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日記

ベルチャ弦楽四重奏団

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2010年04月23日


清新な風を聴きました。

ベルチャというクァルテット。

紀尾井ホールの最前列、ほぼ中央。いわゆるかぶりつきです。第一ヴァイオリンのコリーナ・ベルチャ=フィッシャーさんの大きく切り込んだドレス胸元の美しいふくらみにどうしても目が吸い寄せられてしまいます。

94年にロンドン王立音楽院の学生で結成された若いクァルテット。

本拠地はロンドンですが、出身はルーマニア、イングランド、ポーランド、スコットランドと国際色豊か。女性ふたりのヴァイオリンを、男性の中低声が支えるという構成。ボーカルコーラスを見るようでとても落ち着きますが、メジャーでは他に例を思い浮かべることがない珍しい編成のクァルテットです。

切れ味がシャープで厳しい音楽は、明らかに第一ヴァイオリンのベルチャ=フィッシャーがリードしていますが、第二ヴァイオリンのローラ・サミュエルもただものではない。その音は暖かく、柔らかいビロードのように美しい。二人の重奏はとても深みがあってしかも千変万化の色彩。一見、線が細いように思えるチェロのアラスデア・テイトの音は旋律がよく歌い、しかも、しっかりと低域を支えます。ヴィオラのクシシュトフ・ホジェルスキーは、全体の音色に厚みを与えてくれて、テーマの誘導や転調の節目などを見事につないでいきます。にこやかな微笑やひとをなごますユーモラスな仕草といい、まさに理想のヴィオラマン。

冒頭のシューベルト「断章」から厳しいたたずまいの音楽で、おもわず衿を正してしまいます。それでも、やはり圧巻だったのはバルトークでした。

こんなバルトークは聴いたことがない。

第一楽章は、ふたつのヴァイオリンが対話し折り重なるようにヴィオラが参加していく。チェロの響きとともに、実に美しく情感の深いロマンチックな盛り上がりが次第に高揚していく。ああ、これが若いバルトークの美音なのだと恍惚となりました。

曲は、第二、第三と楽章毎に、音量や音域を拡大し、最後は激しい高まりとなります。そのリズムや音階の複雑さともあいまって、目と鼻の先で繰り広げられる四人の激しい動きに圧倒されました。

その厳しさ、激しさ、美しさ。

そして何よりも、バルトークの音楽がこんなにも簡明に心に浸透するなんて、と感動しました。

最後は、ベートーヴェンの「ラズモフスキー第一番」。第二ヴァイオリンとヴィオラが刻む軽快な16分音符に乗ってチェロが歌い出す。この冒頭の響きは、このクァルテットの別の美点を端的に現しています。ベートーヴェンの意気揚々たる充実ぶりに、聴いている自分が若返ってくる気分になります。

2008年に解散したアルバン・ベルク四重奏団を引き継ぐ世界トップのクァルテットであることを確信しました。いや、あのバルトークなどは、師匠のアルバン・ベルクSQをすでに超えているといってよいと思います。





ベルチャ弦楽四重奏団
3月10日
紀尾井ホール
シューベルト:弦楽四重奏曲第12番ハ短調「四重奏断章」
バルトーク:弦楽四重奏曲第1番BB52
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番ヘ長調「ラズモフスキー第1番」

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  1. 紀尾井ホールのコンサートは、よくNHK-BSでも放映されていますが、実はまだ実体験してないのです。

    この演奏会、実体験してみたかったですね。

    by椀方 at2010-04-24 10:51

  2. 椀方さん
    紀尾井ホール体験をぜひ。今度、機会をみてご案内します。

    byベルウッド at2010-04-26 15:12

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