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日記

クアトロ・ラガッツィ

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2015年05月22日



「クアトロ・ラガッツィ」とは、天正の少年使節の「四人の少年」のこと。

十六世紀の大航海時代、極東の地・日本にまでやってきたイエズス会士ヴァリニャーノは、西欧とは異質ではあっても高度な知性に満ちた文明に刮目する。士は、選りすぐりの少年四人を渡欧させローマ教皇に謁見させることでキリスト教の世界布教の奇跡とその偉大な未来を示そうと企む。苦難の末にその栄耀を浴びて四人が帰国したときには、開明剛毅な王・織田信長は本能寺に倒れてすでに亡く、世は反動的なキリシタン受難の鎖国時代を迎えようとしていた。四人の少年は、東西文明の邂逅と訣別という歴史の大きなうねりに翻弄され押しつぶされていく。

イコノロジー(図像解釈学)の大家・若桑みどり氏の畢竟の歴史ドキュメント大作は、詳細精緻かつ膨大な文献調査に基づいた大部の書だが、それだけに人間の所業とその苛酷な運命を描いて読むものを片時も倦ますところがない。大著だがあっという間に読み終わってしまう。





読んだのは10年も前のことだが、その分厚い単行本がスピーカーのかたわらに常に置いてある。



実は、この名著を畏れ多くも申し訳なくも、スピーカーのセッティングに使っているのです。サイドプレススタンドにセッティングする際に、その厚さがちょうどよいのです。いろいろな本を試してみましたがこの高さがぴったり。B&W N805のときから使っていて、T4でもちょうど左右の押し座がキャビネットの補強リブの位置に当たるようにするとこの本の厚さがちょうどぴったりだったというわけです。

手順は、スタンドを所定の位置にセットして、まず、スタンドだけで水準を取ります。高さの調整は、三脚のスパイクボルトで行います。



次に、スタンドの上に「本書」を置いて、その上にスピーカー本体を置きます。

左右の押し座を、スピーカー側面に当てて位置合わせを行います。スピーカーはスタンドの中央となるように左右押し座のボルト長さを合わせます。

スピーカーの前後位置は、下の自重受けで合わせています。当初は、スピーカー重心に合わせましたが非常に不安定なので、不測の事態でスピーカーが後方へ倒れるように、重心より1cmほど前に合わせるようにしてあります。

スピーカーが正しくセットされるよう左右押し座の位置を確認しながら、押し座を締め付けていきます。少しずつ締め付け、その度に押し座位置と左右均等になっているかを確認しながら、さらに締めるという動作を重ねていきます。締め付けの強さはスタンド左右のアームがたわむ寸前が目途となりますが、トルクを管理するというよりも押し座の長さによって管理します。

次に、スピーカー上面に水準器を置いて、自重受けスパイクを上げていきます。この際、スパイク受けをスピーカー底面に挿入しますが、自重をかけたままスパイクボルトを回すとこのスパイク受けが鋭いスパイクによって穴が掘られてしまいますので、手でスピーカーを下から支え上げるようにして少しずつ注意深く合わせていきます。

最後に、もう一度、スタンドの三脚の長さ調整でスピーカーの水準をとります。水準がとれたら、ここでようやく「本」を抜きます。抜いてからもう一度水準を厳密に合わせます。

セッティングしてから全体がなじむまでは、わずかとはいえ動いてしまいますので、水準合わせをこまめに行います。特に、しばらくは自重受けスパイクの鋭い切っ先がスパイク受けに浸透しますのでずれていきます。地震の後もチェックが必要です。

805の時は、仰角をつけていましたので、水準器ではなくスピーカー底部からの距離で合わせていました。水平設置のT4は水準器で合わせますので、一見、楽なようですが、非常に水平度に敏感なので本当にミリミリの調整になります。少しでもずれると、聴いていてしっくりしません。それほど敏感であることに自分自身驚いています。

以上が、サイドプレススタンドへのセッティングの手順要領です。

うまくいくときは、とてもスムーズですが、なぜかちょっと失敗するとなかなかうまくいかず悪循環になってしまい本当に大変です。これを一日に二回も、三回もやると、腰を痛めてしまうというわけです(泣)。



