上奉書屋
上奉書屋
東京都在住のオーディオマニアです。リビングオーディオです。狭いスペースを与えられてやっています。MPS-5,Marklevinson No32Lなどを愛用中。クラシックはほとんど聞かず、ポップス、ラッ…

マイルーム

マイルームは公開されていません

レビュー/コメント

カレンダー

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

お気に入り製品

お気に入り製品はありません

日記

ヘッドホン出力を持つハイエンドオーディオ:Qualia Indigo USB DACの発表に寄せて

このエントリーをはてなブックマークに追加
2012年01月14日

今回は「聞いた」話ではなく、
「聞いていないから聞きたい」という話である。

ヘッドホンファンとして
聞きたくてもなかなか聞けないモノというのがある。
その代表がハイエンドなプリアンプ、DACについている
ヘッドホン出力の音だ。
このようなヘッドホン出力では、抵抗が直列に入っていたり、
オペアンプを使ったりしている例もあり、
所詮はオマケと見る向きもあれど、
プリアンプでは通常のヘッドホンアンプより、
遥かに高品位な電源とボリュウムパーツを用いており、
ボリュウムつきDAC、プレーヤーにおいては
インターコネクトケーブルなしに
ダイレクトなサウンドが聞けることもある。
それは独特の魅力に満ちている。


Accuphase C3800(アキュフェーズでは多くのアンプについている)、

HALCRO dm10(プリアンプ、数年前のヘッドホン祭りで出ていた)、

Buremaster035(プリアンプ)、

STUDER A730、D730(CDプレーヤー)、

EMT986(CDプレーヤー)、
NAGARA PLP(フォノプリアンプ、PLLにはない)、

NAGRA CDC(プリ付きCDプレーヤー)
CHORD INDIGO(DACプリ)。
ざっと思い当たるものだけでも
これだけのハイエンドクラスのマシーンに
シングルエンドのヘッドホンプラグを突っ込む穴がある。


特にNAGRA CDCのヘッドホンサウンドは聞いてみたい。
音以前にまず、
オーディオのスタイルとしてキメてみたいものの筆頭だ。
あのコンパクトで、高精度で、恐ろしくメカメカしくて
実にワクワクするCDプレーヤーに
Edition8でも突っ込んで、オールインワンでキメる。
ヘッドホンとNAGRA CDCのみで完結するシステムの誕生だ。
サウンドはともかく、
私は、そのリスニングのスタイルが好きだ。
普段、大袈裟なシステムでばかり聞いているので、
こういう凝縮されたパッケージに新鮮さを感じる。


CHORD INDIGOでのヘッドホンリスニングも面白そうだ。
i Podを音源とすることをウリとするDACで、
世界最高級のi Podドックとして登場だが、
この筐体のデザインは
リスニングルームの雰囲気を一変させるほどの異彩を放つ。
これにHD800のプラグを差し込んで聞くのも
オールインワンの快楽そのものだろう。
DACの鮮烈なサウンドとあいまって、
オーディオ的魅力はいや増す。


ところで、
最近開かれたオーディオショウに出品されていた
Qualia Indigo USB DACというモノについて。
日本で製作、米国で今年展開予定の超ハイエンドブランドQualia。
そのブランドはSONYとは関連なく、
かつての銘アンプメーカー、
Connoiseur(コニサー)の系譜を継ぐものと見るが、
これは、そのQualia のフラッグシップDACである。
米国価格で45000ドルとかいう噂だが、
仮に日本に(逆?)輸入されれば400万円を下らぬスーパーDACとなる。

これほど大型の筐体を
一つのアルミインゴットからくり抜いてきた
オーディオ機器は、ほとんどないはずで、
値段の凄さも頷ける。
まるでKLIMAX DSの筐体をもっと大規模にしたようなものだが、
中身も相当に凝っているようだ。
日本のある方がやっておられる、興味深いブログにも掲載があり、
既に興味を持たれているマニアも居られるだろう。
この価格のDACにして
当初からデジタル入力にUSBを
メイン入力としてフューチャーしていることも興味深いが、
なんと言っても面白いのが、
通常のライン出力と同等の
シングルエンドのヘッドホン出力があることを
カタログで堂々と謳っていること。
前掲した機器は、ほぼ全てフォーン出力を持つことを、
おおっぴらにはアナウンスしていないのとは対照的だ。
例外はアキュフェーズC2820くらいだが、
あれでも、オマケ扱いであることには、変わりない。
中には、
代理店のスペックに全く書いていないものもあるし、
お店で私が指摘して、
店員の方も始めて気がついたものさえあるのだ。
このDACのライン出力自体、
GOLDMUNDのUltimateクラスを凌駕するほどともいう。
それが、
ほぼダイレクトにヘッドホンに出力された音は
如何なるものだろうか?

単なるキワモノとして扱い、
情報を水に流してしまうのは簡単だが、
私はこういう製品の登場を心から願ってきた者だ。
このブランド、是非とも日本に導入されたい。
その暁には、ヘッドホンを抱え、
ハイエンドオーディオブースに、
いそいそと出かけてゆく、著しく場違いな自分を想像し、
今から、どうも気恥ずかしい。
そのうえ衝動買いに至らなければよいが・・・・。

追伸:
最近、思ったのだが、
CHprecisionのC1にヘッドホン出力ボードというのも
作ってもらえないだろうか。
(冗談です。)

番外:
昨日、これを書こうとして、資料をひっくり返していると、
随分前にディスコンになった
面白そうなヘッドホンアンプのカタログを見つけた
Sonic Sculpture7のそれである。
今から8年ほど前に
横浜の産業機器メーカー、
ファム ソニックスカルプターグループから発売されたもの。
当時26万のヘッドホンアンプなど、
ほとんどなかったと思われるが、
非常に分厚いアルミ切削シャーシと、
アルミ切削カバーに覆われた
ディスクリート構成のOPアンプが
印象的なコンパクトなアンプ(245×145×85mm)であった。
ボリュウムノブはアルミの角材で変わった形をしている。
現在の、ニューオプトのKH-07Nにも通じる、
産業機器ゆずりともいえる、
筐体や回路カバーの愚直な作りこみが好ましい。
非常に興味深いその音質は、誌面では絶賛されていたが、
当時は実物を見ることさえかなわなかった。
現在、ネット上でも、その片鱗すら見ることはかなわない。
このヘッドホンアンプのサウンドも、当然聞いたことがない。

幸福な、このアンプのオーナーの方、
あるいはNAGRA CDC、
CHORD INDIGOのヘッドホンサウンドを知っている方は
これら幻のサウンドのレビューを
たとえ短くてもいいので、ぜひアップしていただきたい。
(少なくとも私は読むので。)

追伸:
上奉書屋は2012年度より万策堂として独立しました。ご興味のある方はどうぞ。

次回の日記→

←前回の日記

レスを書く

この記事はレスが許可されていません