりました。何故?と。多分にこの真空管に問題が生じたのかも知れません。

今回5つの真空管を聴き比べて、このCDPは真空管を変える事によっても自分好みの音楽が得られる事を確信しました。

この素晴らしいCDP、及び真空管各種の試聴の機会を与えて下さったオーディオ工房・神奈川テレビジョンさんには厚く感謝申し上げます。

次回の日記→

←前回の日記

レス一覧

  1. Rayさん、こんばんは。

    さすがRayさん、このような詳細なインプ私にはとても書けません。

    私の所で試聴したのはJJ,松下,テレフンケンでした。
    Svetlanaは以前から付いていた球で6DJ8の互換球です。
    電源部を強化したことによりご指摘のようにアラが出てしまったようです。
    それで新たな球探しが始まったのです。

    松下の印象は中低域の厚みが無いので却下しました。
    テレフンケンは松下より中低域の厚みが出るのですが手に入りにくいのでこれも却下。
    結局ワイドレンジな鳴り方をしたJJを選んだのですが、試聴ではボーカルはほとんど聴かず、鳴りっぷりのよさを追求した結果バランスを崩したようです。

    後日JJ,TESLA,Svetlana,Mullard,SYLを試しましたが、個人的にはMullard>TESLAでしたね。
    再度JJをボーカルで試聴したら口元がかなり上に定位するようでこれが平面的に聴こえたのかなと思いました。

    byVOTTA7 at2010-01-08 23:57

  2. VOTTA7さん 今晩ワ 
    早々のレス有難うございます。

    師匠よりも先に生意気な試聴記を記させて頂いた事、お許し下さい。
    勝手な私見を記させて頂きました。

    ご指摘の様にMullard は拙宅でもバランス、情報量、切れの点ではTESLAの上をいってました。
    ただ締まった低域に支えられた中高域が小生好みの結果ですので一般的ではないかも知れません。

    Svetlana の不振は今でも不思議に思っています。電源部の強化による”あら”だけでしょうか?理解に苦しみます。

    byRay at2010-01-09 00:15

  3. とんでもありません(^^;
    音楽に精通しているレベルはRayさんのが全然上ですから、私の戯言と思ってください。師匠なんてもっての外です。

    今回抵抗値を切り替えて試聴していますからRay邸で試聴した試作機と私が使った試作機は別物でして差があって当然なんです。
    抵抗値によっても真空管程ではないですけど変わるんですよねー。

    Svetlanaは互換球としての限界なのかもしれません。
    特に音数が多くなるパートだと情報を処理しきれなくなるような感じで音が抜け切らず頭打ちになってしまう感じです。

    byVOTTA7 at2010-01-09 00:36

  4. Rayさん こんばんは

    いつもながら完璧なインプレには脱帽です。

    先日聴かせて頂いたのはTESLA管でしたね。

    先日も言いましたがホントこれで十分ですよね。

    さすがに後でP0sと比べるといけませんが・・・。

    いつもながらこんなに真空管で変ると???ってな感じですね。

    bynaskor at2010-01-09 01:10

  5. なるほど、レポートとはこう書くのかと、またまた勉強させていただきました・・・素晴らしく分かりやすく微細なレポをありがとうございます。
    これだけ細かくきいて、特徴を捉えられるのは、これまでのRayさんのご経験の積み重ねゆえなんだとおもいますが、それでも、相当集中力を高めての試聴を繰り返されたんだろうと思います・・・加えて、このレポートをまとめるにも、それなりにお時間を割かれたんだろうと・・・お手間入りのレポートをありがとうございました&お疲れ様でしたm(_ _)m
    Rayさんの、このCDPへの評価の高さがひしひしと伝わってきて、何だかとても嬉しくなって来ました(^^;
    それにしても、真空管ってのは、素晴らしく魅力的ですね(^^;
    σ(^^)私も年末から、プリ-パワー間に真空管プリをバッファとしてはさんで楽しんでます\(^^)/

    byMt.T2 at2010-01-09 02:02

  6. Rayさん
    おはようございます。
    またまた精緻なレポート有り難うございます。
    写真を良く見るとTESLA管のみ端子が
    金メッキのようですか??
    ある程度?オーディオ若しくは信頼性を
    重視して作られているのかも知れませんね。

    ちょっと気になったのですが、管球交換後に
    バイアス調整はどうなっているのでしょう??
    自己バイアス、それとも手動で?
    おわかりになる範囲で構いませんので
    ご教示下さいませんでしょうか?

    by吉田兼好 at2010-01-09 07:59

  7. naskorさん 今日は

    お聞き頂きました様にTESLAの音はまさにアナログライクの音がしていましたね。
    その音の情報量、分解能等は不要な感じの気持ちよい音楽を奏でていました。

    標準がSvetlanaとの事ですが、VOTTA7さんの言葉を借りれば、電源強化によりこの真空管のあらが出て来たとの事でした。
    真空管選びは本当に難しいですね。

