日記
20090630 進化し続けるあきやん【新型の音質】
2009年06月30日
先週の土曜日のことです。Phile-webコミュニティのあきやんから「新製品と新型を開発したので聴きに来ませんか」との御誘いを受けて、横浜のご自宅兼試聴室に再訪してきました。最初の訪問は今年の3月にAVフェスタでは会場でのセッティングのため満足いく音が出せなかった!とのことで聴いてもらいたいと言われ訪問しましたが、今回は更に進化していたのです。
まずは、新製品のevanui μ(エヴァヌイ ミュー)から試聴させてもらいました。
このevanui μは、丁度花瓶くらいの大きさで、振動板が上を向いた無指向性のようなスピーカーでした。最初に登場したevanui signatureと同様に磁性流体によりエッジレス、ダンパーレスを実現し、5cmの振動板によるフルレンジのネットワークレススピーカーです。evanui signatureが8cmのマグネシウム振動板を使っていたものに対して5cmのアルミ振動板に変更されていました。
早速試聴させてもらったのですが、最初のギターの曲が流れた瞬間に、同行していたヤマテツが「オッ!」と声を上げました。そう、evanui signatureと同じ非常に軽く自然なギターの音が出たからです。本当にこうゆう曲は一般のスピーカーでは聴くことが出来ないトランジェントの良い音を奏でてくれます。次はホテルカルフォルニアです。最初のギターや拍手が自然に聞こえるのは当然としても、ドラムが鳴りますね。こんなスタイルのフルレンジスピーカーから出る音とは思えないものがあります。そして、このスピーカーの良さを生かすためには置き方が大事かもしれないと思いました。最初はテーブルの上に置く形で鳴らしていました。
この状態だと低域には不満が残ります。ですが、床に直置きとして部屋全体に音を放射してあげると、低域の不満も消えて軽やかな音楽が体を包み込む感覚とでも言えば良いでしょうか。このスピーカーはインテリアの一部として、リビングルームで一日中音楽を奏でるようなシチュエーションで最高の持ち味を発揮するのではないかと感じました。
次に、evanui signatureの新型を聴かせていただきました。名前がⅡに進化したようです。
比較として旧型の写真です。
何処が変わったのかお分かりになりますか。
一番大きな変更は、振動板の形状とボイスコイルをツインタイプにしたことだそうです。さらに、キャビネットを支えるベースボードも新しくなっていました。早速試聴させてもらったのですが、ベースの音階もしっかり感じられ中高域と低域の繋がりが向上されているのに気付きます。以前のモデルは、違和感がないレベルだったのですが、今回のモデルは通常のスピーカーと変わりなく聞けるレベルに仕上がっていました。特性的にも、低域の歪が大幅に改善されているとのことでした。
ですが、実際にはこの状態になるまでにハプニングがあったんです。evanui signatureⅡを鳴らし始めた時に、そんなに大きな音を出していたわけではないのにスピーカーから「ザッザー」とノイズが出るんです。あきやんは盛んに振動板を回したり、引っ張ったりするのですが一向に直りません。困ったあきやんは、振動板をはずして中を調べるのですが中々原因がわからない。そうこうしていく中で、原因がわかったとのことでした。「昨日作業したハンダ部の接触不良」だとのこと。ハンダ付けのやり直しをするとのことで、作業にとりかかりました。ですが、あきやんは体の調子がいま一つらしくうまくいきません。そのように作業していると、試聴しに来られるというお客様から次々とTELが入ります。たまりかねてヤマテツが「僕がやりますよ!」と言ってハンダ付けの作業を実施。テツお得意の器用さから簡単に作業が終了しました。この状態で鳴らしてみると、もうノイズは出なくなっていました。そして確認試聴をしていると、静岡から来たというお客さんが5名で到着したんです。「間に合ってよかった」と場の空気が和んだ瞬間でした。それにしてもテツはやさしいヤツです。
さらに、あきやんはこの浮遊振動板のノウハウで磁性流体浮遊式トーンアームも作られていました。
比較試聴はする時間がなかったのですが、市販のアームと比較すると、これまで音が歪んでしまったものが歪まなくなること、床からの振動をほぼシャットアウトするのでハウリングマージンも大層高くなったとのことでした。
今回の試聴で、あきやんの音は大きく進化していることがわかりました。そしてevanui μの個性に触れてリビングで鳴らしたいと思う気持が盛り上がったものでした。進化し続けるあきやんとあきやんが開発する製品にエールを送りたいと思います。
コメント
-------------------------------------
ヒジヤンさん、ヤマテツさん、みなさん
詳しいレポートと温かいお言葉に心から感謝致します。
本当に有り難うございます。
あの日は、ホントにパーキンソンの調子が悪く、実はハンダ付け2ヶ所するのに徹夜したくらいです^^;)
こういうときばかりはこの病気を恨めしく思います。
ヤマテツさん、お世話になりっぱなしですいませんでした。ありがとうございました。m(._.)m
そんなわけで言い訳がましいのですが、全然満足行く音でお迎えできず、申し訳なく思っています。
幸い、ヒジヤンさんもヤマテツさんもお近くなので、またフラッと立ち寄って下さい。
もちろん、お2人以外の方も大歓迎です!
