日記
すばる すばらぁ~ すばりすと
2015年08月14日
オーディオ話しからいささか脱線してしまい恐縮ですが、このたび車を買い換えました。
またまたスバル。

スバルにはコアなファンが多いですね。
私も、古いほうはレガシィのターボ車で、すっかり気に入ってまるまる14年間乗り続けました。それでまたスバルに乗り換えるのだから、私もいっぱしのスバルファンといってよいでしょう。

スバル大好き人間は、スバラーあるいはスバリストと呼ばれています。こんなブランドは、スバルだけでしょうね。
‘スバラー’と‘スバリスト’との違いって何でしょうか?一説によると、レガシィ、インプレッサ《以前》と《以降》で区別するのだそうです。『水平対向エンジン(ボクサー)でありAWD(全輪駆動)であり、しかもターボでなければスバルではない』…こういう走りにこだわるファン層に対して、昔からスバルを愛してきた『クルマに対する高い見識を持ち、紳士的な運転をするスバルユーザー』がいてそういう一段高い位置にある愛好家が‘スバリスト’というわけです。

【-er】と【-ist】というのは、ともに「人」の意を表す名詞語尾で、同じように「…をする人」「……に巧みな人・専門家」、「…主義者」という意味があります。どちらにするかは語感の問題でしょう。ただし【-ist】は、【-ism】と呼応するから、「…主義」という信奉、主義主張という度合いが強いのだと思います。でも私には、比較級・最上級のような気がします。つまり、マッチ、ベター、ベストみたいな…。どちらにしても‘スバラー’よりも‘スバリスト’のほうが何となく上だということは、どうも間違いないらしい。個人的には、WRXとかSTiとかマニアックな走りにこだわるオタク度合いが強いファン層が‘スバリスト’という感じがします。‘スバラー’には、ほどほどのところでのバランス感覚を求める穏やかな「紳士」。

私が、今回、選んだのはXVのハイブリッド車。
実は、前々から次に乗るとしたらハイブリッドと決めていました。しかも、低燃費ということではなく、むしろスポーティな走りをするハイブリッド。そういうハイブリッド車はトヨタ系にもありますが、スバルのボクサーと4WDのハイブリッド化は理想の組み合わせと思い描いていました。ところがハイブリッドというのは膨大な開発資金を必要とするようでなかなか実現せず、長年、心待ちにしていたのです。だからXVハイブリッドが発売されたときにやった~と思いました。
AWDとともにスバルの代名詞は水平対向エンジンによる低重心・シンメトリー性。モーター併用によるハイブリッド化でもそのことを徹底しています。むしろボクサーエンジンのハイブリッドこそ理想。そこにこだわり抜いたスバルは、期待どおりでうれしかったですね。
今の車の隠れたトレンドは「高齢化」だそうです。
XVは、ようするにインプレッサ/ハッチバックの車高を高くしただけの「なんちゃってSUV車」です。レガシィからすれば格落ちなのですが、私にとってはダウンサイジング。実際、定年世代でレガシィからインプレッサに乗り換える人が多くなっているそうです。
欧州車も同じ。VWなどは、まさにその《ダウンサイジング》を標榜していて、ターボの改良によってかつての2Lエンジンの性能を低燃費の1.5Lで実現しています。グレード感や走りを損なうことなく経済性を向上させるとともに、操作性の高いよりマイルドなパフォーマンスで買い換え需要を取り込んでいるようです。
高性能、高級なブランドグレードへと誘導していくマーケッティングは完全に時代遅れとなっているのです。XVハイブリッドは旧レガシィに較べてホイールベースは確実にコンパクトなのにあまり外観サイズや居住性が変わりません。乗り換えても格落ち感がないのがうれしい。
なぜXVかというと、それは車高がほどほどの高さで乗り降りが楽だからです。
車高が高いと乗っていても圧迫感が無いし、何よりも乗り降りが楽ちん。歳を取ってくるとこれがありがたいのです。山道を走破するWRXとかランドクルーザー的なイメージは皆無で実に軽快で小粋。AWDの安定性はそれこそスバルの代名詞ですが、そういう全天候性がXVではより強調されていて、四季折々、田舎の自然を満喫したい都会派のエイジング世代にとってはとても大事なのです。