    セカンドシステムとしては最高のCDPではないかと思っています。
    以前ならnaskorさんも食指が動かされたのではないでしょうか。

    naskor邸のEQはRCAの真空管を得て更に素晴らしくなっている事でしょうね。
    RCA は第2世代電源を与えられたEQ に於いても素晴らしい音楽を奏でているようで、基本性能の高さを証明している様ですね。
    またお聞かせ下さいね。

    byRay at2010-01-09 12:45

  8. VOTTA7さん 
    再レス有難うございます。

    何をおっしゃるVOTTA7師、小生にとってはバイブルであるあの真空管備忘録を記されている情熱と洞察力には感銘するのみです。

    抵抗だけでもそれほどまでに変わりますか。真空管アンプと言う物は奥が深いですネ。
    音楽は人それぞれの好みが大きく左右する因子なので普遍的と言う基準はないでしょうね。人の評価をどう自分で昇華するかが一番大事でしょうね。

    Svetlana に関してはご指摘の様に
    >特に音数が多くなるパートだと情報を処理しきれなくなるような感じで音が抜け切らず頭打ちになってしまう感じです。
    同じ事を感じています。しかし、これがSvetlanaの限界とは思いたくはないですが。

    byRay at2010-01-09 13:26

  9. Mt.T2さん 今日は

    試聴記の書き方はヤマテツさんには到底及びません。毎度日記を読ませて頂いて勉強の毎日です。有り難うございます。

    今回はヤマテツ流にメモにとりながらの試聴でした。久々に真剣に音楽ではなく、音を聴きました。
    非常に面白い経験でしたね。

    真空管の魅力は聴覚的にも視覚的にもつきない物と思っています。加えて比較的手軽にプリ管の交換にて音をいろいろ変えられる所も面白いですネ。

    >プリ-パワー間に真空管プリをバッファとしてはさんで楽しんでます。
    プリ管の交換、これはやみ付きになりますよ。いかがですか。
    インコネを変えるよりは随分安上がりかと。

    byRay at2010-01-09 13:34

  10. 吉田さん いつもレス有難うございます。

    さすがに目の付けどころが違いますね。ご指摘の様にTESLAが唯一接点が金メッキでした。これが音に影響を及ぼしている可能性は否定出来ないと思います。

    >バイアス調整はどうなっているのでしょう??
    拙宅の機器はMcInが自己バイアスでAudio Space,TRIは手動です。
    しかし、今回いろいろ交換したのは出力管の方ではなく、増幅管ですのでバイアス調整は必要ないとの事でした。EQ,POWの時ももそうでしたが、プリ管交換にはバイアス調整は必要ないとの事で色々試した経緯が有ります。

    出力管のバイアス調整なるモノは時間と手間がかかり、この様に簡単に聴き比べが出来ませんよね。
    加えて値段が高く、手に入れるのも難しい様なので。

    byRay at2010-01-09 13:46

  11. ログさん 今晩ワ

    >やっぱり、自分でも実験して見ないと、ピンと来ませんね。
    さすが、この様な所はログさんならではですネ。ここがまた素晴らしいところですが。

    しかし、真空管の換装での音の変化は凄いですよ。
    拙宅でもM300SEのプリ管をRCA管と松下管に変えましたが、音が締まり、情報量が増えました。向かって右が12AX7、左が12AU7みたいですよ。
    是非一度試して下さい。

    byRay at2010-01-09 20:26

  12. ログさん 今晩ワ

    オーッー、ここまでやられていると言う事はログさんの実験報告ももうすぐですね。
    と言いながら催促だったりして。
    真空管に造詣の深いログさんの事、さすがに回路図まで手に入れてしまいましたか。

    出力管はWEですよね。これ以上の管はないと思いますが、WEに近い出力管を探して下さい。ヨロシク。
    また、プリ管と出力管どちらが効果が高いかお教え下さいね。

    な〜んて、ドンドン誘ちゃお!!

    ただ出力管の場合にはバイアス調整が難儀で、小生はプリ管のみの交換に徹していますが。

    byRay at2010-01-09 21:31

  13. 横レスすいません。

    ログさん、松下、etcのX7余ってますから使ってみます?
    TRV-88SEでの試聴ではU7の換装変化は少なくやはりX7のが確認しやすいです。

    byVOTTA7 at2010-01-09 21:37

  14. ログさん 

    M300SEは自己バイアス方式なのですか。それは全く知りませんでした。

    2102は自己バイアス方式なのですがKT88が8本ゆえに出力管を変える事は簡単に出来ないのでプリ管を変えて遊んでいました。
    300SEなれば4本、これは試す価値がありそうですね。

    そうそう、DP戦記なるものが有りましたね。順番としてはやはりこれが先でしょうね。何せアナログ関係と言う事と、昨年からの持ち越しですから。

    byRay at2010-01-10 00:13

  15. 遅レス失礼します。
    モモンガさんの第1日目は、翌日までに渡る長丁場となりました。
    きっと楽しんでいただけたと思います。

    しかし、これだけの記事を書かれると、このCDPも真空管も使ってみたくなりますね。その内やるかも知れません(^_^;)

    byヒジヤン at2010-01-10 01:11

  16. ヒジヤン お早うございます。

    ホスト役、お疲れさまです。

    普通は一日で9回のSP,AMP試聴はおいそれと出来るものではないでしょうに。さすがにヒジヤン、モモンガさんコンビですね。
    さぞかし得るものも多かったのではないかと推測いたします。

    今日はオフ会が中心ですネ。お疲れの出ません様に。

    このCDPはいわば音場重視と思われますのでヒジヤン邸にはぴったりかな。
    加えてCD専用機で、電源部も興味のある機器と思います。
    是非一度お聞きの程を。

    byRay at2010-01-10 09:55

レスを書く

レスを書くにはログインする必要があります
ログインする