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オーディオと同じくらい部屋が好き。国内・国外のオーディオショーやショップを訪ね歩いています。

マイルーム

A&Vのお部屋
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持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーン130型以上 / ~2ch
※引越したので現在は18帖の専用室です
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日記

ルームアコースティック 吸音対策の実践と振り返り

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2021年01月03日

昨年、吸音対策についていくつか実践したので少し掘り下げて書きます。
この記事の続きです。

まず、ルームアコースティックはその目的・対象があると思います。
例を挙げるとすれば・・・
・どこを(低域・中域・高域)
・どうするのか(吸音・拡散・響き付加等)
・それは何故か(量感過多、残響過多、その逆等々)
という部分をある程度見定めて行う必要があると考えています。

うちのオーディオルームは引渡時の何もない状態で強く手を叩くと
「パァーン(ビィン)、パァーン(ビィン)」
「ポァーン(ビィン)、ポァーン(ビィン)」
という感じでした。

最初の問題点は残響過多ということと、水平・上下いずれも平行面がそのままなので特定帯域がビンビン鳴っています。間接音や響きだけの音源ならそこまで目立ちませんが、POPSやROCKなどをかけたら余分な響きが多過ぎて音が混濁し、細部が潰れ強い音がボヤケて出ないため、今から考えると違和感がMaxHeartです。低域については造り付けの吸音層である程度の対策が出来ているはずなので、主に中高域をターゲットとして余分な響きを吸音し、全体を適切な響きに調整することを目的としました。

(対策前)


次に、何をやったかについてですが、自分で無理なくやれる範囲で検討した結果、リスニングポジションから見て水平方向は吸音パネルを設置し、上下方向については下側に絨毯を敷くことにしました。前後どちらを吸音あるいは拡散させるかは議論が分かれるところですが、前側はPJの投射があるため余計なものは極力置かないほうがよいということもあり、後ろ側を吸音することとしました。

■吸音パネルについて
グラスウール(図の黃色)とロックウール(図の灰色)を試しました。605×910mmの既製品が安価にあるのでまずはグラスウール10枚、次いでロックウール8枚を購入し、100円ショップの壁紙用フックと組み合わせて、壁クロスに貼り付けて設置しています。設置場所は3回位付けては剥がしてを繰り返して図のように収まりました。

(吸音パネル設置例)

左右両面と後ろ側に順次設置したところで手を叩くと「パァン(ビィン)、パァン(ビィン)」という感じで大分響きは軽減されたものの、上下方向の反射がまだ結構残っていました。ちなみにSP側の2枚はおまけ程度で残りは別のところに使っています。

■床の絨毯について
複数種類の素材と形状を試しました。

①ポリプロピレン
②ウール
③ポリエステル+ウレタン
④コットン

(絨毯設置例1)

(絨毯設置例2)

(絨毯設置例3)

それぞれ素材由来の音の違いもあり、基本的に厚く重いほど下の帯域まで吸います。②はそれなりのお値段で結構重くてかなり高域が落ち着きました。③は非常に安価で軽めでしたがある程度の面積で敷いても吸音という意味ではそこまで顕著な効果がありませんでした。最終的には④で落ち着き、②と③の中間でやや柔らかめというイメージです。

他にシルクとかリネンとかアクリルとか色々ありますが、素材・面積・スピーカーの放出エネルギーなどで効果はガラッと変わるのでどれがよいとか単純かつ一概には言えません。基本的には面積を広く取ったほうが効果が実感できます。但し、全ての床面に敷き詰めるのは些かやりすぎで、以前の部屋や今のリビングは全面敷き詰めていますが高域や空間のニュアンスがかなり削がれてしまうように感じます。

絨毯を入れて最終的に手を叩くと「パン!、パン!」という感じになります。部屋のどこで手を叩いても感触はほぼ同じで水平方向・上下方向共に余分な響きは殆ど取り除かれました。やや響き少なめに振っていますが、様々なジャンルの曲をかけても特に違和感はなく、直接音の強さも間接音の豊かさも、楽器の機微も打ち込みの動きも損なわれることなくきちんと出るようになりました。

(パネル・絨毯設置及び吸音イメージ)
※実際は他にもいくつか対策を行っています


さて、ここからは振り返っての私見です。

「吸音しすぎると音が死ぬ」とよく見聞きますが、その匙加減は文章での理解だけでなくカラダで体験して理解する必要があると考えます。音は適度に響かせるのが気持ちいいことも多いのですが、響きすぎると本来あるべき「バチッ!!」とした「音の強さ」や「音の鋭さ」が出ず、音源によっては明確な欠点になりかねません。私が国内・国外で色々聴いた中で、本当に良いシステムは音源や好みにとらわれず何をかけてもハイレベルな再生音を提供します。「何かは鳴るけど何かは鳴らない」はTDN堂々巡りなので、「何でもしっかり良く鳴る」を部屋とシステムの両面から目指すべきでしょう。

低域は後付の薄いパネルなどでは到底制御できず絶対的な物量が必要であり、部屋の設計時点でコーナーの吸音処理を施しておくのが一番楽で確実だと思います。中高域は低域に比べると比較的コントロールしやすく後付でも充分に調整の余地が取れます。そして何も全面をやる必要はなく、上下なら床面だけ、前後なら後面だけでも確実に効果が見込めます。

防音せず音が抜ける部屋ならルームアコースティックの考えもまた少し変わりますが、防音室は密閉空間になるので音が抜けず、部屋に由来する響きの量、低域の凹凸、高域のキツさなどがより顕わになるため、ある程度狙いを定めて音を制御しないと酷い音になりかねません。設計時及び引渡し後においても注意深く吸音について検討する必要があり、音楽だけでなく音の問題を捉えて対策・改善することが求められる、現状ではそのように考えています。

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