そのハイブリッドの走行性ですが、高速道路での追い抜きなどはレガシィターボのほうがパワフルに感じるけれど、街中での加速がとてもスムーズ。ターボは確かにパワーでは勝りますがそれは高回転領域でのこと。レガシィ/ターボは、街中での中低速時にはメリットを感じにくいし、加速がぎくしゃくするのが欠点でした。XVのハイブリッドは、モーターアシスト付の自転車みたいなフィーリング。高速道路では紳士的に振る舞い、街中ではいつまでも若々しいフットワークを保ちたい。それがエージング世代のフィーリングなのです。
もうひとつは、アイサイト(EyeSight)。
まさにこれが目玉でしたね。
日立との共同開発による衝突被害軽減ブレーキシステムは、安全性をアイデンティティのひとつとしている欧州のボルボとともにスバルが最先端を走っています。ミリ波レーダーが主流のなかで、アイサイトはステレオカメラだけというとてもユニークな存在。レーダー方式だと車線認識のために補助カメラを必要としますが、カメラだけのアイサイトはコストが安くなります。日本の独壇場といってもよい画像技術により、プリクラッシュでの歩行者・自転車の認識など安全評価面ではむしろレーザー方式を凌駕します。カメラも実際に乗ってみると意外にコンパクトで気になりません。
ハイブリッド車につきもののエコ・省エネのメーターやディスプレイがうるさいほどに付いていてそれこそ余計なお世話ですが、省エネに気を遣うと年相応の枯れた運転を促してくれます。それとの組み合わせでアイサイトによるACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)が抜群のフィーリングなのです。
この週末、納車されてさっそく茅野にでかけて体験してみましたが、ほんとうに運転が楽になりました。前の車が遅ければ、適当に車線変更して追い抜くだけ。両足はまったくフリー。完全に車任せでハンドルを握っているだけです。追い越しや追い抜きをくり返しているうちについエスカレートしてスピード違反…ありがちなことですが、そういうことがなくなりました。0Kmからの全速度域で追従が可能ですから、高速ばかりではなく首都高の渋滞でも実力を発揮しました。疲れないし、イライラがないので、無理な車線変更や頻繁な加減速が無くなり、流れ任せでしかもスムーズ。
これで人生最後の車だと思って買いましたが、XVハイブリッド+アイサイトはまさにぴったりでしたね。

ボディカラーは思い切り派手にしました。女房から冷たい視線を浴びましたが、もう世間からあれこれ言われても構わないという気持ちです。この色が気に入ったということもありますが、周囲から目立ってマークされればそれだけ安全ですし、自分自身もあまり強引な運転は控えるようになると思うのです。気がついてみれば、この色は枯葉マークと同じですね(笑)。
オーディオでも、スペックの数値を追うよりも音楽性とライフスタイルを意識しながら、とことん使いこなしや技術にこだわりたいということでは同じなのだと思います。
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ストラさん
アイサイトの死角は、車台の低い空荷のトレーラーらしいです。雪道や霧の中の逆行に弱いのは人間の目と同じですね。まあ、こういう安全装置は何であれ過信は禁物でしょうね。肝心な時に切れてくれないヒューズみたなものでしょうか(笑)。
スバルサンバー懐かしいですねぇ。学生時代に友人と二人で紀伊半島遠征旅行に行きました。東名高速道でエンコしたりの珍道中。ダブルアクセルを覚えたのもこの時。それでも熊野の狭い急な上り坂で大型バスに出会ったときは焦りました(笑)。
スバル(富士重工)は、何と言っても中島飛行機が元祖ですからねぇ。とにかくプライドは高いですよ。兄弟分のスカイラインなんかもコアなファンがいましたけれど今は完全に消滅ですからね。頑張って欲しいです。ハイブリッド技術は、トヨタとの資本提携のおかげです。お互いによかったんじゃないですかね。日本車のなかで欧州の中小型車と競い合える個性を持った唯一のブランドではないですかね。
オーディオでも、こういうピリッとした国産ブランドがどんどんと出てきて欲しいですよね。70年代にはけっこうありましたが、ほとんど生き残っていないですものね。
