ベルウッド
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クラシック音楽ファン:よい演奏会があると知れば遠征もいといません。オーディオシステムは、音楽そのものを楽しむのが本来というモットーのもとにコストパファーマンス重視で小ぶりな装置を目指します。正統オーデ…

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持ち家(戸建) / リビング兼用 / オーディオルーム / 16畳~ / 防音なし / スクリーンなし / ~2ch
スピーカー:    PSD T4 Limited Special-ネットワークレス・マルチアンプ駆動 調音パネル:    Escart Ventoスクエア パワーアンプ:   金田式DCアンプ…
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池田昭子クインテット

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2015年06月01日

土曜日は、青葉台フィリアホールに遠征。その帰宅の瞬間にぐらりと来てびっくりしました。家人から「いまの地震に気づいた?」と聞かれた刹那にぐらぐらと来ました。ちょうど初期微動と本震のあいだに帰宅したことになります。携帯の地震速報も鳴りませんでしたのでかなり特殊な地震だったのでしょう。「異常震域」という言葉も初めて聞きました。

さて、本題です。



池田昭子さんは、N響のオーボエ奏者。ドイツ留学を経て2004年に入団します。その頃に、偶然、NHKBSのソロリサイタルの映像を観てたちまちファンになりました。秋葉原の石丸電器主催のCD発売記念演奏会&サイン会に出かけていったのも今では懐かしい思い出です。

N響定期では、ここのところずっとお見かけすることもなく寂しい思いをしていました。紀尾井シンフォニエッタ東京の正メンバーになって喜んだのもつかの間、出演はほとんどありませんでした。現在、お子さんが2歳とのことで出産・育児休暇ということだったようです。

その池田さんが、久々のリサイタル。しかも才色兼備の気鋭の女流木管奏者を結集しての五重奏ということで嬉々としてでかけたというわけです。フィリアホールは、東京の北の端に住む私にとっては遠くて大変なのですが、音響のよい室内楽中心のホールでしかも企画がよいのでつい出かけてしまいます。女性演奏家にスポットをあてた「土曜ソワレシリーズ」は、今シーズンも内容が豪華で、川久保賜紀さんのベートーヴェン、三浦友理枝さんのラヴェルという意欲的なリサイタルもあってついついまたシリーズチケットを買ってしまいました。今週末は、庄司紗矢香さんとカシオリさんのデュオとなります。なかでも一番楽しみにしていたのが、今回の池田昭子さんたちのクインテットというわけです。

最初のイベールの冒頭のトゥッティが鳴ったときには、かなり違和感がありました。音が濁って刺すような響きなのです。特に倉田優さんのフルートが鳴っていない。「これは期待過剰だったかな…」との思いが頭をよぎります。次のフランセでも、響きは少しだけ整ってはきましたがまだまだです。ところがプログラムが進むにつれてフルートの音色が締まってきます。前半最後のジョリヴェは、二十世紀音楽の切れのある響きのなかに柔和な抒情も垣間見せて音色が冴えわたり快心の演奏となりました。



後半は、編曲もの。「カルメン組曲」では、各楽器の音色の個性が丁々発止と渡り合う木管アンサンブルならではの楽しさ。前半からとても印象的だったのが河村幹子さんのファゴットのバランス感覚と帯域の広い縦横無尽の活躍。特に低域が効果的。「アルカラの龍騎兵」がとても楽しい。

そのなかで「間奏曲」では、池田さんがコール・アングレに持ち替えます。池田さんはむしろイングリッシュホルン吹きとして不動の地位を占めています。N響の「新世界」には無くてはならぬひと。ブロムシュテットの「トゥオネラの白鳥」での名演は今でも忘れられません。こうして久しぶりに彼女の生イングリッシュホルンを聴くとまたまた惚れ直してしまいました。彼女の地声は見かけによらず気っ風の良いコントラルト。そういう声域が楽器にも通じてしまうのでしょうか。



「魔笛」は、池田さんのオーボエと倉田さんのフルートとの壮絶・爽快なデュオ。もうこの時点での倉田さんのフルートはもう別人のよう。くっきりとした中細の筆のように線が立った見事な音色で、池田さんのオーボエとの和音も透明ですし「夜の女王のアリア」での縦横無尽のコロラトゥーラぶりが切れまくっていました。



最後は、N響のフルート奏者神田寛明さんの編曲によるドビュッシー「小組曲」。原曲は4手連弾のピアノですが、管弦楽にも編曲されて親しまれるドビュッシーらしい音のモビリティや旋律と色彩の豊穣さが素晴らしい名曲。クラリネットの箱崎由衣さんは人気ユニットから飛び出してきたような美少女ぶりですが、その音色は豊穣で表情も豊か。河村さんのファゴットとも絡み合うシャリュモーの響きもたっぷりしていて演奏はむしろ熟女の魅力。現在、セントラル愛知響の1stだそうですが、これは注目。



一番小柄なホルンの豊田実加さんもやはり美少女系。とても思い切りのよいホルンでここぞという時の鳴りのよさは、とても元気で活発。今回のプログラムにはホルンの叙情的な場面が無かったのかも知れませんが、そういう面も聴いてみたいと思いました。最近の日本の金管楽器奏者の台頭ぶりは顕著で、これからの日本のオーケストラでは世代交代がどんどんと進むだろうという予感がします。神奈川フィルの元気のよさを感じさせるホルンでした。

