日記
20210323 アンプへのノイズカットトランス適用の『音』
2021年03月23日
今回はアナログ機器への<<ノイズカットトランス>>の適用で、しかも瞬時の電流供給が大事なアンプへの適用ということで、音への影響を慎重に聴き、今後の使いこなしに役立てたいと思ったものです。(電研トランスのカスタマイズ日記の続きとなります)
音の変化を大まかに分類すると、1)音出し当日、2)1日経過後、3)2~3日経過後、4)約1週間経過して大体落ち着いてからと4段階に大きな変動がありました。この大きな音の変動や、出音に対する<<ノイズカットトランス>>の効果は、手放しに良さを感じたCDPに採用した時とはかなり違うものでした。
音の変化の仕方を記載すると下記となります。
<前提条件>
・事前に1次側から10時間ほどの通電をした後で音出しを開始したもの
・これまでの使用経験からのカスタマイズを施したもので試した結果

1)音出し当日・・・低域の分厚いこと。スケール感がふた周りぐらい大きくなって、聴きやすいのに圧倒される感じでした。(デーンちゃんの表現を借用しました)後ろにひっくり返りそうな圧倒的サウンドです。
(心中:キター!すごい!!)
2)1日経過後・・・低域の分厚さはやや抑えられ、反対に高域があばれ、うるさくて聴いていられない感覚でした。
(心中:昨日の音は何だったのか?聴きたくないから寝よう ↓ガク)
3)2~3日経過後・・・あばれていた高域が落ち着いて来た。2日後はややピーク感が残っていたが、3日後には、少し音がボケて大人しくなりすぎの感があった。
(心中:ここまでくれば射程距離に入った。後はタワシで調整出来る ↑)
4)約1週間経過後・・・大人しくなり過ぎたと感じた音のピントが合う感じで明瞭かつシャープになった。CDPにのみ採用と比較し、低域が厚く、骨格がしっかりした。ピアノの低弦の強打がガーンと響きく。また音の広がりも大きくなり、空間が広がった感覚。音色は、やや高域がきつく感じたので、ステンレスたわしの一部を真鍮たわしに入れ替えた。
(心中:これでチェックメイト・・・桜満開)
この先は、ほんの少しずつ柔らかな音になるはずなので、再度タワシの配合を変えて最終調整をする予定です。
現在の音の変化を特定音源で記載すると下記です。
1、Cafe Paradiso/Erquiaga, Steve
長岡Discでクラシック曲をギターで演奏する音源だが、演奏者がリズムを取りながら床を踏み鳴らす音がしっかり聞えてきて、演奏の生々しさが増した。もともと音がよくて、多重録音部分の定位で左右のスピーカーの焦点を確認している音源だが、ギターの弦の響き方や空間に響き渡る様子が一層心地よく感じられる。
2、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 「月光」/セルゲイ・エデルマン
力強いピアノが聴けるDisc。近接録音で、もともと実音が明瞭でシャープな音が聴ける音源だが、低弦の強打がガーンと響き、ピアノが打楽器であることを実感する。小さなスペースで聴くグランドピアノを彷彿させるサウンドには、この音を聴くためだけでも<<ノイズカットトランス>>を採用した甲斐があったと思わせてくれた。
3、レスピーギ:ローマの松/大植英次&ミネソタ管
オーケストラでは、空間が大きくなったことを実感する。左右は言うに及ばす、リスニングポイントの前後方向も部屋の壁を越えた空間が現れたことに歓喜した。
ALLIONのA10に電研<<ノイズカットトランス>>を採用したことによるサウンドのご利益を書き出してみましたが、再生が難しい音源ほどありがたみを感じるように思えます。反面、マイナスがあるのかを聴きなおしてみましたが、オーケストラの空間が大きくなった分、やや音が薄くなったかなと思いました。加えて、まだ少し音が硬い面はあります。
それでもプラス面がマイナス面を大幅に上回ります。アンプへの電研<<ノイズカットトランス>>の採用は大成功でした!
【おまけ】:トランスのうなりについて
・新品をコンセントにつないでみるとうなり音が大きかった。
・100V使用時と比較して、200V使用時は約2倍くらいの大きさに感じた。
・音色は低く「ブ~~ン」という音だった。
・スマホで測る周波数特性は、50Hzの基音がピークで、倍音がなだらかに減衰する特性で、目立ったピークはなかった。
・うなりは、1次側を通電した翌朝には半分くらいに下がっていた。うなりの音色も変化は感じない。
・時間帯によるうなりの変動は、100Vトランスよりは感じない。
・出音の高域のあばれが収まったころにうなりを聞くと、音色「ブ~~ン&ジー」に変わっていた。
・スマホで測ると、明快な2KHzのピークが出ていた。
<想像>
・音がうるさく感じたときは、例の2KHzのピークがスピーカーからの出音に出ていたのかも?
