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日記

第31回音楽鑑賞会ブラームス交響曲第3番

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2015年09月10日



私の愛聴盤。いくら繰り返し聴いても飽きるということがありません。

ブラームスが楽譜に示した古典的二管編成に忠実な小編成(51名)による、くっきりとした克明なテクスチュアと純正調の透明な響きがとても心地よい。配置は両翼対向型左低弦型で、対位的な音の交錯や全体から立ちのぼるようなハーモニーが美しい。ブラームスが意匠をこらした音色模様と精緻で多彩な表情の変化を再現していてその情感の豊かさに酔いしれます。

第1楽章は、切ない憧憬のような提示部がくり返されるのに対して展開部はしばしば心折れるように途切れ短く儚い。むしろ再現部になってからもういちど展開が始まるかのように残日の輝きを一瞬だけ放つ。しかしそれは名残に過ぎず、諦念に沈むように曲を閉じます。

第2楽章は、柔らかで透明なクラリネットを中心とした木管群の素朴な表情が暖かでやさしい。細やかなアクセントや綾を織りなすプルト毎に二分された弦楽器群による彩色がほんとうに美しい。

第3楽章は、歌に満ちた名曲中の名曲。憂愁に満ちたテーマがチェロで奏されると、もう心は釘付けにされてしまう。木管群による繰り返しも美しいが、さらに立ち現れるホルンの歌には耽溺させられてしまいます。「in C」と譜に記しているブラームスのこだわりに忠実にナチュラルホルンを使用しているのだと思います。こういう自然倍音の古典音律的な響きはこの演奏の全体に一貫していて美しい透明感のある響きを奏でています。

第4楽章は、葛藤と情熱の音楽だけれど頂点にたどり着くと心穏やかに山をくだるように次第に下降していく。夕陽に染まる静かな海辺を満ち足りて歩くような終末。この楽章だけでも『日の名残り(The Remains of the Day)』のような淡いロマンスの追憶を感じさせます。



 ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
 ダニエル・ハーディング(指揮)
 録音:2001年

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