日記
幻のCTI名曲選 第2回
2008年09月27日
「幻のCTI名曲選 第2回」は、ジョン・ブレアー「WE BELONG TOGETHER(1977)」です。

WE BELONG TOGETHER
John Blair
Electric Lady Studios, New York City: February and April 1977
Cliff Carter (key); Hiram Bullock (g); John Blair (vitar,vcl); Gary King (b); Steve Gadd (d); Sue Evans, Ray Mantilla (perc); Googie Coppola (vcl); David Matthews (arr).
1. We Belong Together (Danny Seals/John Coley)
2.Lucy In The Sky With Diamonds (John Lennon/Paul McCartney)
3.Don't Feel That Way No More (Danny Seals)
4.Got The Feeling (Parker McGee)
5.Roll Over Beethoven (Chuck Berry)
6.I'm A Wizard (John Blair)
7. Feather Lite & Honey Smooth (Parker McGee)
8.Moonlight Serenade (Mitchel Parrish/Glenn Miller)
日本国内は未発売だったようですが、ジョン・ブレアーのヴォーカルとVitarという楽器の演奏が楽しめます。
で、「Vitarとは何ぞや」ということですが、
音はエレクトリックヴァイオリンの一種のようですが、コレが謎の楽器でして、「シタール風のサウンドが、ジョン・ブレアーが演奏しているVitarという楽器だ。詳しい構造は分からないが、おそらく電気ショールの一種だろう」と他のアルバムで解説していたり、「Vitarというギターとヴァイオリンの中間という感じの金属的な音色が特徴的なエレクトリックヴァイオリン」という説明をする方がいたりで、どんな形をしているのかその実態は分からずじまいでした。
ご存じの方がおられましたらご教示いただければ幸いです。
さて、このアルバムはデヴィッド・マシューズ(1942~)が編曲を担当していますが、
マシューズは、ソウル系レーベルのKUDUで、ハンク・クロフォードらのアルバムを、CTIではジョージ・ベンソンらの編曲で成功を収めており、このアルバムでもその腕を遺憾なく発揮しています。
本日は、ムーンライト・セレナーデをお聴きいただきますが、「ジャズのスタンダードを現代風(1970年後半の)に大胆にアレンジする」CTIのアルバムの実例ですので、
併せてグレン・ミラー・オーケストラの演奏によるSP盤での原曲もお楽しみください。
ムーンライト・セレナーデ(グレン・ミラー・オーケストラ)→こちらから
ムーンライト・セレナーデ(ジョン・ブレアー CTI)→こちらから
P.S.ムーンライト・セレナーデには、ジョン・ブレアーのヴォーカルだけで、Vitarソロは入っていませんでした。申し訳ありません。