日記
Rayさん宅でアナログ三昧!
2009年11月01日
先日の相互オフ会が小生の途中棄権というかたちで終わりましたので、
近いうちに続きを開催したいと思っておりましたが、
Rayさんの快諾で本日開催できるはこびとなりました。
午後1時半より6時までみっちりとレコードを聴き比べすることができました。
フォノイコも先日Rayさんが拙宅に持ち込まれたものよりもバージョン・アップされており、
TRV-EQ3SE A.k premiumという型番になっておりました。

具体的には、VOTTA7さんが日記にアップされていますので、
そちらの方を参考にしていただけたらと思います。
電源をかなり強化されたようで、結果として整流管の5AR4を使わない仕様になったようです。
外観上の5AR4はダミーだそうです。

まず、一曲目はチャックマンジョーネです。最近Rayさんが嵌っておられるアルバムです。
冒頭の音の出方がまるで違います。
これはオリジナルのものとは全くの別物と言ったほうが良いでしょうね。
それぐらい押し出しの強さ、厚み、解像度がアップしております。
ただ、この変化がバージョンアップした為の変化かがハッキリしていないそうです。
何故ならバージョンアップで帰ってきた時には、オリジナルの真空管がさしてあり
以前より音が良くなっているはずなのですが、何か抜け切らない寝ぼけたような音だったようです。
それで真空管を松下の物と入れ替えたらこのような音に変化したそうです。
このことも通常では有得ない事のようですが・・・。
あまりの素晴らしい音が出ているので、次から次へと持参したレコードを聴かせて頂きました。
随分聴いてないのですがブルーノートの輸入盤が何枚かありましたので、それから聴かせて頂きました。
ブルーノート特有の音の塊がこちらの方へ飛んで来るのかと身構えておりましたが
何ともまったく力の無い音で、2人とも拍子抜けをしました。
そこで、またまたRayさんがレコード棚から同じクールストラッティンを出して、
ターンテーブルに乗せて針を下ろしました。
ブルーノートの音がするじゃありませんか?音が塊となってこちらに飛んでくるようです。
「どうして?」2人とも狐につままれた様な感じです。
輸入盤と国内盤の音質の差は大きいと言う事は知っておりましたが、
輸入盤でもブルーノートの場合は製造した年月日やレコード会社で
音が違うことは聞いた事がありましたが、これほどに違うとこれはもう別物ですね。

私の持っているものはアメリカ リバティーレコードのもので
レーベルも皆さんご存知の白とブルーのツートンではありません。
同じ時期に購入した、アールクルーのフィンガー・ペインティングなども同様です。

この、ソニークラークの盤がブルーノート盤です。
このブルーノートレコードと記載されていても住所によって製造したものが違うようで、
以前、スイングジャーナルか何かで読んだ覚えがあります。
オリジナル盤の信者ではないので、詳しい方からみれば何を今更とおっしゃるかも知れませんが
それほどまでにこの盤質による音の違いが大きいということですね。
暫らくはこのままで聴いておりましたが、小生持参のRCAの12AX7に交換して
音の違いを調べてみることにしました。
これも、先日よりVOTTA7さんがあらゆる球で検証せれておりましたので
詳しくはそちらの方を参考にしてください。
ただ、私持参のRCA管はVOTTA7さんも使っておられませんでしたので
どの様に変わるのかが興味津々でした。


真空管を交換する間、SACDマルチやDVDなどを聴かせて頂きました。
ピンクフロイドの狂気は凄かったです。
あらゆる方面からの音に包まれている感覚が不思議な感じですね。

サラ・ブライトマンのコンサートも映像と共にす晴らしかったです。
こんなのを観ると映像の方もやりたいと思ってしまいます。
さて、そんなこんなで真空管の交換も終わり音出しを始めました。
まだ眠っているかのような、おとなしい音で少しガッカリです。
それもそのはず、このRCAの球は全くの新品で、
小生が知人からマランツの2型を譲って頂いた時に一緒についてきたもので、
AMPEREXの6CA7/EL34やRCAの6CG7や6AU4GTAと共に新品のスペア管です。
いま刺さっているものを持ってくれば良かったと後悔しましたが
曲が進むにつれてだんだん眠りから覚めたように朗々と鳴り出しました。
一聴して高域が出だしました。それも解像度が明らかにあがっていますが
非常に歪がなく滑らかで倍音もきれいに伸びて素晴らしい響きです。
