日記
真空管放浪記~東芝編
2021年09月12日
前回の真空管放浪記から、だいぶ時間がたってしまいましたが、その間もいろいろ球転がしで遊んでいました。
今回のご紹介するは、東芝の6G-B8です。当時の真空管は、海外からの技術供与を受けての製造が主でしたが、これは、東芝独自開発の純国産で、1964年の東京オリンピック向けに開発された様です。ただ、1970年の大阪万博向けに開発されたとの記事もあり、定かではありませんが、まあどちらにしても、当時の高度成長期の日本を象徴する真空管です。
また、当時の学校の放送室では、この6G-8Bか松下の6CA7のどちらかが使われていた様で、おそらく、どこかで6G-B8の音は、聞いていたことでしょう。
拙宅のV70SE、KT88(6550)、EL34、6L6GCには、対応していますが、6G-B8なんて対応しているはずもないですね。
でも何としても、6G-B8の音を聞いてみたい。いろいろ調べるてみても良くわからず、分かったのは、バイアス調整すれば、KT88の代わりになるかも?ってことくらいです。
V70SEには、保護回路があり、過電流とかには、敏感に反応してくれます。まあ、駄目もとで、試してみる気になりました。
早速、ヤフオクでゲットし、試してみました。

前段、ドライバーも東芝です。

保護回路も働かず、音も問題なく出ます。

音は、いままにない低音の充実感。ブンブン低音が出ます。土台がしっかりしてきた印象です。しばらく聴き込んでいたのですが、抜けの悪さが気になって来ました。一度気になると駄目ですね。また元に戻したのですが。。。
最近、セッティングを詰めたり、上流を弄った結果、音が変化して来たので、また6G-B8を引っ張り出して来て試してみました。
んんん、、、でもやっぱり抜けが悪いです。前段、ドライバーもとっかえひっかえしていみたのですが、NECの6CA7も似た印象です。
日頃、欧州系の真空管を常用しているせいか、どうも日本の真空管、相対的に高域の抜けが悪い様に感じます。
ついでと言うわけではないのですが、大球転がし大会を挙行してしまい、今は、TESLAのEL34を常用しています。

6B-B8、なんか愛着があるんですよね。どうもドナドナする気になれません。またいつか活躍することを願って、ストックしておきたいと思います。
レス一覧
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いたちょうさん、ご無沙汰しております。
球転がしを楽しまれていますね。
6G-B8は良さそうな球ですが、メーカー製アンプではDENONくらいしか使っていなかったと思います。
この球はhigh-gm(高感度)なのは良いのですが、大電流タイプで電源が大げさになるのと、バイアスが一般的な出力管より浅くて-18V程度になるところが使いにくいようです。
V70SEは、EL34やKT88を使うことを前提に設計されているので、6G-B8を差すとおそらくバイアスが深くなりすぎているのではないかと思います。
6G-B8のEP-IP特性を見てみましたが、バイアスが-20V付近になると特性曲線の幅が非常に狭くなりgm値が低くなっています。
おそらくV70-SEはこれより深いバイアスで動作していて、6G-B8の感度が悪い部分を使っているため、音質的に詰まったように聞こえるのではないでしょうか。
この球を生かすには、ステレオで600mA以上流せるB電源と、-20Vより浅いバイアス電圧を掛ける回路を用意する必要があると思います。
byED at2021-09-12 22:15
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EDさん、こんにちは。
レスありがとうございます。
やはり、無謀でした。
でも、6G-8Bの片鱗は、確認できたんじゃ無いかと思っています。
馬力は、ありましたが。。。
何度か大球転がし大会をするのですが、どうも最近は、EL34に落ち着いてしまいます。
次は、Made in EnglandのEL34ですかね。
byいたちょう at2021-09-13 12:19
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いたちょうさん
こんにちは、球の感想大変参考になりました(*´`)
球転がし大会是非ご検討下さい
by珈琲好き at2021-10-19 15:29
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珈琲好きさん、こんばんは。
レスありがとうございます。
私の真空管放浪記、あてになりませんよ。
真空管浮気記に変更しようかと思います。
この記事を書いた時は、TESLAのEL34、これしかない!
もうずっとこれだ!!と思った矢先、KT90に換えてしまいました。
節操なしです。
これから先もどうなるか分かりませんね。
んん、、やっぱりmade in Englandが気になって、仕方ありません(笑
byいたちょう at2021-10-19 20:38
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