アンコールは、プーランク。すっかりうち溶けてリラックスしたアンサンブルによる闊達そのもののプーランクが冴えわたりました。



なお今回も、天井からの吊りマイクには巨大なマイクロフォン「エテルナ・ムジカ」が仕掛けられていました。このコンサートもCD化されるのでしょうか。楽しみです。




土曜ソワレシリーズ 第249回
池田昭子クインテット

2015年5月30日(土) 17:00
横浜市青葉台 フィリアホール

オーボエ=池田昭子
フルート=倉田優
クラリネット=箱崎由衣
ファゴット=河村幹子
ホルン=豊田実加


イベール:木管五重奏のための3つの小品 
フランセ:フルート、オーボエ、クラリネット、バスーンの為の四重奏曲
ジョリヴェ:セレナーデ

ビゼー(D.ワルター編):カルメン組曲
W.A.モーツァルト:歌劇「魔笛」より「わたしは鳥刺し」「なんという不思議な笛の音」
「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え(夜の女王のアリア)」
(Fl &Obデュオ)
ドビュッシー(神田寛明編):小組曲

(アンコール)
プーランク(エマーソン編曲):3つのノヴェレッテより第1曲

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  1. ベルウッド様 こんばんは。
    ベルウッド様の日記に度々登場する青葉台フィリアホールって一体どこにあるのだろうと検索してみますと、なんと拙宅から僅か○駅、吃驚しました。
    ここ1カ月強、リファレンスとなるトラポの必要性を感じ、SDカードトランスポートの電源を弄っておりましたが、クロック部への給電の質は全体の音質・音調を一変させる程大きな影響を持つことを体験しました。
    この上は、とりわけピアノの生音を聴いてみないといけないな~、と思っていた矢先です。このホールの会員になりコンサートを聴きに行こうと思っています。

    (楽曲、演奏については言及する力がありません。申し訳ありません。)

    byそねさん at2015-06-02 00:46

  2. そねさん

    ピアノをリファレンスにするのはいいですね。ヴァイオリンや女性ボーカルは音域が限られますし、主観(=好み)がどうしても入ってしまいます。

    フィリアホールは、500席足らずの小ホールで響きが明瞭で最強奏でもつぶれずピアノの生音を聴くには最適です。サン○リーホールなどの大ホールでは、耳が鈍ってしまいますよ(笑)。なによりホール使用料が良心的なので主催者や演奏家への負担が小さく、その分チケット代もリーズナブルです。だから500席足らずの小ホールにもかかわらず庄司紗矢香&カシオリのような大物も登場するのですね。

    近々のコンサートでは、三浦友理枝さんのラヴェル(7/4)がオススメです!「ラ・ヴァルス」もやりますよ!!(爆)

    byベルウッド at2015-06-02 14:26

  3. ベルウッドさん、こんばんは。

    華やかなコンサートでしたね。ベルウッドさんが足繁く青葉台にお越しだと、私も赤羽に足繁く通わねばなりません(笑)。三浦さん、只今、鋭意?予習中です。予習は賛否ありますが、まあバックボーンがないので・・・。

    そねさん、こんばんは。
    私もそねさんの、最寄駅から僅か○駅におります。フィリアホール私も会員になっています。オーディオや生演奏でも、ご一緒できる日は近いかもしれませんね。

    by横浜のvafan at2015-06-03 00:18

  4. ベルウッド様 こんにちは

    ラヴェルって意識的に聴いたことはないと思っていましたが、流してみると知っているメロディもありますね。Wikipediaで「モーリス・ラヴェル」と検索し、三浦友里枝さんの演目をチェックしてみると、まさにラヴェルのピアノ作品全曲演奏会との冠に相応しい意欲的なものですね。「ラ・ヴァルス」はともかくとして^^。
    この度ご案内頂いたことは何かの縁、生音の世界に足を踏み出すことといたしました。ありがとうございます。

    横浜のvafan様 こんにちは。

    ヒョットして○○○の○線でしょうか^^?フィリアホール会員繋がりでよろしくお願いいたします。
    Wikiの「外部リンク」先の「IMSPL」(国際楽譜ライブラリー)をのぞいてみたところ、ラヴェルの楽曲の楽譜や録音聴取ができるようです。予習のお伴にいかがでしょうか^^。
    試しに「亡き王女のためのパヴァーヌ」の冒頭を楽譜を見ながら録音を流してみました。まあ、ただそうしてみた、というだけですけど。
    もしよろしければ、7月4日の前に一度ご訪問させていただければと思っております。 よろしくお願いいたします。

    byそねさん at2015-06-03 11:19

  5. ベルウッドさん、

    こんにちは。
    コンサート詳報、楽しく拝見しました。
    ステレオ・ワンポイント録音で録られていたようですが、CD化されるといいですね。
    でも、オーボエは意外に再生が難しくて…前に板橋区の住人さんに聴かせていただいて購入した池田昭子さんのAve Mariaもオーボエの音に部屋の何かが共振して焦ったことがありました。

    ご紹介いただいた三浦友理枝さんのラヴェルのコンサートはセット券を購入してしまいました。ラヴェルは好きなので今から楽しみにしています。

    情報ありがとうございました。

    7月4日にはベルウッドさん、横浜のvafanさん、そねさんにもお会いできるかもしれませんね。
    皆様、よろしくお願いいたします。

    byK&K at2015-06-03 12:07

  6. K&Kさん

    けっこう耳たぶにきますよね(笑)。そういう意味ではオーボエ以上に厳しい音源があるのはソプラノリコーダーです。生音とはちょっと違った感じになっちゃいますね。どうしてでしょうか。

    7月4日は、残念ながら都合が悪くなってしまい行けません。皆さまのご感想を楽しみしております。9月26日のほうには行けそうです。

    byベルウッド at2015-06-04 11:19

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