ベルウッド
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クラシック音楽ファン:よい演奏会があると知れば遠征もいといません。オーディオシステムは、音楽そのものを楽しむのが本来というモットーのもとにコストパファーマンス重視で小ぶりな装置を目指します。正統オーデ…

マイルーム

メインシステム
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持ち家(戸建) / リビング兼用 / オーディオルーム / 16畳~ / 防音なし / スクリーンなし / ~2ch
スピーカー:    PSD T4 Limited Special-ネットワークレス・マルチアンプ駆動 調音パネル:    Escart Ventoスクエア パワーアンプ:   金田式DCアンプ…
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日記

にら邸再び

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2018年11月02日

にらさん宅を訪れるのは久しぶりになります。前回は3年前でしたが、その間、にらさんは部屋のセッティングに悩まれ続けたとのこと。その結果、ずいぶんと大きな変革があったそうです。

到着してまずはダイニングでお茶をいただきました。



ダイニングは、キッチンと続きで、さらに段違いのフロアーのリビングや子供部屋とひと続きでとても大きな空間容量があって、ほどよい響きとくつろげるゆったりした雰囲気です。スピーカーは小さなディナウディオで、それを懐かしいシャープの1bitコンポで鳴らしています。さりげないBGMのようでいて音楽のすみずみまで見通すようなサウンドは、ちょっとコンポのレベルを超えています。サブシステムというのはかえってそういうところがあります。

ひとしきり、リラックスした談笑を楽しませていただいた後、オーディオルームに案内いただきました。

にらさんは、独特の音楽観があって、オーディオオフ会の気負いでいっぱいのこちらを、すぐにその世界に引き込んでしまうところがあります。音楽のジャンルが違いますし、ポピュラーな流行り歌でもないので、共通点の少ない私のような門外漢もすっとその世界に引き込まれてしまうのです。



音楽というのは、ベース(低域)が大事ですよねぇ…などと思いつきの話しをしていたら、いきなりのポールにやられてしまいました。

3年ぶりの訪問で、セッティングも大きく変わったのに、何だかそういう変化とか違いとかに気づかないままに音楽に没頭してしまいます。なんだか知らないうちに誘導されてのベース談義だったのか、チャーリー・ヘイデンが続きます。ベースラインがはっきりと安定して、しかも、そのベースが音楽を歌う。そういうことがオーディオシステムの再生能力にとっても大事な要素になっていきます。

少し我に返ってみると、確かに機器やセッティングは大きく変わっています。

ひとつはフローリング。

以前はコンクリート打ちっぱなしにカーペット。今こうして聴いてみるとずっとこうだったような気さえしますが、確かに以前よりも暖色系の音色になったようです。部屋に入ってすぐに感じたうっすらと旨味のようなのった響きはフローリングのせいだったのでしょうか。会話の響きが自然なのですぐになじんでしまいます。

アンプもスペクトラルが復活。

にらさんはスペクトラルにこだわっていたのに、一時期、手放していた。その時に私は訪問していました。にらさん宅でスペクトラルを聴くのは初めてなのです。

実は、スピーカーも変わっています。にらさんは大のディナウディオのファンですが、それがさりげなくSPESIAL25からC1に変わっていて、それがサイドプレススタンドにセットされています。



以前は、もっと細部にこだわらない大らかさがあって、その分、ヘイデンのベースなどには余計な膨張感があったような気もします。スペクトラルは無色透明で、組み合わせ次第では無機質な解像度に聴き疲れするようなところがありますが、C1との組み合わせだとほどよい距離感のなかに精確な描写力があります。



ダイアナ・クラールも、今よりずっと若くて素直。

にらさんが気にしていたのは、アナログの低域の沈み込みだそうです。



ビル・エヴァンスがビッグバンドと組んだアルバムで初めて聴きました。

エヴァンスも決してタガが外れているわけではなくきっちりと作曲家に忠実に演奏していますが、決してスイング時代のビッグバンドではなくて、ある種のクラシック前衛に通じるような曲想でちょっとエヴァンスのプレイスタイルからの逸脱感はあります。

