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日記

20201230【活用と音質】電研ノイズカットトランス

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2020年12月30日

CDプレーヤーの音質向上策として導入した電研精機研究所の<<ノイズカットトランス>>のセッティングと音質の日記です。導入に至る経緯までを前回の日記に書きましたので、今回は活用の経過を記しておきます。

導入の経過について少し補足しますと、MFPCのデモを実施してもらい、デジタル情報とはほんの少しの外的要因で音への悪影響が出ると感じたことです。その中でも、特に電源の影響の大きさには驚くものがありました。もともとノイズが少ないはずのバッテリーから繋いだ電源ケーブルに巻いたコアの種類だけでも音の変化が大きかったからです。コアの効果はノイズ低減だと思いますが、音への効果は空間の大きさや定位に出ていました。

自宅のCDプレーヤーにも電源対策は必要不可欠と思い、以前から目をつけていた電研精機研究所の<<ノイズカットトランス>>を採用することにしたものです。

1、唸りの確認
ブツが届いて最初に確認したのは唸りです。コンセントに繋いで、消費電力の大きいもの、小さいものと試してみたところ、小さなものではわずかな唸りのものが、消費電力がトランスの定格に近くなると盛大に唸る感覚でした。

素の状態でCDプレーヤーにつなげると、近くで聞くと少しだけ唸っている感覚です。トランスの唸りは振動によるものですが、振動を受けて発音します。ビビりで音が出ている箇所がないかと手で触れてみると、中央部のカバー部分が共振して音を増幅しているのがわかりました。

2、唸りの対策
実施したのは2つです。ひとつは防振台の設置です。もうひとつはビビる部分のデッドニングです。防振台はアルミ板(10mm)をαゲルでフローティングし、エプトシーラーで動きを抑制したものです。振動のエネルギーをわずかな動きで逃がすと共に熱変換します。
このやり方は気に入っていて、自宅のCDプレーヤーやアンプにも多少のやり方の違いはありますが、同様な考え方で振動対策しています。

素の状態でもリスニングポイントで聞える唸りはありませんでしたが、近くで聞く唸り音も下がりましたし、オーディオ機器周辺の振動は抑えておきたいものです。

3、アース
購入した<<ノイズカットトランス>>は、トランス1次と2次及びフレームのグランドが共通のトランスです。テスターで導通確認してみると、足の部分もフレームグランドとして導通していました。ですから防振台のアルミ板に置くだけで、仮想アース(フレームグランド強化)となるはずです。

ですが、防振台にのせると唸り音は小さくなるものの、音が悪くなりました。なぜだろう?と最初は悩んでしまいましたが、原因はトランスの足とアルミ板の接触部での滑りでした。滑り止めの仮固定をすると、音は回復し、更に防振台に乗せた方がアタック音などキツく感じた音の角が取れます。

インシュレーションをする時には、接触部の滑りに注意が必要なことを再確認しました。

この状態で、トランスから接地アースを繋いだときと繋がないときの音の変化を確認したところ、アースを繋ぐ方が厚みが出る感覚ですが、繋がない方が細かな音が鮮明です。どちらにしようかと迷いましたが、繋がない方を選択しました。

コンセントタップへは2ピンのアダプターを付けての接続です。

面白いと思ったのは、仮想アースの効果です。接地アースを繋がない方がよいなら、仮想アースをやってみようと思いタワシの仮想アースをネジの部分につないでみました。すると、音が濁ったような印象でした。そこで、グランドとして通電しているボディの1次側、2次側のケースの様々な部分に仮想アース設置を試したのですが、すべて音が悪化する傾向でした。加えて、ケースから仮想アースに繋ぐ場所を変えるだけで音がコロコロ変わります。

これが<<ノイズカットトランス>>の本領と言いますか、効果なのかもしれません。静電結合や電磁誘導を避けるための対策がトランスの内部に施されているために、下手に仮想アースをつなぐと特性が乱れてしまうのだろうと想像します。タワシの仮想アースを繋ぐのも止めることにしました。

4、活用仕様
・電研精機研究所<<ノイズカットトランス>> NCT-I3 100V/100V 505VA
・接地アースは繋がず:2ピンのコンセントで接続
・センターカバー部にデッドニング(レアルシルト1.9mm)実施
・防振台(アルミ板10mm+αゲル10mm+エプトシーラー20mm)に設置
・防振台への固定は少量の瞬間接着剤と導通する銅箔テープで固定
・CDプレーヤーへの給電のみ実施

