日記
20201028 アースについて思うこと(雑感)
2020年10月28日
最近たわしのアースに取り組んでいるので、自分のイメージはミスターたわしになっているのかなと感じることがあります。ですが振り返ってみると最初にアースに取り組んだのは十数年前のことです。その時は802が上手く鳴らせなくて悩んでいた時期でした。
そんな時のことです。アンプの上面に手を触れると音が変化することに気づきました。悩んでいた低音がしっかりする感覚です。今思えば機器に人体が触れるとアース効果で機器のシャシ電位が下がる効果ですよね。ですが、機器を触りながら聴いているわけにもいかず、モノで効果を出したいと思いました。それがアースに興味を持ったきっかけです。
1、最初はアンプのアース端子から銅管に繋いでみました。
大袈裟かもしれませんが、当時の日記を見ると激変したとあります。詳しくは覚えていませんが、「雑味や無駄な響きが取れた」「張りが出て、躍動感が増した。」「SNも向上し、聴こえなかった音が聞こえだした。」などとあります。アースの驚異という題名の日記も書いていましたので、当時は余程大きな効果に感じたのだと思います。
2、その後銅管を増やし、銅管から炭のポットに繋ぐアーシングシステムを作成しています。
当時の日記から抜粋してみると下記とありました。(ちょっと大袈裟です)
銅管の効果
①音の雑味が取れて、響きが心地よくなる
②SNが向上、聴こえなかった音が聴こえてくる
③音の余韻や消えざまがきれいになる
④張りが出て、躍動感が向上
炭ポットの効果
⑤輪郭がはっきりする
⑥低音の押し出しが強くなる
3、電源工事に合わせてオーディオ専用接地アース追加
この時は電源工事と同時だったのでアース単独の効果はわかりにくいのですが、2芯の電源ケーブルを3芯のものに替えた時の変化の記録がありました。
「以前から使用していた電源ケーブルにアース線を追加したものに変えた途端、「すっ凄い!」何という力感! 躍動感! 目の前でライブが行われているかのようだ。ドラムを叩くと、まず皮のこすれ音が!次に皮の表面振動の高めの音が!最後に面全体で揺れる低音が!腹に響く。いつもと同じ音量だ!これまでの2回りも強化されたかの如くの「力感と躍動感」に一時金縛りにあった感覚だった!大満足の試聴でした。」
ビックリマークの多さに感動が現れているかと(笑)
そんなこんなでアースの虜になってしまい機器からアース端子にどのように繋ぐのがよいかを模索していました。この時に多点アースとした方が音がいいとの見解に至っています。
4、アース棒の増し打ち~接地抵抗6.5Ωから1.8Ωに
オーディオ専用に作った接地アースの大きな効果を感じたので、更に効果を出したいと思い接地抵抗を下げるためにアース棒の増し打ちを実施しました。下記が当時の日記からの抜粋です。
音像に対しては、
以前と比較して、より明瞭となり、埋まっていた隙間が見えるようになるので立体感が増す。ギターでは、一本一本の弦の振動まで感じられるような感覚となった。
音場に対しては、
空間の響きは、より感じられるようになるが、音像が明瞭になってくるので、以前よりは音像型になるような感覚を受けた。音像と音場のバランスは好みに応じて、とり直す必要があるかもしれない。響きの質感は、当然ながら向上する。
音色に対しては、
今までうるさく感じた部分も、とげが無くなる。音色が柔らかく、やや線が細くなった印象を受けた。透明感は向上するが、DISCに入っているノイズもより感じられるようになるのは、マイナスの効果かもしれない。
加えて、小さい音はより細かな音まで感じられるようになり、結果として音楽のダイナミックレンジが広がったような印象を受ける。ボリュームをかなり上げても、うるさくならないので音量は上がってしまう傾向がある。
こんな感じに接地アースの効果の大きさを謳っています。
5、以降は機器と金属塊と接地アースのつなぎ方などをあれこれ変えてサウンド調整をしていました。
6、そして約1年前にせんべいさんの日記をきっかけに、金属たわしのアースにハマります。
アースに関して、こんな足取りで進めてきました。一言でアースと言っても様々な種類があり、特に仮想アースは市販品としてそれぞれの特色があるので多種多様です。
そんな経緯ですが、自己の経験の中にあることを簡単にまとめてみました。
〇:効果大 △:効果あり ×:効果なし 又は 効果小
比較してみると、王道は接地アースだと思います。
金属塊式の仮想アースも容易に設置が可能で便利ですね。
そして金属たわしのアースは応用範囲が広く、何よりもこれを使ってかなりの範囲のサウンド調整が可能な点がよいと思い活用しています。
アースの方式により効果が変わりますので、環境や狙いに合わせて活用するのがよいと感じています。
拙宅では電力機器を代替えしたので、これまでの設定を素に戻してからサウンドの再構築を実施しています。上記の接地アース、金属塊仮想アース、たわしアースを組み合わせながら試行錯誤です。この中でタワシのアースは大活躍でもあり、悩みのタネでもありで難儀しています。大地アースに落とすか、仮想アースとするか。シャシへの接続とするか、シグナル端子への接続とするか。材質選定や組み合わせはどうするかなど、選択肢は無限にあるからです。
こうしてみると、アースは捉えどころが様々で、よくわからないことも多いのですが、とても面白いオーディオのサウンド調整アイテムだと思います。
レス一覧
-
ヒジヤン さん今晩は、
秋の夜長、ゆっくりと音楽を堪能できる季節になりましたね。
アース、長いこと着目されて研究してますね、参考になってます。
私事ですが以前訪問頂いた時のアンク例の背の高い物
部屋に戻しました、その分SPのアッテネータを少し弄り低音寄りを
是正し約0.5dB程高域を上げバランスを取りました、今回
