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日記

第21回音楽鑑賞会 モーツァルト:弦楽四重奏曲第14番ト長調 (その2)

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2014年01月30日



「ウィーン室内合奏団」というのは、その時々のウィーン・フィルの首席奏者たちが室内楽演奏をするときに使う名称になっています。

そのウィーン・フィルが来日したときに収録された録音です。

ウィーンのひとびとにとっては、モーツァルトは「街の歌」なんだそうです。この演奏を聴くとそういうことがよくわかったような気になれます。

アルバンベルク四重奏団の演奏が、いわゆる「ウィーン風」なのかどうかは私にはわかりませんが、純粋で透明感のあるさっそうとしたモーツァルトでした。ウィーン・フィル現役によるこのモーツァルトは同じ都会的洗練であっても暖かみや親密さがあって、それでいて決して通俗的ではありません。むしろ、第1楽章冒頭のテーマが鳴り出したとたんに、香り立つような高貴な気品を感じます。

フレージングはとてもしっかりしていますが、やはり独特の節回しがあります。次の音に移る前の微妙なこぶしまわしや、レガートの滑らかさには歌心が満ちています。一音ごとにp、f、p、f、と強弱をつけるところも明快でしかも力みがなくてとても自然。

特に、中間の2楽章が絶品。第2楽章の「メヌエット」は、華やかで軽やかな長調の舞曲のはずなのにどこか哀愁を帯びています。第3楽章の「アンダンテ・カンタービレ」は本当に気品のある「歌」に満ちています。

この録音は、日本の音響メーカー・トリオ(現ケンウッド)の子会社トリオ・レコードによる自主制作盤で録音エンジニアは若林駿介氏が担当しました。音はとてもリアルでフレッシュ。柔らかな響きに包まれた芯の通った存在感のある美音で、各声部がとても明瞭にとらえられています。

プロデューサーを務めた中野雄氏は、その自著で、ことある毎にこの一連のモーツァルトの録音を取りあげて自画自賛していますが、それだけの価値のある名演名盤だと思います。録音はすべて1発録りで、「念のために」と別テイクを要請しても、「これ以上の演奏はできない」とにべもなかったそうです。

さぞかしオリジナルのLPは良い音がするのだろうと思い続けていますが、私にとっては全くお目にかかったことのない幻のレコードです。もちろん所蔵していませんし、試聴会などでも聴いたことがなく、ジャケットすらも見たことがありません。

しかし、復刻ともいうべきこの3枚組のCDは十分に素晴らしい音がします。なかでも、ウェラーとプリンツによるクラリネット五重奏曲は、どんなメジャーの録音にも残されていない貴重な組合せの名演・名録音となっています。(*)




モーツァルト:弦楽四重奏曲第14番ト長調 K.387
ウィーン室内合奏団
第1ヴァイオリン:ゲアハルト・ヘッツェル
第2ヴァイオリン:ウィルヘルム・ヒューブナー
ヴィオラ:ルドルフ・シュトレンク
チェロ:アダルベルト・スコッチ
1971年7月 川口市民会館
第1楽章 7:33
第2楽章 7:45
第3楽章 6:45
第4楽章 5:37

(アナログ録音→CDによる復刻盤)
レーベル:アートユニオン


(*)クラリネット五重奏曲だけは、昨年末にTさん邸オフ会でLPが登場し驚きました。

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  1. >中野雄氏は、その自著で、ことある毎にこの一連のモーツァルトの録音を取りあげて自画自賛していますが、、、

    中野氏は、私には少しつらいのですが、この演奏は、本当に良いです。

    byGRF at2014-01-31 11:56

  2. 和室のユニコーンさん

    この一連のモーツァルトの演奏録音はほんとうによいですね。完璧さとリラックスしたライブ感覚にあふれています。ライブ録音にも、緊張感型やノリノリ型と、リラックス型とのふたつに大別できるような気がします。

    byベルウッド at2014-02-02 10:47

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