5、音の効果
1週間ほど経った状態で、24時間通電しています。素の状態で試しに繋いだ時からよい効果を感じましたが、追い込みと通電を実施した状態での評価です。

・一つ一つの音が明瞭になり、音数が増す。ノイズに埋もれていた情報が浮かび上がる感覚。
・結果として、音像の立体感が増す感覚。課題としていた奥行き感も深くなった。
・今までキツく感じていた音が滑らかになるのでボリュームが制限なく上げられる。
・定位はより安定し、ブレがなくなる印象。
・マイナス要素は特に感じていない。

以上、1週間使用しての使用状態と音の感想ですが、この<<ノイズカットトランス>>は、採用して本当によかったと思えるものでした。正月明けの、アンプへの採用も楽しみです。

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レス一覧

  1. ヒジヤンさん
    こんばんは

    先日はお世話になりました。
    刺激と元気をたくさんもらって、昨日もJBL部屋でプッチーニとスペースデッキに小改良を加えていました!
    相互訪問はやはりおバカ同士ですと良い経験になります!

    それにしてもこの電研トランスの素性は良いですね。
    あのエソテリックはクセがありますが、振動、アースに加えて電源の質が大きく出音に貢献していましたし、それが如実にわかる「熱量」でした!

    このトランスは電源で苦労されている方々の一助になると思います。
    早くアンプへも試してみたいですね!
    どこまでシャープにシェイプアップされるのか楽しみです。
    磨き上げたら、その「作品」をまた聴かせてください!

    楽しくて辞めらんねえ...全くオーディオって趣味は...

    では、では

    byバズケロ at2020-12-30 18:11

  2. トランスなので唸るのがちょっと気になるところですね。
    防振の手段などはコミュでまたいいアイディアが出てくると思います。
    15日過ぎぐらいにこちらでもテスト入れそうです。

    置き方ですがウエルフロートボードを使うのはどう思いますでしょうか?。
    A4タイプが一個あるので試してみようかと思っています。

    他のノイズ対策グッズと併用も試してみようと思っています。

    byうつみくん at2020-12-30 19:49

  3. バズケロさん、レスありがとうございます。

    電研のトランスいいでしょ。有り無しを聴かせなくても、わかってしまうところが素晴らしいです。聴いていただいた時に、何度も「電源の力」と言われていたのが、嬉しくもあり、悲しくもありでした。

    何せ、電研トランスの追い込み時間に比べて、タワシのアースには1000倍くらいの時間をかけていますから。やっぱり完成品を使うのは楽ですね。本心でそう思いました。

    次回は、アンプにもこのトランスを入れてから、サウンドを追い込み直します。オーディオは本当に楽しくて止められませんね。

    byヒジヤン at2020-12-30 20:04

  4. うつみくん、レスありがとうございます。

    来月の中旬に入れてみるのですね。このトランスは産業用ですから、オーディオ用途のよい使いこなしの方法がわかったら教えて下さい。

    ウェルフロートに載せるのであれば、気をつける点は「接触面の滑り」と、「上板の響き」かと思います。トランスの振動エネルギーはかなりあります。

    拙宅では、電源ノイズが多いのでCDPの電力でも唸りはわずかに出ましたが、うつみくん邸では出ないかもしれないですし、試してみないとわからないです。

    ちなみにですが、拙宅ではこれまで使用していた電源ノイズフィルター(出川式のMNR)は外しました。このトランスだけで充分だったからです。

    byヒジヤン at2020-12-30 20:16

  5. ビジヤンさんレポートありがとうございます。

    > >振動を受けて発音、ビビりで音が出ている箇所がないかと手で触れてみると、中央部のカバー部分が共振して音を増幅している

    > 防振台にのせると音が悪くなりました。原因はトランスの足とアルミ板の接触部での滑りでした。滑り止めの仮固定をすると、音は回復

    こういうノウハウは実に参考になります。1月9日到着までに、必要物を入手しようと思います。

    > 正月明けの、アンプへの採用も楽しみです。
    パワーアンプへの採用でしょうか? 実に感心ありありです。レポート期待してお待ちします。

    金属タワシといい コスパ抜群の良いノウハウいつもありがとうございます。

    byYongJoon at2020-12-30 21:53

  6. YongJoonさん、レスありがとうございます。

    自分の次回導入は、同じNCT-I3の1KVA仕様をプリメインアンプへ使います。今回と同様に1機種に1台のトランス使用です。

    金属たわしはコスパはよいのですが、活用が難しいですね。今回の再構築の中で、タワシアースの全面見直しをしました。若干数は減らして、総計14ポッドの使用で、全ポッドが非導通マグネシウム粒の上下サンドウィッチ型です。

    byヒジヤン at2020-12-30 22:49