それにしてもアナログの広い音場感と微細な溝の震えを再現する精確さが素晴らしい。

カートリッジはベンツマイクロ。特にストリングスオーケストラの繊細さが格別で、高域がすっと抜けるように伸びていきます。その心地よさは最高級のブルゴーニュワインのアロマが鼻腔の奥から頭頂に抜けていくような快感に似ています。

それを引き出しているのが、やはり、新しく導入したというフィデリックスのフォノイコ。私も一時導入を検討しましたが、金田式と同じ考え方の超ハイインピーダンス受けのMC入力となっていて、これがベンツマイクロの微細な描写力を存分に引き出しているのだと実感できました。また、NFBの定数を切り換えてRIAAの他にColumbiaやffrrなどカーブ統一以前の各種EQカーブにも対応できるようになっているスグレモノ。ベンツマイクロ本来の美点を引き出している実力は、やはり、さすがのヘッドアンプだと思いました。

にらさんの仰っていた低域の沈み込み不足というようなひっかかりが私には感じられません。

ところが…

アナログからデジタルも戻すと、そういう広いステージが出ていません。



気になっていたのは、ESOTERIC(これも以前のCDPから変更されています)の脚が浮いていること。三つのアルミブロック削り出しの大型のインシュレーターで底板を直接支えていて、本来のESOTERICの三脚は浮いていて一体型のスパイク受けがカチャカチャとぶら下がっているのがどうしても気に触っていたのです。

この三脚は外せないようになっているそうです。GRANDIOSO K1はネジ込み式で着脱可能なのですが、旧モデルではそうなっていなかったようです。

果たしてこれが原因かどうかを確認するために、インシュレーターを外して自分の脚で立ってもらいます。もちろんスパイク受けはカチャカチャしません。

比較試聴は例によって、パッヘルベルのカノン。

どうもピンポンのようでした。アンサンブルの定位があいまいで真ん中に凝まってしまっていたのが、空間が開放されたように拡がりがでて定位分離とハーモニーの融合がほどよくバランスするようになりました。弦のハーモニーのギラつきも軽減されました。



クローズドなオーディオルームの落とし穴のようなもので、定在波や飽和、逼塞感などとともに、機器の発生ノイズ、筐体などの共振、伝播振動の干渉があります。これらを丁寧に対策して潰していくと音はずいぶんと変わるはずです。ニアフィールドとまではいかなくともスピーカーとの距離が短く細部が減衰しないまま耳に届くので、システムのスペックがあがるとかえって気になってくるのです。

にらさんによれば、将来的にはリビングオーディオを目指していこうという気持ちが芽生えているのだとか。広い生活空間で、家族との生活をスタイリッシュに包み込むような音楽。それも私はオーディオの醍醐味だと思います。でも、その前にこのオーディオ部屋でやることをやっておきたい。にらさんは欲張りです。それだけに悩み(=楽しみ)が多いのでしょうね。

この後は、にらさんお薦めのお店で懇親。1時間限定ですが、何種類ものおいしい地酒が飲み放題。好きに自分で注げるセルフサービスというのが私向きでうれしいです(笑)。



〆は、水餃子とラーメン。



3年前の路地裏のお店が、あっという間に評判となり駅ビルの一等地に本拠地を構えるようになっていました。ほんとうに光陰矢のごとしです。

楽しいオーディオ遠征でした。

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  1. ベルウッドさん

    先日はありがとうございました。
    今回の感想としまして、
    ・やはりベルウッドさんは聴き所のポイントが幅広く、とても勉強に
     なった
    ・弦のハーモニーの件で懸念ポイントを指摘されましたが、それが
     自分にとってもつい先日まで悩んでいたことであり、それが一致
     した事は変な話ですが少し嬉しかったです
    ・そんなこともあり、一人でモヤモヤしていたことが明確になる
     オフ会は素晴らしい
    これに尽きます。