レコードを換えて次々と聴きこんでいくと共に、音の表情がどんどん変化していきます。
圧巻だったのはモノラル盤のサキコロです。
ステレオなど必要としないほどの音場が前後・左右に広がっていきます。
こんな音はいままで経験したことがありません。
つぎにコルトレーンとジョニーハートマンのアルバムですが
何とも浸透性のある歌声とコルトレーンのこんなチャーミングな音は聴いたことが在りません。
最後にキースジャレットのケルンコンサートです。
いぜん、一途にオーディオをやっていた頃に何度と無く聴き込んだアルバムです。
キースの演奏が手に取るように解るだけでなく、あたかもその場所に居るかのように
錯覚するほどの実在感はいままで体験したことがありません。
キースの足踏みが床を伝わって会場の空間に広がっていく様も見えるようです。
このフォノイコの潜在能力の凄さをいやというほど思い知らされました。
当然ながらフォノイコだけがいくら優秀でもこのような音にはなりません。
Rayさんの日頃からの調整が完璧に近いのでしょうね!
こんな音を聴かされると当分拙宅で音出しが出来なくなってしまいそうです。
事実この余韻にいつまでも身を委ねて、浸っていたい気分です。
いま、日記を書いている時でもまだ興奮状態が続いているようで
表現がわかりずらくなっておりましたらご勘弁頂きたく思います。
其れほどまでに素晴らしい時間でした。
Rayさん本当に有難うございました。
暫らくはRCAをエージングしておいてください。
そして、感想など頂けましたら幸いです。
PS.RCAの12AX7も種類がいろいろあるようで、この球は印刷は白色のものです。
何方か詳しい方が居られましたら教えて頂けたら幸いです。
レス一覧
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naskorさん、こんばんは。
RayさんのTRV-EQ3SEはGD管に問題があったようですね。松下の12AX7を入手してもらっておいてよかった。
RCAの12AX7は聴いたことが無かったので参考になります。構造がMullardと類似していますから何時か試してみたいと思っていました。
それでも A.k premiumショックを受けてもらってよかった(笑)
私がNAGRA VPSで受けたショックが判ってもらえると思います。それだけA.k originalとVPSに差があったんです。
byVOTTA7 at2009-11-01 22:04
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VOTTA7さん レス有難うございます。
あんな音を聴かされると、暫らくは自宅で聴く気になりません。
其れほどまでに凄い音でした。
いくら凄い凄いと言ってみても、聴いて見なければ解りませんね。
それにしてもRCAの12AX7はとんでもない物の様に感じます。
小生は普段聴いておりませんので一聴しての感想ですが
そのうちにRayさんの感想も聞いて見たいところです。
こんなものを持っていった事が罪作りになってしまいました。
TRV-EQ3SE A.k premium購入に向けての貯金を始めなければ・・・。
これからも宜しくお願いしますね。
bynaskor at2009-11-01 22:18
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naskorさんへ
今晩は、omuraisuです。
毎週末、忙しそうですね。
最近は、気温もぐ~んと下がってきたので、音の変化も顕著ですし、
アナログ的にも部品数が多く、調整(おくが深く)が難しいそうですね。
僕も、アナログが聴きたくなりますが、まずは、CDPを固めます。
ps:僕は、今週末spケーブルをいじって遊んでました。
これがまた、効果あったんです。
以上、omuraisuでした。
byomuraisu at2009-11-01 22:53
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omuraisuさん こんばんわ
レス有難うございます。
そうなんです。動けるときに動いていないといけませんから。
オーディオも少し落ち着いた感じになっておりましたので・・。
でも、ハッキリ目標が出来ました。
何時になるか解りませんがTRV-EQ3SE A.k premium の導入です。
しがないサラリーマンで小遣いからの捻出ですから・・・。
でも、あんな音・・・有り得ないです! ハイ!