たくみさんもぜひ横浜へどうぞ。
最後にご報告ですが、μに保護ネットをつけました。
コストの関係で着脱不可ですが・・・^^;)
それでは、今後ともよろしくお願い致します!
-----------------------------------------
あきやんさん どうもです。
前回のevanui signatureといい、今回のevanui μといい、独創的な製品を開発されていることに感激します。お体の調子が思わしくないようですが、(テツを)助手をつけられたらどうだろうなんて、外野ながら勝手に思いました。今後も限りのない開発を続けて貰いたいと思っています。
今度のμは、場所の制約もお値段的な制約も大きくないので、かなりの方が興味を持っておられるのではないでしょうか。その中で、既存の製品とは愕然と違うものなので、使い方の提案も合わせてした方が良いと思いました。そうゆう意味では、色々な部屋で嗜好に応じた鳴らし方を試されるのが良いのかもしれませんね。従来スタイルをイメージするばかりに壁に垂直に取り付けて・・・などの意見も出ていましたが、私にはこのスピーカーの本領を発揮させる使い方には思えませんでしたが・・・まあ、この辺りは使われる方のお好みのままということで。
保護ネットが付くのは良かったです。私も余力が出来ましたら、鳴らしてみたいと思っています。mixiの方では、興味を持たれた方が居られますので、聴かせて貰いに行くご連絡するかもしれませんので、よろしくお願いいたします。
レス一覧
-
こんばんは
evanui μは私の好きな癒し系の音みたいですね。
ケーブルがどうの アンプがどうのといわず
気軽に慣らせそうですが いかがですか。
一度聴いてみたいものです。
evanui signatureは高くて
とても購入できそうにありませんが。
byモモンガ at2009-06-30 23:04
-
モモンガさん どうもです。
レスを読んで思いついたのですが、これ奥様へプレゼントされたらどうでしょうか。奥様も演奏されるとのことなので、きっとこの優しく包まれる感覚がお気に召すのではないかと思います。
そして、うっとり聴いてもらっている間に親父は自分のオデオルームに籠る!この作戦は成功すると思うのですが・・・(笑)
byヒジヤン at2009-06-30 23:11
-
ヒジヤン 今晩ワ
あきやんさんのSPにかける情熱には頭がさがります。
日記を読んでいて、evanui μの音はECLIPSE TDシリーズを何気なく思い起こしました。
お部屋に置くならばevanui μでしょう。
byRay at2009-06-30 23:57
-
Rayさん どうもです。
本当にあきやんさんの情熱に頭が下がり、凄味すら感じます。
evanui signatureはたとえ気に入ったとしても、簡単には使うことは出来ないと思うのですが、evanui μはいいですね。このスピーカーをリビングに置いてやさしく音楽に包まれたい!そんな気を起こさせるスピーカーだと思いました。
>お部屋に置くならばevanui μでしょう。
同感です。
byヒジヤン at2009-07-01 00:10
-
ヒジヤンこんばんは、お休み前に・・・(^^;
今回は、遅刻せずにすみました(^^;
μの癒し系のような空間表現は、多くの方が好まれる気がしますがその中に聞こえるユニットの潜在能力の高さ?・・・要はギターの弦の音の微細な表現に、思わず声が出てしまいました(^^;
エッジレス、ダンパーレス、フルレンジの良さって凄いなって、改めて感じました(^^;
でも、このユニットのすごさは実際に聞かないと、きっと伝わらない気がします(^^;
あきやんさんの情熱のでかさ熱さに、つられて、ついおせっかいしちゃいましたが、ご本人の歯痒さを思うと・・・
この後続くであろうラインナップの登場に益々興味津々ですね\(^^)/
byMt.T2 at2009-07-01 04:20
-
ヒジヤンさん こんにちは
evanui μ の音 やはり素晴らしかったようですね
トーンアームと新しく開発予定であるターンテーブルの音も
今から楽しみです。
byたくみ@深川 at2009-07-01 10:53
-
ヤマテツさん どうもです。