DALLの無誘導の抵抗を付けてみました、今まで試した中では歪感
少ないようですね。
やはりアンクが入ると高域が伸び、透明感が上がります
定在波も少し収まるようです。(幸田さんのカリヨン良く鳴ってますよ)
私の駄耳での感じですけど、また落ち着きましたらお出掛けください。
by田舎のクラング at2020-10-28 20:37
-
ヒジヤンさん、こんばんは。
僕はあの記事を掲載した時、これほど話題になるとは思いませんでした。改めて電源及びアースの大切さを考えるきっかけになりました。
回路構成などより、そちらの方が音への影響が大きいと感じてます。
byせんべい at2020-10-28 21:18
-
いなかのクラングさん、レスありがとうございます。
オーディオ趣味の醍醐味は、色々試して自分の思い描くサウンドに仕上げていくことありますよね。悩むことも多いですが、上手く嵌った時の感動は代え難いものがあります。
音楽鑑賞の趣味とは少し異質ですが、両輪で回していくことで音楽の感動もより深まるものだと感じています。
クラング邸でも、相変わらずの進化を遂げておられる様子ですね。また聴かせて下さい。
こちらに来られるタイミングがありましたら、拙宅の音も聴いてみて下さい。互いの音を聴き合うことで、こうしたネット上のやり取りでも大筋のことは分かり合えるようになるものです。是非、相互交流したいものです。
byヒジヤン at2020-10-28 21:24
-
せんべいさん、ご無沙汰しています。
思い返してみると、もう1年になりますね。
せんべいさんが書かれていた日記を拝見して、もしや・・・と思って試してみたのがきっかけで嵌ってしまいました。
金属たわしのアース活用は、音色、音像と音場のバランス、音像配置など、もう少しこちらに振りたいなどの調整が可能なのでベリーナイスなアイテムだと思います。融通が利く分、調整作業は大変ですが。
最新の研究情報もまた日記にアップして下さい。お待ちしています。
byヒジヤン at2020-10-28 21:32
-
ヒジヤンさん
アースに関しては、銅管時代(笑)より参考にさせていただいております。
(Linnをお使いだったこともあって)
今では、プリ、パワーの2系統からアースを接続して安定してます。
タワシは10個ほど。
仰る通り、出水電器さんのアース工事が一番効果的で、
私もヒジヤンさん同様、2度のアース工事を行い、2Ω切りで、
ほとばしる低音(笑)高S/Nになりました。
滑らかなんだけど、キリッとしますね。
画質で例えると、2kから4kへ移行したような感じですかね?
今後の目標はRCS導入です!
byにゃんす at2020-10-29 00:35
-
ビジヤンさん、こんばんは。すっかり金属タワシ仮想アースにハマったYongJoonです。
2008年からアース取り組みされているのですね、凄いです。
私は、最近はRCAケーブルセンターピンでの仮想アース接続にて、オーディオ機器内部ノイズ吸収にハマってます、これも素晴らしい効果でした。一度お試し下さい。
ハイエンドお使いの人には効果薄いかもしれませんが。
byYongJoon at2020-10-29 01:16
-
にゃんすさん、銅管時代から読んでいただけていたとは光栄です。
本当にLINNはアースで激変しますよね。自分は100Vから200Vに変更でも激変しました。色々試してみるのは楽しいです。
本文中の”3、電源工事に合わせてオーディオ専用接地アース追加”の!マークが飛び交っている感想は、アース工事直後の感想です。ですから、にゃんすさんが増し打ち工事後に音の変化に驚いていた時に、うふふ・・・と思い書き込んだのは、この経験があったからです。1週間で落ち着くと思うと書いたのも、自分の時に層そうだったからなんです。
本当に電源周りは初期エージング時点での音の変化が大きくて困りますよね。この後に落ち着いてしまって、あの音は夢か幻か?の状態でした(笑)
それにしても、電源での変化代が大きいのは間違えないですし、その中でもアースによる変化の大きさは侮れませんね。
次の目標はRCSですか。やはりにゃんすさんはアスカ党ですね。音キチ道を邁進してください!
byヒジヤン at2020-10-29 19:01
-
YongJoonさん、ハマってますね~
RCAのホット側にタワシの設置が効果大だったのですね。理屈はよくわかりませんが、試してよかったのならLet's Go!ですね。
自分は機器からタワシアースに繋いでから、大地に落としていたり、一つの機器の数箇所からアースを取って回路を形成しているので、繋ぎ変えやセレクター位置を間違えてショートしたりするといけないので静観しています。多くの成功事例が集まったら試してみようと思います。
>ハイエンドお使いの人には効果薄いかもしれませんが。
これはタワシのアースの場合の効果は、(1)ノイズ吸収と(2)音色や音像配置の変化にあると思いますので、ノイズの少ない環境では(1)ノイズ吸収の効果は出にくいと言うことですね。ですが、(2)音色や音像配置の変化や、音像と音場のバランス調整に効果は発揮すると思います。
ですが、ハイエンド(高級品)をお使いの方は、高級なものを使っていることに満足しているでしょうから、タワシは使いたくないでしょうね。嗜好次第です。
byヒジヤン at2020-10-29 19:18
-
比較表が見難いと言われたので、少し見やすいように差し替えました。
<言いたいこと>
・アースの方式により、音の効果が変わること
・組み合わせて活用することで、より大きな効果が期待できること
・各お宅ごとの環境や改善の狙いに合わせて、方式や材質、組み合わせ方などを選別することで有効な改善が得られること
◇今の音を○○○としたいから、これを選ぶと言う感じです。
byヒジヤン at2020-10-30 18:21