・音が落ち着いてからは、トランスのうなりに2KHzのピークが出たので、何か相関がありそうだと思った。
レス一覧
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レポートありがとうございます。
1 5kVA仕様 で、
> アンプへの<<ノイズカットトランス>>の採用は大成功でした!
は 背中押されますね。
昔 水道の水漏れ工事で大がかり工事したのですが、昨日 給湯系水漏れが判明、また工事が必要で、この見積もり見てから うちでもアンプへのNCT導入予算の検討になります。
一階リビングのTV プレーヤー アンプにも導入したいので 1Kから導入するかも? 知れません。
byYongJoon at2021-03-23 07:12
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ヒジヤンさん
おはようございます。
そうなんですよね。
アンプに適用すると、最初は前段機器と同様の感動があるのですが、途中から何故か高域がうるさく感じる瞬間があるんですよね。自分の耳のせいだと思っていましたが、ヒジヤンさんのコメントや日記を見て安心しました。
これから本領を発揮しますよ。リアル感がさらにあがり、演奏者が見えるようです。
音がやや薄くなると感じるのは、フォーカスがピタッと合い音楽の背景が静かになりすぎるからだと思っています。
最近感動しているのは、小音量時もあまり低音が痩せないこと、小さな音もしっかり聴こえること、長い時間音楽を聴いても聴き疲れしないことです。
音楽を聴くのが楽しくて仕方がありません。
byLocomo66 at2021-03-23 08:11
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ヒジヤンさん 細やかな処に目が行き届いた報告感謝します
パワーアンプに対しては導入後の変化が大きいというのは同感です。
それも落ち着けば問題ありませんね(^ー^
紹介していませんが、ノイズカットトランスを挿入すると、パワーアンプに流れる電流波形も大きく変わります。なだらかになり、整流ダイオードがONしている時間が長くなります。この傾向は、間欠充電電流をなんとかしようとする・・出川式電源に相通じるところがあるかもしれませんです。
上記、電流が穏やかになることで、降圧整流後の電圧が下がりそうな気がしますけれども、元よりトランスは負荷が軽いとき電圧が高めに出ますので、これと上手に相殺される様子です。これは後述の動画で見てとれますが直流に変換後のDC電圧、コンセント直とNCT挿入時ではDC電圧の差(テスターの値)は0.7V程度の差でしかありませんでした。※このテストケースでは0.7V。他は異なります。
いよいよその電球での試験映像です。NCTを挿入するとバルクコンデンサーへの充電が穏やかになり、整流ダイオードが遮断している時間が短くなることが分かります。”ノイズフィルター”に、このような働きは期待できません。これが 『ノイズ量』 だけでは説明できない”音”への影響と想像します。
↓
https://youtu.be/5KMuTRtXIuI
bynightwish_daisu at2021-03-23 10:45
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YongJoonさん、レスありがとうございます。
電研<<ノイズカットトランス>>のアンプへの適用もいいものでした。CDPに採用したときのように手放しでよさを感じるものではありませんでしたが、また違った効果を生みましたのでお薦めできます。ただ、他の機器への給電を先に実施した方が、より効果を実感できるのかもしれないです。
拙宅では部屋が狭く音響特性を重視することから、最小の機器数での再生を実施しています。だからPC系統を除いて、電力機材は2台です。ここにトランス3台ですから、すでにフル電研です。電源からのノイズは、ノーマルモードしか入り込む余地はないという感じでしょうか。
入り込んだノーマルモードのノイズと機器内で発生するノイズや他の外来ノイズは、タワシや大地に流すと共に、ノイズのループを信号ラインに入り込まないように工夫すればノイズ対策は完成?と思い描いておりますがどうでしょうか?