この浮遊型の振動板は、動きが良くて良いですよね。自宅のスピーカーもこのように軽く動いてくれるとより自然な音が出るのでしょうが・・・。リビングでそんなに音量を上げないのなら、無指向性・フルレンジの良さと相俟って、繊細でやさしい音楽を部屋いっぱいに満たしてくれるのでしょうね。
私は今はリスニングルームで手いっぱいですが、余裕が出来たらリビングのオーディオにも取り組みたいと思っています。その時はこのスピーカーが最有力候補になるでしょう。
byヒジヤン at2009-07-01 11:07
-
たくみさん どうもです。
この日記は、先週の土曜日の出来事なのですが、たくみさんの日記が木曜日に出ていたので書くのを遅らせていました。(笑)私はテツのようにメモをとっていないので、どんどん忘れてしまいます。だから、どこまで遅らせて書くか迷っていたのですが、本当に忘れて・・・と言うかテンションが下がって書かなくなりそうだったので書いてしまうことにしたんです。このように考えるとテツが1ヶ月遅れで日記を書いている気力が只者でないことがわかりました。(爆)
私もあきやんが次々に開発する製品に注目しています。
byヒジヤン at2009-07-01 11:15
-
あきやんさん
この日記はmixiにも公開しているのですが、その中でよいコメントをいただきましたので、転載しておきます。
『この小型Speakerやはり床に極力近(直置き?)く置き、細かく Hall感が出るよう大胆且細やかな調整で化け物のような音場 が出現しそうですね・・・・
でもその時Unit保護を真剣に考えなくちゃ!! 』
本当、私もそう思います。
振動板のところに、シャレタ保護カバーをOPTでも良いのでつけてはどうでしょうか。振動板は多少ぶつけたくらいでは大丈夫なことは現物を見てわかってはいるのですが、使う立場で考えると精神衛生上欲しくなるし、万一のこともあるので是非欲しいものです。
byヒジヤン at2009-07-01 17:04
-
ヒジヤンさん、ヤマテツさん、みなさん
詳しいレポートと温かいお言葉に心から感謝致します。
本当に有り難うございます。
あの日は、ホントにパーキンソンの調子が悪く、実はハンダ付け2ヶ所するのに徹夜したくらいです^^;)
こういうときばかりはこの病気を恨めしく思います。
ヤマテツさん、お世話になりっぱなしですいませんでした。ありがとうございました。m(._.)m
そんなわけで言い訳がましいのですが、全然満足行く音でお迎えできず、申し訳なく思っています。
幸い、ヒジヤンさんもヤマテツさんもお近くなので、またフラッと立ち寄って下さい。
もちろん、お2人以外の方も大歓迎です!
たくみさんもぜひ横浜へどうぞ。
最後にご報告ですが、μに保護ネットをつけました。
コストの関係で着脱不可ですが・・・^^;)
それでは、今後ともよろしくお願い致します!
byあきやん at2009-07-02 01:43
-
あきやんさん どうもです。
前回のevanui signatureといい、今回のevanui μといい、独創的な製品を開発されていることに感激します。お体の調子が思わしくないようですが、(テツを)助手をつけられたらどうだろうなんて、外野ながら勝手に思いました。今後も限りのない開発を続けて貰いたいと思っています。
今度のμは、場所の制約もお値段的な制約も大きくないので、かなりの方が興味を持っておられるのではないでしょうか。その中で、既存の製品とは愕然と違うものなので、使い方の提案も合わせてした方が良いと思いました。そうゆう意味では、色々な部屋で嗜好に応じた鳴らし方を試されるのが良いのかもしれませんね。従来スタイルをイメージするばかりに壁に垂直に取り付けて・・・などの意見も出ていましたが、私にはこのスピーカーの本領を発揮させる使い方には思えませんでしたが・・・まあ、この辺りは使われる方のお好みのままということで。
保護ネットが付くのは良かったです。私も余力が出来ましたら、鳴らしてみたいと思っています。mixiの方では、興味を持たれた方が居られますので、聴かせて貰いに行くご連絡するかもしれませんので、よろしくお願いいたします。
byヒジヤン at2009-07-02 18:20