byベルウッド at2015-08-14 18:31
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こんばんは、
ここ数年こちらの製造業はスバル景気のおかげで中々活況のようでした。まさに聖地です。
アイサイト、凄い楽ちんみたいですね。今時期の渋滞とか、行楽帰りとか、周りのお父さん方には好評のようです。
byにら at2015-08-14 19:00
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こんばんは。
アイサイト、実用的でとても優れものだと思います。当方はフォレスターXTですが、400~500Kmの高速道路の長距離運転でもあまり苦になりませんね~
日産、トヨタ、マツダ等を経ての初のスバルですがAWDの安定性とアイサイトの組み合わせは当方のようなロートルドライバーには最強と思える安心感をもたらしてくれます。ちょっと心配していた燃費もアイサイト任せの高速では13km/L以上はキープできますし、ここぞという時の加速、走りは気持ちの良い限りです。
「スバラ~」目指します。(きっぱり)
byゴンザエモン at2015-08-14 19:28
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ベルウッドさん、今晩は。
私もアイサイトファンですよ。
私も将来年を重ねたら、夜や雨雪の日は外に出ないのが良いですし、
他の某メーカーに比べて一日の長があるこのシステムはとても良いと感じています。
矢切亭主人はWRXが良いですねぇ。
by矢切亭主人 at2015-08-14 20:20
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ベルウッドさん、こんばんは。
スバル車は、まだ所有したことないですが、ファンです。
何時かは、WRX。。。
今、国産で選ぶとしたら、スバルかマツダになってしまいます。
ずっとファンだったメーカー、H社は、技術力があるにのファミリー路線ですし。。。
やはり、企業ですので、利益追及(広く売れる)も大事ですが、車としての魅力を提供して欲しいですね。その点、スバルは、車、エンジンに対するエンジン魂みたいのが脈々と息ずいているのかと思います。
オーディオ国産メーカーもかつては、こういうメーカもあったのですが、時代の流れと云うか残念です。
byいたちょう at2015-08-14 23:46
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にらさん こんにちは
群馬方面は絶好調のようですね。XVハイブリッドは数ヶ月待ちとのウワサがありましたが、それは去年のことで今年はちょっと新車投入もひと息というところだそうです。
アイサイト、特に追従型クルコンは期待以上に快適です。何だか運転するときの気持ちにすっかりゆとりが出てきました。これはほんとうにいいですね。
byベルウッド at2015-08-15 18:32
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ゴンザエモンさん
やはりスバリストですね。フォレスターというのもスバルらしい車で根強い人気がありますね。燃費が悪いと言われ続けたAWDスバルですが、やっぱり安定した走りがたまらないですよね。これからもよろしくお願いいたします。
byベルウッド at2015-08-15 18:35
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矢切亭主人さん
WRX派ですか。さすが、まだまだお若いですね。アイサイトの良さは乗ってみるとよくわかります。ステレオカメラのみの方式はスバルだけですが、わが道をゆくその潔さとともに技術へのこだわりがいかにもエンジニア魂を感じさせてくれます。
byベルウッド at2015-08-15 18:40
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genmiさん
ええ~そうでしたか!?