「クアトロ・ラガッツィ」は、集英社文庫になっています。上下二冊の文庫本ですので、スピーカーセッティングとは別ものです(笑)。オーディオに関係ありませんが、オススメです。

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レス一覧

  1. こんにちわ

    若桑みどりさんの名前、とても久しぶりに聞きました。懐かしい。2007年に亡くなられたのですね。25年ほど前、大学生の頃に教養の「戦争論」(だったかな?うろ覚え)の授業を聞きました。クアトロ・ラガッツィ、是非読んでみたいと思います。私はセッティングに使わないので(笑)、文庫で買いますね。

    byOrisuke at2015-05-22 17:52

  2. これほどまでして、ご使用のサイドプレススタンドですが、直置きとぐたいてきにはどの様に変わるのでしょうか?

    SPの高さは、大きく音に影響しますが、スタンドあり、無しの違いをご説明していただくと助かります。

    byGRF at2015-05-23 09:46

  3. Orisukeさん

    若桑教授の講義を受けられたのですか?それはうらやましいですね。「クアトロ・ラガッツィ」はとても面白い本ですので、ぜひ、読んでみてください。文庫本でもかなりの厚みですね(笑)。

    byベルウッド at2015-05-24 10:57

  4. GRFさん

    このサイドプレススタンドの特長というかメリット、あるいは直に置いた場合との比較ということですね。(1)現状のボード上のセッティング、(2)床置き平行法、という2つの場合に分けて印象などについて申し上げておきます。

    (1)ボード上のセッティング
    まずサイドプレススタンドの特長は、「スピーカーが消える」「開放的な鳴りっぷりのよさ」ということでしょう。805を導入した頃は、TAOCのスピーカーベース(多孔質鋳鉄製のブロック状のもの)を使用していました。もう少し高さを取りたくて、いろいろ物色したところサイドプレスに出会いました。すっかり気に入りました。低音の量感と質感の向上ということも大きなメリットのひとつです。この辺りは、このコミュに参加した当初の自己紹介にも書かせていただきました。

    http://community.phileweb.com/mypage/entry/2408/20100409/17708/

    byベルウッド at2015-05-24 11:13

  5. GRFさん

    続きです。

    (2)床置き平行法
    これについも、T4を貸し出し試聴した際に、当時の805+サイドプレスと、T4床置き、805床置きとの比較印象を日記に書きました。

    http://community.phileweb.com/mypage/entry/2408/20130717/38315/

    床置きのほうが「立体感」「部屋を音で満たす感覚」ということで優位でした。また、別のところで書きましたが「低域の量感」ということでも圧倒的に優っていました。

    それでも床置きにせずボード上のサイドプレスとしているのは、ソフトの音場を露わにし過ぎることに難点を感じたことと、お茶の間オーディオ(リビングオーディオ)としての設置制約のせいです。

    けれどもこれが刺激になって、背面の音場調整パネルを撤去するなどセッティングの大幅は見直しを行い、焦点合わせも徹底的に行いました。低音の向上のために長年愛用してきたヤマハのTVのコーナー置き台も撤去。これもボックス状のキャビネットが低域を吸っていて、また低音域の流れを阻害していると感じたからです。低音域というのは壁に沿って流れるようにして部屋を満たすという感覚があります。これも撤去によって中低域の厚みが増したと思っています。

    こうした積み重ねでボード上のサイドプレスもかなり質向上したと思いますので、いま、床置きと勝負してもかなりいい線いくのではないかと自負しています。また、T4になってからは水平性ということがかなり音に影響するということがわかってきましたので、サイドプレスによる精密調整は大きなメリットとして感ずるようになった今日この頃です。

    byベルウッド at2015-05-24 11:21

  6. ベルウッドさん 

    解りやすいご説明ありがとうございます。床置き平行法も大きな刺激になった訳ですね。私も、追い込んでいくと、前後の0.5ミリの差や、平行度の微妙な向きの差により、焦点が合ったり会わなかったりするのに驚いています。左右のSPの平行度は、大変音場の構成には、影響が大きいですね。T4に限らず、どのSPでもその差ははっきりと現れると思います。ベルウッドさん宅を訪れる人達の指針になって貰うのが嬉しいですね。

    byGRF at2015-05-24 17:45

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