日記
ヒラリー・ハーン・リサイタル
2016年06月11日

皆さん、こんばんは。今年はなかなかコンサートに行く機会が無くファイルウェブでのコンサートレポをいつも羨ましく読ませていただいていましたが、今日はついにヒラリー・ハーンのリサイタルに行くことができました。今までの欲求不満が一気に吹き飛ぶ、素晴らしいリサイタルでした。愛用のヴィヨームから紡ぎだされるエレガントな音色、緩急自在にどんなパッセージも無駄な音不快な音を一切出さずに弾ききる完璧なテクニック、やっぱりヒラリーは最高です。ね、merryさん!
本日のヒラリーさんはとてもゴージャス。もちろんその美貌と抜群のスタイルは健在、出産後とはとても思えないほど。そして宝石がちりばめられた美しいティアラがライトに輝き、赤、青、白のグラデーションの明るい色のストラップレスドレスも映えてまるで王女様のようでした。
さて、今回はヴァイオリンとピアノのDUOということで、本来なら兵庫芸文なら中ホールくらいが丁度いいのですが、ヒラリーの人気を考えると大ホールにせざるを得ないのでしょう。私は2階のほぼ正面席だったのでかなり遠く若干心配していました。しかし、杞憂でした。ヒラリーのヴィヨームの音色は大ホール一杯に広がり、指弾きのピッツィカートの音さえも明瞭に聞き取ることができました。
前半はモーツァルトとバッハ、後半はアブリル、コープランド、ティナ・デヴィッドソンという、というヒラリーがアルバムでもよくチョイスする「古典+現代音楽」というパターンで、後半眠くなるんじゃないかと心配していましたが、これまた全くの杞憂。ヒラリーのヴィヨームの音色は冴え渡り、コリーさんの和音の美しさとも相俟って一時も退屈しなかったです。これだけ美しく弾けるのは、ヒラリーさんの現代音楽への深い造詣と真摯な努力の賜物でしょうね。
そして凄かったのがアンコール。本番終曲と同じ「アンコール 27の小品」から二曲、その間には世界初演となるガース・ノイシュタッターの相当に激しい難曲を披露。実は二曲目が終わって、これだけの演奏をされたらもう終わりだろうと思っていたので、まだ一曲演奏してくださったのにはもう感激。そのマックス・リヒターの「慰撫」はまさに天上の音色でした。
詳細はブログをどうぞ。
レス一覧
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こんばんは。
初めましてシュローダーのピアノと申します。
自分も今日ヒラリーハーンさんのコンサートに行ってました。
ヒラリーさんの音楽に対する愛情が伝わり、優しく優雅な音色は本当に
素晴らしかったです。
byシュローダーのピアノ at2016-06-11 23:20
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シュローダーのピアノ さん
はじめまして、コメントありがとうございます。同じ会場におられたのですね、おっしゃる通りの素晴らしい演奏でした。実は、今日は水泳大会にでるため、芸文の隣のコナミスポーツに向かっていろところです^_^;。昨日の感激を糧にがんばります。
byゆうけい at2016-06-12 07:31
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ゆうけいさん
ハーンのリサイタル素晴らしかったようですね。
リヒターの“Mercy”は「慰撫」という邦題になっているのでしょうか。なかなか日本盤が発売されなかったアルバムなので初めて知りました。この曲は、アンコールピースとして世界中の作曲家の新作を募ったショートピースで構成したこの2枚組アルバムの最終トラックに収められたもの。実際のコンサートでも最後の最後に演奏することが多いようです。ですから私はこれを彼女のラスト・アンコールだと呼んでいます。
システムの音色を確認するためによく使っています。ポイントは、ちょっと抽象的なんですが「慈悲深さ」が出るかどうかということ(笑)。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/2408/20140519/42585/
実際のこの曲の演奏では、ハーンは指をいっさいずらさずにフィンガリングだけでやる。4度とか6度の飛躍であっても音程をさぐることなくぴたっと移行する。しかも音の途切れがなくてすーっと移っていく。ハーンでなければできない凄い技術だと思います。そのロングトーンが心の中で重なってハーモニーのような感覚で塗り込められていく。そういう感覚のなかで穏やかに心が癒やされていくのですね。本当に彼女からしか得られない素晴らしい心の旅を体験することができたと思っています。
byベルウッド at2016-06-12 11:07
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ゆうけいさん
小生も1階RC14番で聴いていました。
小生にとってはコープランドが特に印象深いコンサートでした。
CDへのサインはデビュー当時のBachにしていただきましたが、あのサインを求める行列だと、サイン会は1時間では終わらなかったでしょうね。
by椀方 at2016-06-12 12:46
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ベルウッド さん
コメントありがとうございます。邦題はどなたが考えられたかはわからないのですが、ヒラリーさんが「マックスリヒターノイブデス」と紹介されたので、公認の邦題なんでしょうね。詳細な解説ありがとうございます。それだけのテクニックあっての音の美なのですね。
ベルウッドさんのレポート、いつも楽しみにしております。
byゆうけい at2016-06-12 13:14
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椀方 さん
コメントありがとうございます。コープランドの曲もとても美しくて惚れ惚れと聴き入っていました。これのライブが出たら絶対買いだな、と思いました。
サイン会待ちの列も凄かったですね。ちなみに私のサイン入りの27の小品は、前回ネルソンスと来日された時に買ったもので、まだ空いていてご挨拶させていただけたくらいの余裕がありました。今回くらい並んでいたら、とてもじゃないですけど諦めていたと思います。
byゆうけい at2016-06-12 13:20
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ゆうけいさん
2013年秋のネルソンス&バーミンガム市交響楽団との共演でシベリウスのコンチェルトでしたね。
あの時は、ハーンとネルソンスが並んでサインに応じてくれ感激した記憶があります。
5枚組で買ったSONYレーベルのCDがサインて埋まるのはうれしいですよ。
by椀方 at2016-06-12 18:31
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ゆうけいさん
ヒラリーハーンに行かれましたか❗
進化した庄司さんも良いのですが、やはりヒラリーハーンは別格ですね。
手首ではなく指で奏でる繊細なビブラート、ムターと比べ演奏に抑揚が無いと仰る御仁もいらっしゃいますが、あの美音は夢心地の世界に誘ってくれますね。
私は今年地元オケや地元の演奏会にウエイトを置いており、地元の音楽文化が発展してくれる事を願っていますが、う~んやはりヒラリーハーンは遠征しても聴きたくなりますね。
bymerry at2016-06-13 21:37
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椀方 さん
あのコンサートも素晴らしかったですね。ネルソンスという指揮者を不勉強にも知らなかったので、凄い人もいるもんだと、驚きました。彼のサインもいただいて、素晴らしいコンサートをありがとうと申し上げました。
byゆうけい at2016-06-13 22:10
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merry さん
コメントありがとうございます。ご多忙のようで、お疲れの出ませんように。残念ながらヒラリーさんの日本公演は今日の横浜で終了です。また来日されたら、ぜひどうぞ。ヒラリーにハズレなし、と改めて感じ入りました。
byゆうけい at2016-06-13 22:13
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