日記
ルームアコースティック 拡散を試してみて
2022年01月31日
1年ぶりに前回の続きを書いてみます。昨年は吸音対策をあれこれやって「これ以上吸音すると響きや豊かさがなくなって音楽がつまらない」というポイントが分かったので、その1歩手前で吸音は留めることにしました。
次の対策として、一次反射点の拡散を試すことにしました。対策箇所は「左右」と「下」で、用いたのは拡散効果が見込める木製のパネルです。聴感上の印象は以下の通りです。
①空間の向上
⇒左右や奥行方向に空間が拡がる
⇒より立体的に聴こえる
⇒定位感が良くなる
⇒見通しが良くなる
②メリハリ感、躍動感が向上する
③帯域バランスがやや変化
⇒高域がやや落ち着き中低域が充実
④間接音中心の音源はより情緒的に聴こえる
事前にある程度の予想はしていましたが、効果は予想以上に大きく広範囲に及びました。特に①と②は顕著です。これらはおそらく吸音対策を施している前提があるからこそで、吸音せず部屋中に響いている状態で拡散を試してもさして効果は見込めないでしょう。適切な吸音と拡散をセットで対策することで「鋭く引き締まって明瞭な直接音」と「豊かで朗々した間接音」を両立させ、幅広いジャンルに対応することが期待できます。
現状では試行錯誤の段階なので本設置はこれからです。今年中に吸音と拡散、そしてインテリアを収まりよく纏めた上で、次の段階に進もうと思います。