bynaskor at2009-11-01 23:03
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naskorさん、こんばんわ。
どうもタイミングが合わないみたいで・・・お二人の数週間後を追っている感じです(^^;
・・・ご一緒できてれば・・・最近、アナログへの興味が・・・次回、タイミングが合えば、是非・・・よろしくお願いしますm(_ _)m
byMt.T2 at2009-11-01 23:16
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naskorさん 今晩ワ
本日は有難うございました。久しぶりにアナログの奥深さをお教え頂きました。
まず、レコード盤の違い、これはトンでもない様ですね。
同じジャケット、ブルーノートと言っても盤によりあそこまで音が違うものかと思ってしまいました。
しかし、これも音に何を求めるかと言った所が大きく左右する様で、エネルギー感、音場感、音の張り出しが気に入る一方で、音の輪郭、細やかさ、繊細さを求める道もあるかと思います。
もちろん小生は前者の音が気に入っているのですが。JAZZはこうでなくっちゃ。
次に、フォノイコ導入の顛末をレスに書き始めたのですが、あまりにも長くなるので途中で止めました。改めてRCAの感想と共に日記に書かせて頂きます。
それにしてもプリ管によりこうも音が違うものなんですネ。
VOTTA7さんが嵌まるのもうなずけました。
byRay at2009-11-02 00:17
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こんばんは。
「COOL STRUTTIN'」はBLUE NOTEの復刻重量盤で持っていますが、比較して聴いたことがないのでそれ自体の評価はできません。
そんなに盤によって音が違うと、次々と集めてしまいそうで怖いっす(笑)
byFCA at2009-11-02 00:28
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Mt.T2さん レス有難うございます。
今回のオフ会は前回の続きと言う形なのでイレギュラーなものですね。
前回、今回共にあまりに内容が濃いものになってしまいましたのでグロッキーです。
また、普通の時にお声かけしますね。
bynaskor at2009-11-02 06:03
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Rayさん どうも有難うございました。
今回も非常に濃い内容でかなり興奮気味な日記になってしまいました。
いつも勝手に色々な物を聴かせて頂きまして申し訳ありませんでした。
前回同様にあれこれ試行錯誤をしながらの検証会のようになってしまいましたものね。
それにしてもこの内容を日記に書くにはとても物足りないものになってしまいました。
今回の内容の半分も言葉にできていないと反省しております。
VOTTA7さんがプリ管の違いで12回も日記にアップしているのが
非常によく理解できると改めて思いました。
オーディオは言葉にすることがとても難しく、実際に音を聴いてみないと本当のことは理解できませんね。
音のニュアンスみたいなものや、後は経験による想像ですね。
でも今回のように今迄体験したことが無い音の佇まいになると
どのように言葉にしたら良いのか迷ってしまいます。
2人で聴いていた現場でさえどの様に言ったら良いのか解らなくなるぐらいでしたから・・・。
Rayさんの文章力に期待するしかないですね。
宜しくお願い致します。(プレッシャーじゃありませんから)
bynaskor at2009-11-02 06:25
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FCAさん レス有難うございます。
いろいろと活躍されて羨ましいかぎりです。
どうもタイミングがあわなくて申し訳ありません。
次回は普通のオフ会を開きたいのでまたお声かけしますね。
レコード盤による音の違いはかなり大きいと思います。
でもオリジナル盤に拘ることは私には無理ですね。
本当にきりがありませんから。
それにRayさんもおっしゃっておりますようにいろいろな聴き方がありますから・・・。
それと、再生するシステムにもよりますね。難しいです。
また、タイミングが合えば是非ご一緒したいものです。
bynaskor at2009-11-02 06:34
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最近、アナログネタが多くなってきましたねーー。
外に出る機会がトンとなくなってきてるので、オフ会記を拝見すると刺激が欲しくなります。w
また、どっかでご一緒しましょうねーー。
byさもえど at2009-11-02 22:37
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さもえどさん レス有難うございます。
ついこの前まではCDで充分、アナログは要らないです。
と言っていたんですが・・・。
今度は反対にCDは要らないや!と極端なことを考えております。
考えているだけでCDの良さは充分解っております。
しかし、こんな音を聴かされると考え方が180度違ってきますね。
ほんとこの前までは少しオーディオも沈滞ぎみだったんですが
アナログ復活などとあまり期待していなかったのですが
遊びが遊びじゃなくなってしまいました。
フォノイコ購入に向かって緊縮財政をしいておりますので
くれぐれも誘惑などはしないようにお願いしますよ(大笑!)