YongJoon邸では、機器も多いですし最終的には10台に達するのでは?と当初予想したこともあながち外れてはいないような・・・
byヒジヤン at2021-03-23 12:32
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Locomo66さん、レスありがとうございます。
コメントいただいた電研<<ノイズカットトランス>>の効果は、CDPにカスケードしていた時点から感じていましたので同感です。
アンプに適用したことによるご利益は、グランドピアノの低減の凄まじさやオーケストラの空間の広がりなどの、再生が難しい音への
効果が著しいです。本当に音楽を聴くのが楽しくて仕方がないですよね。
オーケストラの音が薄く感じるのは、空間が広がる分で中身が薄く感じられるのは仕方がないことですかね。次のステップが中身を濃くすることだと認識しています。情報量を増やさないとですね。
このように、相反することをどのように両立させていき、さらに改善を進めるのが、オーディオにおける正のスパイラルかと。
・音像と音場の両立
・繊細さと豪放さの両立
・広がりと濃さの両立
・音楽性とオーディオ的快感の両立 など
ここまでの音になれば、音楽を鑑賞するにはオーディオを上がりにしてもいいのですが、まだまだオーディオを楽しめそうです。
byヒジヤン at2021-03-23 12:49
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こんばんは
なんと
パワーアンプにお使いになられて「桜満開のチェックメイト」・・・・なんですね。
私はこのところ、Node2iとAmazonHDで「平和に」遊んでいたのですが・・・(もちろんNCTは常駐です)、またしても本年3度目の大激震の予感が漂ってきました。
このところ大変化が立て続けにきたもので、パワーアンプ用NCT導入は少し思いとどまっていまして、「落ち着け、自分!」と清水の舞台上でウロチョロしていたのですが、いまヒジヤンさんに引導渡されて背中蹴られた感じです(汗)。
byOrisuke at2021-03-23 19:04
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nightwish_daisuさん、レスありがとうございます。
さすがに技術的な詳しいレス内容ですね。YouTubeも見ました。この電流波形の変化はいいですね。
コメントされていた出川式電源に相通ずるということは、音を聴いても実感が沸きますし、出川さんから聞いた狙いとも通じます。出川式電源は、限られた機器でしか対応できませんが、電研<<ノイズカットトランス>>なら、どんな機材にも適用できますので応用範囲が広がりますね。
<<ノイズカットトランス>>という名前ですが、ノイズカット効果だけではない説明は音の変化と合わせてわかり易いですね。ノイズフィルターとの違いや、ノイズを通してしまうアイソレーショントランスとの違いも一目瞭然です。どのような業界も、ユーザーサイドからの指摘を受けながら進歩していくのでしょうね。
何度も言うようですが、自分は職人ですが、nightwish_daisuさんは学者・・・もとい分析屋さんかなと思いました。
理由ですが、昔に出水電器の島元さんから聞いた話なのですが、電気を得意とする学者さんから、「電源工事をして音がよくなるはずがない!」と言われ、長い間対立したことがあったとの事です。島元さんは、「聴いてみればわかるのに・・・」「聴きもしないで、頭で考えたことを言っているだけ」と嘆かれていました。だから、nightさんは学者ではなく分析屋だと。
byヒジヤン at2021-03-23 19:07
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ビジヤンさん、レスありがとうございます。
> YongJoon邸では、機器も多いですし最終的には10台に達するのでは?
オーディオ機器は6台ですが、映像系のBDP、LD、AVアンプは通常コンセント抜いてます。
2chオーディオ機器は ネットワーク系デジタルトランスポート、DAC、アンプの3台ですね。
これにLAN系のハブ、光メディコン2個、無線LANハブ、NASになります。
今 NCT3台ですが、今後増設は
アンプは ほぼ確定
光メディコン上流側、無線LANハブ、NAS
一階リビング TV、プレーヤとアンプで2台
なので、合計 最大7個ですね。確かに10個近いですね。笑
byYongJoon at2021-03-23 19:28
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ヒジヤンさん 私を分析してもしゃーないです
人によっては、私は邪悪な存在です。
某ブログでは「night教の教主様に洗脳されてはいけません!」
なんてスローガン掲げられてイジメられましたし(笑)
信じる者は(足元を)すくわれる(^^
bynightwish_daisu at2021-03-23 19:30
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Orisukeさん、本当なんです。
Orisukeさんならわかると思うのですが、グランドピアノの低弦を強打した音の再生の難しさ。
もともと拙宅は、弦楽器は得意だったのですがピアノが苦手でした。それが、ALLIONのA10を入れたらピアノがよくなって、今度の電研NCTでビックリです。こんな音、オーディオから出てるの聴いたことない!なんて。。。
こんなこと書くと、「何をふかし言ってるんだ!」と言われそうですが、まじ感動してしまって、桜満開です。
すいません自分のことばかり語ってしまい・・・Orisukeさんにも是非試してもらいたい気持ちでいっぱいです。
byヒジヤン at2021-03-23 19:32
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YongJoonさん、確信しました!
きっと、目標10台を達成するであろうことを!!
そして日記も、電研トランスその50まで伸びるであろう事を!!!
水晶玉に映っていましたから~~~
byヒジヤン at2021-03-23 20:18
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nightwish_daisuさん
ネット越しに見ても、技術的なことや、正確性に真剣だということがひしひしと伝わってきます。
そんな中で、根拠もなくいい加減なことを、さも正しいかの如くに軽く言われたら、頭にきますよね。自分もそうでしたから共感しています。
ただ、少し前に言われていたようにガチガチになりすぎると雰囲気が硬くなるので、お笑いモードも必要なのかなと感じます。
正月に「鬼滅の刃」を通しで観ていたら、暗くて怖いモードと真剣に戦うモードの中に、ちらほらとお笑いモードが入るんですね。視聴者も、ガチガチばかりだと疲れてしまうんだろうな?なんて思って観てました。
登場人物に役割があるように、色々な人がいてバランスが取れるのかもしれないですね。その意味からは、あれ・・・
必要なキャラなのかもですね。
byヒジヤン at2021-03-23 20:29