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日記

雑感:まいどの秋葉原

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2012年11月18日

 手元の2chミリバルVT-187を修理に出した。実用上問題はないのだけれど、指針の停止位置が気にくわなかった。
 KENWOODがTEXIOになり、そして、昨今、ミリバル市場から撤退した。ノイズメーターこと超高感度電子電圧計のVT-182が約6割引きで処分されている。記念に一台といきたいところだけれど、6万強は他に予定もあるだけに厳しい。大体、真空管アンプ相手にノイズメータは使いようがないのではないか。どのみち、冬のボーナス時期には店頭からきえていることだろう。
 店員に、一体、国産の電子電圧計はどこが出しているの?と訊ねたところ、インステックが1chのを出しているだけと言う。しかし、インステックは台湾のメーカーだ。さらに、2chのミリバルは消滅したと言う。

 ミリバルは2ch仕様が使い易い。

 店の、ほぼジャンク品扱いの棚にLEADER LAV-192があった。
 不勉強ゆえ、初めてみたが、大変に使い易そうな機種だった。
 低周波シグナルジェネレータと2ch電子電圧計が一つの筐体に収まっている。出力インピーダンスは600Ωであり、ご丁寧なことに、筐体内部で600Ω負荷をぶら下げることができるスイッチが付いている。インピーダンスマッチング気になる人には気休めになるのだろう。低周波の世界では反射なんぞ無視できると思うけれど。
 メータを見ると、もう大分色が薄くなっていて、赤?だった文字や線は良くて橙、いや、黄色と言うべきか、微妙な色になっている。隣にならんでいた単体電子電圧計の目盛の赤だったらしき部分はほとんど消えかかっていたので、それに比べればまだしっかりとした状態なのかもしれない。そんなことは、買わない者からすればどうでもよくて、それより、目盛にdBmとdBVの両方が刻まれていたのはKENWOOD/TEXIOユーザからするとうらやましい。VTシリーズはdBmしかない。
 コレ一台あれば真空管アンプの製作であれば大助かりだろう。
 ヘッドホンアンプなどに使われるオペアンプ対象となると50Ω系で最低でも10MHz程度を扱える測定器が必要になるけれど、真空管アンプならトランスの測定をするのでもなければ、600Ωで500kHz程度の仕様で済む。
 これも往年の、物をつくっていたころの日本を記憶する骨董品として購入したくなるが、お値段が、無保証、ノークレーム、ノーリターン品として3万6千円と安いんだか高いんだかわけがわからない。

 店員の話によると、日本でもうオーディオを作っている会社がなくなったため需要がないので電子電圧計も市場から消えたとのこと。
 そうか、そうだよな。
 目黒とかまだやっているみたいだけれど、パナソニックも消えたし、ガレージメーカー含めて、法人であれば、Audio PrecisionのAP-2700を買えば終了みたいなものだ。2chの使い勝手もスイッチの配置も関係ない、全部PC表示&制御で終了。

 ディスクリート部品含め、メーカーの広大なボリュームゾーンの裾野のおこぼれで作ったり測ったりしていたアマチュアが触れる領域ではなくなってしまったということだろう。とはいえ、海外に目をむければ、ディスクリート部品は健在だ。DPOの多機能デジタルオシロを入手しておけばプアマンズAPもどきなこともできるのだろう。ただ、前者は遠く時間がかかり、後者は中古で50万くらいは覚悟しないとならない。一個一個測定器を集めて段階を踏める世界ではない。一気にトップを狙え、である。

 すでに貿易立国も過去の話で貿易赤字垂れ流しが常態になりそうであり、物も作らなくなり、資源などの売り物がない国にしては、秋葉原にいくたびに、衰退の勢いだけが増していくように感じる。

 先日、スピノル氏の日記にコメントした折りに、氏の疑問のひとつに「賛否は、1:9程度かな」という想像があった。これは情報に対する個人の態度、メディア・リテラシー、民度についての疑問と私は解釈した。青木禎一氏が唱えている70%論があり、日本リサーチセンターが行った調査(電通が発注元らしい)他複数の調査データを基本として、メディアの情報鵜呑みにする人の比率を表している。欧州が35%以下、英国は20%以下らしいが、日本は一党独裁のナイジェリアや中国と同等レベル。大多数が、判断をしない。権威筋(いや、ナントカちゃんが言っていた程度か)に依存してしまうのだろう。為政者からすれば実にコントロールし易い「国民」だ。主権在民である近代民主主義国家の国民であれば、これはあり得ない値なわけだけれど、日本は近代風国家なので妥当なところだろう。それに、長期に渡り衰退する国として、島の住民の、この特性は案外悪くない。

 VT-187をひっぱりだしたのは、QUADIIの特性を調べるためで、その前段としてLinn Classikの周波数特性を測ってみたからだ。
 

 今年亡くなられたアナログエンジニア氏にはお話にならない取り方だといわれるだろうけれど、stereophile誌の測定データとさして変わらないので当たらずとも遠からず。傾向くらいは分かるだろう。

 QUADの"D"はDomesticの"D"であり、家庭用の機器、ハイエンドではない、をつくることを社名で示していた。Linn ClassikもレシーバーでありHiFi(長岡鉄男氏の定義による高忠実度)とは路線が違う。一般家庭にそのまま入って違和感がない、あくまで生活を彩る脇役、つまり、LoFiである。Linnの考える「居心地のよい音」を周波数特性で示すとこんな感じで、かまぼこ型だ。2kHz(20kHzではない)から特性の「劣化」は始まっている。

 最初、stereophileの「解答」を見ずに、自分で測定データを対数グラフにプロットしたときには「真空管式シングルアンプの特性か?」と思った。方形波をいれると少し大き目のサグがでることだろう。
 フラットに作ることは別段難くないだろうから、これがLinnのDomesticに対する答えかと思う。

 QUADIIの時定数を調べていて思うのだけれど、意図的に物性データを落とすことを厭わず、情緒的(営業的)な判断は一切せず、原理に「原理主義」的に忠実で、かつ、リソース(資源)を使い倒すことにがめつい。ちょっとこれは大胆に(危険)すぎるという部品選択もしている。

 丸山真男が『日本の思想』で日本人の無思想をつまびらかにしたのは半世紀ほど前。運次第の泡沫の相対的栄華を迎え、世界のルールが変わったことに気がつかず(気づかないふり?)、無作為のまま相対的没落を日本は迎えた。

 モノも無く、考えも無い、白地、白痴、無の国となるのだろうか。
 それは神の国かもしれない。

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