ぜひ、スバラー復帰を。お待ちしておりますよ。オレンジはかっこいいです(笑)。ぜひお仲間に。
byベルウッド at2015-08-15 18:44
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いたちょうさん
マツダも気を吐いていますね。先日、ドイツに行ったところマツダが健闘しているのでびっくりしました。今度はディーゼルエンジンにも参入。ボクサーにこだわり続けたスバル、ロータリーエンジンのマツダ。エンジニア魂をたぎらせな、うまくユーザーのハートをつかむ両社の車は、欧州車と充分に伍していける走りの楽しさがあります。何だかマイノリティ好みなのかなぁ(笑)。
byベルウッド at2015-08-15 18:49
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10年前、私が英国に在住時、レガシィはDクラスの有力車種として、Cクラス、3シリーズ、A4、ISのライバルと市場で認識されていました。他にはポルシェしかない水平対向の低重心のエンジン構造や、WRCでの活躍も伴って、スバルのブランドイメージはとても高かったのを覚えています。JDパワーの調査でもスバルは満足度トップ5の常連でした。
帰国後、私も先先代のアウトバック(UA-BPE)のマッキンオーディオ仕様にしばらく乗っていました。夏はスキューバ、冬はスキーを楽しむ我が家にはとても良い車でした。スバルの問題はそこからのステップアップがないこと。私はそこから英国で乗っていたアウディに乗り換え、A6AV(BOSEオーディオ)を経て今はA5SB(B&Oオーディオ)に乗っています。
20代の時にFD3S(5)に乗っていた(英国赴任に際して個人輸出し、独ニュルブルクリンクのオールドコースも一緒に走った)マツダも私は思い入れがあり、最新のアテンザは(価格帯の中では)傑作だと思います。マツダには「楽しい走り」を追求するDNAがあるのでしょう。教習車のシェアも高いそうです。
S13/PS13シルビアや、R33/R35 GT-Rなど、日産車も私は過去に所有していますが、日本を代表するトヨタ車は所有したことが一度もありません。
日本車が今後、韓国車や中国車に取って代わられないためには「思い入れ」を持たれる存在になることが課題と思います。
by元住ブレーメン at2015-08-17 22:48
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元住ブレーメンさん こんにちは
英国で評価が高いということは、イギリス人の義弟からも聞きました。北米や大陸でも寒冷地仕様が主流の地域ではシェアが高いようです。実際、オスロに出張したときにずいぶんスバルが目につくので驚いたことがあります。
私は根っからの国産車愛用主義です(笑)。二度の米国在住時も、「世界のベストセラー車」(笑)カローラ、当時流行のダッジのミニバン(エンジンは三菱)、マズダの323と乗り継いでいました。何も海外に来てまで日本車なんてという気持ちがありましたが、パフォーマンスという点で日本製に優るものはありません。ましてや国内に於いてをや、です。ただ、メカ志向、個性とか自己主張のようなものを満足させてくれるブランドはなかなかないですね。
学生時代、父親のブルーバードSSSを乗り回していたせいか日産ファン、アンチトヨタでしたが、90年代頃からあのメーカーの車はつまらなくなりましたね。プリンス系は、中島飛行機(荻窪工場など)の流れもあるので富士重工とは血縁関係がありましたが運命が分かれました。
今後の課題は、韓国とか中国とか国籍よりも電気自動車(EV)ですね。電気自動車は本当にシンプルですから、規制のない白紙の中国市場などでは爆発的に進化する可能性があります。とはいえ内燃機関の成熟と優位性も簡単に揺るぎませんし、いまや車はコンピューターのかたまりです。この点で先進国日米欧の牙城は簡単には揺るがないと思います。
byベルウッド at2015-08-18 11:18
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今日、茅野のうどんやさんで、オレンジ色のXVを見ました。う〜んと言う感じのインパクトでした。もう少し原色っぽいのかと思っていました。すぐ隣に、シルバーの同じ車が、おとなしそうに停まっていました。サイズは扱いやすそうですね。
byGRF at2015-08-18 21:50
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GRFさん
オレンジ色というより、タンジェリンオレンジです。まあ、ようするに「みかん色」ですね(笑)。
私も購入前に実車で確認したのですが印象としてやや明るめと感じました。もうちょっと深めの色を期待していたのですが。でも、こうして毎日眺めているとなかなかよいバランスだと思うようになりました。色というのは天候とか光線の具合でけっこう印象が変わります。
この色は、スクールカラーで言えば法政大学ですね。紺との二色をシンボルとしてます。法政大のHPによれば、そのオレンジ色は「DIC161(4色分解/Y100%+M60%)」だそうです。
とにかく駐車場で目立つので、さがすのが楽です(爆)。
byベルウッド at2015-08-19 09:21
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