日記
声が漂う
2008年04月02日
映画『インファナル・アフェア』の、宿命の二人、アンディ・ラウとトニー・レオンが初めて対面する場面は何とオーディオショップ。そう、この二人はオーディオマニア繫がりという、何とも濃い設定なのだw。
そこでいかにもヲタらしく、スピーカーやケーブルをとっかえひっかえしながら、アンディ「この曲を聴くならこのケーブルだ」「どうだい?(このケーブルに交換して)」、トニー「凄い・・・・声が漂う・・・・・」みたいな、観客がヒキそうな会話をするのですが、この下りが結構僕的にはツボです。
いいなぁ、「声が漂う」、云ってみたいw。
ハリウッド版リメイクの『ディパーティッド』では、許しがたいことにこの下りがばっさり切られていて(だからディカプリオとマット・ディモンは最後になって初めて正面から対面することになる)、その方が自然なのかも知れませんが、やはりアメリカ人にはこういう情緒は理解できないんだな、と、これだけでもう僕にとっては観る価値ありませんw。大体アンディの役をやるマット・ディモンの新居のアパートに入れてるのが、マッキンのフルセットですよ?(アンディが買ってるのは怪しげ(すいません)な香港ブランドの真空管オーディオ)。マッキンが嫌いとか、ハイエンドを敵視しているというわけでもないんですが、新米ペーペーの警官がそういうものをフルセットで何の気なしに導入してるという、シチュエーションが許せません!ああ、スコセッシとは友達になれないなぁ、と思いましたwww。
閑話休題(それはともかく)、
そういう科白をはいてみたい、といいつつ、僕は実は女性ヴォーカルはそれほど好きではありません。男の方がグッと来る(といっても、ヴォーカルのことで別にI am gay!って訳じゃないのでご安心をw)。女性ヴォーカルにそんなに深みを感じないんですよね。やっぱ目指すのはディープなディープなブルーズの、嗄れ声をドキッとするような音で再生することだな~~~。
そんな僕ですが、昨夜思わず「声が漂っとるやんけ」といいたくなったのが、Jeff Buckley 'Hallelujah'。
この方、よくあるような女子にモテモテ王国系のハイトーンヴォイスでも、逆にMick Jagger系の潰れ声でもどっち寄りでもないんですが、実に<美しい>と感じる声なんですね。本当に、何だかこの世のものとは思えないような歌声なんですよ。と、いっても、カストラートみたいな人間離れした声という訳では全然ないんです。他にあまり同じような声を思いつかないタイプです。見事に宙を漂う声・・・・・。
残念ながら事故で早逝した彼の声は、本当に夢現の間際のような存在になってしまった訳ですが、Robert Johnsonらと同様、この世に彼の曲だけでなく声も残すことができたのは、録音芸術というものの功績だと思います。
僕も、MTVでBon Joviが'Hallelujah'をカヴァーしていたのを聴いて、その曲の良さに惹かれてベスト盤を手にしたのですが、この声があって、更に魅力が増しますね。Bon Joviのヴァージョンも同じぐらい良かったですが。
かなり、お薦めできる曲です。
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俺、好きなアーティスト殆ど女性ボーカルですよw男性で好きなの
はコブクロ位…w上手い人は本当に上手いんですけれどもね、やっ
ぱ女性のが声の質感が好きなのー!w
ええ、単なる好みです(笑)
byfumitaka at2008-04-02 21:59
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こんにちは(^^。
女性の声は、どうしてもキンキン耳につく部分が気になる場合が多いですね。再生機器側の問題なのかも知れないですけどw。
僕は色っぽい声とかよりも何か凄みのある声が好きなんで(かといってただ声張り上げてるみたいのも嫌いで、我侭だなあ(^^;)、最近流行の女性ヴォーカルは何か甘えたような声が多いので好きになれません・・・・。ゴメンナサイw。
byトーレ at2008-04-03 09:42
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