また、タイミングが合えば拙宅にもお越しくださいね。
bynaskor at2009-11-02 23:54
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白色の印刷のRCAは初期のビンテージ物ですよ。
http://blog.wec5.jp/?day=20060502
http://www.geocities.jp/sweethome203jp/tube/tube.html
これをTRV-EQ3SE A.k premiumに換装したら凄いでしょね!
byVOTTA7 at2009-11-03 23:55
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ログハウスさん レス有難うございます。
リフォームの方も完了されて、調整に勤しんでおられる事と思っております。
恥ずかしい話ですが先日まではCDで充分だと本当に思っておりました。
しかし、レコードの奥深さを知った以上もう後には戻れませんね。
とくにフォノイコの違いに驚かされました。
以前だとフォノイコはプリアンプに必ず付いておりましたので、
カートリッジにばかり目がいっておりました。
今回、VOTTA7さんバージョンのフォノイコを聴きまして考えを新たにしました。
それとプリ管をRCAにした時のなり方は凄いものがありました。
繊細さと力強さの相反すると思えるものがきれいに同居している
不思議さは未だ聴いた事がありませんでした。
それもこれもレコード盤次第であることも同様に・・・。
おっしゃる様にブルーノートのアナログ盤が最高でしょうね。
それもモノラルであれば言うこと無しのように思います。
ケルンコンサートですがおっしゃるように空間表現の方に重きを置いた録音で間違いないと思います。
わたしはドイツ盤しか聴いたことがないので何とも言えませんが、
先日CDを聴いたときにキースの演奏の気配が薄く感じましたのでとても違和感がありました。
ただただ空間にきれいに広がるだけのように感じられて、
キースの心みたいなものが感じ取れなかったのが残念でした。
レコードはそんなことは無いと思いますが・・・。
Rayさん宅でRCAの12AX7が充分にエージングされて聴き込まれていますでしょうから、
Rayさんの感想が待ちどおしい今日この頃です。
これからも色々と教えて頂くことが多々あると思いますが
なにとぞ宜しくお願いします。
ターンテーブルマットは気になって降りますが、まだ、購入に至っておりません。
それより先にABAのスタビライザーを買ってしまいました。
あまり激変とまではいきませんでしたが。
bynaskor at2009-11-04 20:40
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VOTTA7さん こんばんワ
そうなんですか?どうりで凄い音でしたよ。
申し訳ないけど松下には戻れないかも知れませんね。
Rayさんが見つけるまで、ずっとエージングかも知れません。
まぁ、当分わたしには宝の持ち腐れでしょうから・・・。
bynaskor at2009-11-04 20:56
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VOTTA7さん いま紹介されたアドレスで確かめてみました。
やはり、初期のオリジナル管に間違いなさそうです。
拙宅のマランツにさしてある方を確認しましたが
ところどころ消えておりますが上部の12AX7と
中間のELECTRON TUBEはまったく同じでした。
Rayさん宅のは全くの新品ですからハッキリと確認できるでしょうね。
でも、驚きましたね。
このブログのコメントにあるように歪感がまったく無く
すごく滑らかであるのに力強いという相反する音が出てきましたもの。
bynaskor at2009-11-04 21:20
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50年代のRCAですか。
今手に入れるのは難しいですね。価格もMullard並かな。
ただ音の傾向からするとMullardに近いのかな?
少なくともテレフンケンとは違うような感じがします。
byVOTTA7 at2009-11-05 15:55