日記
新交響楽団・第208回演奏会に行ってきた
2010年01月24日
池袋西口から5分もかからない池袋西口公園前にある東京芸術劇場。
今年最初のクラシックコンサートは、ここから始まる。
ブログの方もご覧ください。

1990年の開館から20年が経てはいるが、流石にバブル絶頂期に計画建設されたもので、大中小の4つのホールを持ち、大ホールにはこのような天空に上るような長大なエスカレーターでアクセスするようになっている。

今日の演奏は新交響楽団。
1956年創立の伝統あるアマチュアオーケストラ団体で、年4~5会の演奏会を重ねて、今回が第208回の演奏会になる。
今回の演奏会は、今年が創立50周年にあたるということで意欲的なプログラムで臨むとの意気込みとおり、バーンスタイン、バルトークという戦後アメリカで作曲された曲を揃えたプログラムを、東京ニューシティ管弦楽団主席客演指揮者の曽我大介氏の指揮のもと演奏されたのだった。
演奏曲目は、最初に、バーンスタイン作曲「キャンディード」序曲、2曲目に同じくバーンスタイン作曲「ウェスト・サイド・ストーリー」よりシンフォニック・ダンス、休憩をはさんでバルトーク作曲 管弦楽のための協奏曲。

小生が手に入れたチケットは当日券でS席だが2階席の左側9番目で、やや下方にステージが見える位置だった。

ここ大ホールにはパイプオルガンも設置されているのだが、ここのは回転式で使わないときはこのように、反射板の陰に隠れてしまうようになっている。

演奏を聴いた感想であるが、これはアマチュアの域を超えている素晴しい演奏技術と音楽性を備えたオーケストラである。
バーンスタインの傑作ミュージカルから抜粋された、オーケストレーションの楽譜に忠実な演奏なら数多くあるが、この新交響楽団の演奏からは、何より音楽を演奏することを心底楽しんでいることが聴衆に伝わってきて、それが大きな感動を呼び起こす。
それは、メインに据えられたバルトークの管弦楽のための協奏曲にもいえること。
この楽曲は、それぞれのパートリーダーがあたかもソリストのように随所に散りばめられ、その間をハンガリー、ルーマニアの民族音楽からインスパイアされたリズムと響きが埋めていく。
このような意欲的な演奏を聴けて嬉しい。
今日は2010年のコンサート通いの幕開けに相応しい素晴しい演奏会だった。
レス一覧
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椀方さん、こんばんは
いいですね、演奏会。
生で聴くのが一番感動しますね。
私は昨年10月に、室内楽を聴きに行ったのですが、バイオリンパートが音色の違うバイオリンで弾いていたので、音階が揃ったのに音が微妙に違っていて、こんなこともあるんだと面白い体験をしました。
東京芸術劇場もなつかしい。
もう16年も前になりますか、尾高忠明指揮東京フィルの演奏でアマチュア合唱団でベートーベンの第九を東京芸術劇場で歌いました。
尾高さんはNHK交響楽団の正指揮者になったのですね。
5年前にサイトウ・キネンのタケミツメモリアルコンサートで尾高さん指揮の演奏を聴きましたが、紳士的で丁寧な演奏をされていました。
今後、N響がどんな演奏をするのか楽しみです。
byきみぞう at2010-01-24 23:18
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クロ大好きさん、おはようございます。
生の演奏会は、オーディオ再生と違い時間と場所の制約があり、自分から都合をつけなければなりませんが、響きのよい大ホールで聴くオケラのよさは、これはオーディオではなかなか出せませんよね。
もし、出せるとしたらマルチチャンネル再生でしょうね・・
by椀方 at2010-01-25 06:06
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きみぞうさん、こんにちは。
大編成オケのホール一杯に広がるホールトーンもいいですが、たまには王子ホール、紀尾井ホール、トッパンホールのような小さなホールで聴く室内楽もいいですね。
小編成だと奏者の個性が音色に出て面白いですね。
昨日の演奏会のバルトークでも、各パートリーダーがソロをとる場面で随分音色が違いました。
尾高さんの指揮はテレビで見ても、真似が出来るほど判りやすい指揮ですね。
でも、練習レベルですが演奏指揮をやった経験からいうと、膨大なスコアを読み込んで、的確に出る頭を指示するのは至難の業です。
by椀方 at2010-01-25 13:57
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