日記
大ホールでのオーケストラ生演奏の感じ方
2010年01月25日

昨日の東京芸術劇場でのコンサートで感じたことです。
ブログの方もご覧ください。
小生がとった席は2階席だったために、ステージからはやや距離があり、しかもやや左側に寄った席でした。
普段クラシックコンサートで座る席はS席でもなかなか前の方は取れず、A席やB席あたりだと今回小生が座った席あたりが普通だと思われます。
そのような席からステージを撮った写真ですが、これを見ればわかるとおりホールがどのような形をしているか、ステージからの位置関係がどうかが判ると思います。
どこかでこのような形を見たことがありませんか?・・・・・・・・・?
そう、ホーンSPに似ていますね。
このような席で目を閉じて音楽に聴き入っていると、ステージ一杯に配置されたバイオリンも、チェロも、ベースも、木管楽器も、金管楽器も、そして打楽器群も、ある一点から音が放射されているように感じ取れました。
この感覚はワンポイントマイクで録音された音源の音に近いものです。
よくオーディオ再生でいわれる、音の左右の広がりや高さに奥行き感という3D感覚ですが、モノラルほどシビアな感覚ではないですが、眼前で左右20度位の狭い範囲内からオーケストラの発する音波が聞き取れます。
ホールの反射音は指向性がなく、サラウンドのように感じることはありませんでした。
皆さんがコンサートに行かれたらどのように感じられていますか?
レス一覧
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椀方さん 今晩ワ
コンサートでの座席の位置は難しいのですね。
コンサートにいって点音源、それも前で左右20度位の狭い範囲内であるならば行った甲斐が余りない様に思えますが。
ホームオーディオでもワンポイント録音もの音場は左右、前後非常にあると思っています。折角コンサートに行って聴いた音楽に指向性がなく、サラウンドのように感じられないのは寂しいものがありますね。
次回は良い席で鑑賞出来る事をお祈りしています。
byRay at2010-01-25 21:21
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Rayさん、こんばんは。
今回の新交響楽団、演奏レベルはプロ・アマ混成の伊丹フィル並みに高いオケでした。
特にウエストサイドストーリー「シンフォニックダンス」などは、小生の持っているバーンスタイン指揮の1984年RCAスタジオ録音盤と聞き比べても遜色ないどころか、リズム感、躍動感、音の輝きなどが素晴しかったです。
ところが、余りに素晴しい演奏につい目を閉じて聞き入ると、日記のような感覚だったのですが、それでもがっかりすることはなかったです。
当日券のため取れた席がこのような端に近いところだったのと、シンフォニーホールやサントリーホール、ミューザ川崎のような、舞台を客席が取り囲むようなホールのつくりではなく、どちらかと言えばオーソドックスなつくりだったから、余計にそう感じたものです。
実際には、視覚から得る情報によって聴覚の方が影響を受ける部分が大きいので、目を凝らしてステージ上の指揮者や奏者を見ながら聴いていればそれほど違和感はなかったです。
by椀方 at2010-01-25 21:52
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クロ大好きさん、いつもコメントありがとうございます。
写真で見ると随分左に寄っているように見えますが、視覚から受けるイメージでは、ステージから発せられた音楽が奥の反響板や周囲の壁に反射されてこちら(聴衆)の方に放射されるようにイメージできます。
ですので、ピンボケな感じとはちょっと違いますね。
ただ、視覚から受けるイメージだと、もうちょっと楽器間の位置間隔が広がって聞こえる(だろう)という感覚ですが、実際に目を閉じて聴くと意外にも点音源のように聞こえたわけです。
日記でも書きましたように、「ワンポイントマイクで録音した」というところですが、例えばかつてのテラークレーベルやDENONレーベルがそうだったように、マルチ録音よりは楽器同士がより密集した状態で聞こえると思いますが、そのような感じ方という意味合いです。
by椀方 at2010-01-25 23:09
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椀方 さん
池袋の芸術劇場はよく私も行きますよ。(もっと後方の席ですが)
定位感として感じるのは、全体として押し寄せて来る感覚があるということでしょうか。ソロパートだとしても、楽器方向のピンポイントな部分を中心にホワっとした響きがブレンドされて、豊かな音像(悪い表現だとボヤケタ)になるように感じます。あと、時々上から降ってくるように聞こえる楽器があるのが好きですね。
オーディオ再生の場合は、生演奏よりキリッとした音像になることが多いですが、これは良い意味で視覚を補うために必要ではないかと感じています。
個人的には、生演奏では小音量から大音量まで非常に自然な響きとなるのが、オーディオとの大きな違いだと感じています。大音量はともかく、小音量での表現力は見習いたいところですね。
byカノン5D at2010-01-26 09:48
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カノン5Dさん、こんばんは。
>定位感として感じるのは、全体として押し寄せて来る感覚があるということでしょうか。
そうですね。
感覚的にはホーンの中に身を置いて聴いているわけですから。
>大音量はともかく、小音量での表現力は見習いたいところですね。
これは、SNが上がってくると、必然的に小音量の部分の静寂感が増してきて小さな音にもしっかり響きが感じられるようになりますね。
小さな音が感覚的により小さな音に感じられると、その分だけ大音量になったときのダイナミックレンジが拡大したように感じられます。
ただ、そうなった場合に今度は、部屋の中で音が飽和してしまうと、空間表現が損なわれてしまいますから、これがオーディオ再生における部屋の特性改善のポイントになると思いますね。
by椀方 at2010-01-26 17:48
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Higa-chanさん、こんばんは、はじめまして。
>個々の楽器が聞こえてくるという感覚では無く、オケと言う楽器を聴いている感じでしょうか?もう少し大げさに言うとオケ+ホールと言う楽器といったところでしょうか。(ホーンの中にいる、とほぼ同義かも)
この表現ですね。
ここPhile-Webは一応オーディオのコミュニティですから、できるだけオーディオで使われる言葉を使ったら「ホーンの中にいる」という表現になったわけです。
オーボエを吹かれていたんでしたら、オケの丁度中心で周囲の音を聞かれていたんですね。
小生はTpでしたので後ろからバリバリやっていた口ですが、普通の多目的ホールのようなステージでは、リハーサルではガラガラの客席から反射したエコーが響いて聞こえていたのに、本番では観客に音が吸われて極端なデッド空間で演奏しているような錯覚に陥ったこともありました。
ミューザ川崎やサントリーホールのような響きの素晴しいステージで演奏してみたらどう聞こえるのか興味がありますが、現役でないのが残念です。
by椀方 at2010-01-26 22:34
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