    特に、
    >クローズドなオーディオルームの落とし穴のようなもので、
    >定在波や飽和、逼塞感などとともに、機器の発生ノイズ、筐体
    >などの共振、伝播振動の干渉があります。スピーカーとの距離
    >が短く細部が減衰しないまま耳に届くので、システムのスペック
    >があがるとかえって気になってくる

    全くその通りと思います。
    ただでさえシビアな狭い部屋で、高応答性スペクトラルでチャレンジしてしまっているのが今です(^_^.)
    自分はその日アクセサリーを2アイテムだけ使用していましたが、今回のオフ会で結局その2アイテムを全て外す結果になったのも、結局はここの部分なのだと思います。
    さすがベルウッドさん、としか言いようがありません・・。

    byにら at2018-11-03 15:01

  2. 訂正です

    3アイテムでした。
    プレーヤー下のインシュレーターと新しい電源系、あとその下の黒いボードまで全て外すことになりました。

    byにら at2018-11-03 15:52

  3. ベルウッドさん、こんばんは。

    この前、にら邸にお伺いしたとき、デジタルの広がり、あまり気にならなかったのですが、脚周りで改善ですか。
    確かに脚は鬼門ですね。

    餃子、美味しそ〜。あそこの水餃子、絶品ですね。

    ところで、今回は、その後は、なかったのですね。

    byいたちょう at2018-11-04 21:35

  4. ベルウッドさん こんばんは。

    ”精確”という再生音のご説明に、にらさんシステムの高い格調を想像させられます。また、将来的には、家族との生活をスタイリッシュに包み込むような音楽。といった表現、これってにらさんのお言葉ですよねぇ。
    どうも日記の表現と、カエルを弄っていたにらさんの姿とが重なりませんねぇ(笑

    byそねさん at2018-11-04 22:51

  5. にらさん

    先日はありがとうございました。
    念願の久々の高崎詣でが実現して、とても楽しい一日でした。

    装置も部屋のチューニングも一新されていてとても充実したサウンド。それでいてにらさんの音楽観がちっともぶれていない。そのことがとてもうれしかったです。

    黒いボードを外した瞬間に愕然としました。やはり機器の足元というのはひと筋縄ではいきませんね。“○○導入オメデトウございます”式に単純なわけではないようです。

    CDプレーヤーの下は、脚が外せないとは知りませんでした。そうなると脚を活かしつつ、一点メカニカルアースを導入されることをお薦めします。

    電源コンディショナーは、私は原理がよくわからないのですが、今となっては無いほうが良かったですね。そういえば分電盤その他電源の大本を拝見させていただくのを忘れました。次回はぜひ。

    byベルウッド at2018-11-05 09:54

  6. いたちょうさん

    足回りは大事ですね~。

    最初に聴かせていただいた段階では、気にならなかったのですがちょっと予感のようなものがありました。アナログを聴かせていただき逆に、その音の自然で広々としてステージの拡がりに感銘。それでCDに戻って、ああ、やっぱりと思ったのです。

    アナログは、実は、ある意味でポン置きでもよい音がするけど、デジタルはそうはいかない。セッティングがほんとうに難しいのはデジタルのほうですよね~…というのが、懇親会でのふたりの会話でした。

    あそこの水餃子はゼッピンです。

    byベルウッド at2018-11-05 09:59

  7. そねさん

    にらさんのお言葉は、オーディオ部屋をあと少し頑張って完成させたらその後はリビングオーディオをやりたいということでした。それを私なりに想像をふくらませて表現しました。

    専用オーディオルームというのはうらやましい限りですが、逆に、部屋に束縛されてしまうようなこともあります。自分の好きなブランド機器と部屋との葛藤みたいなことも生じてしまいます。そんな私たちふたりのやりとりの伏線として、最初のリビングでのミニコンポがあったんだなぁ~って思います。それほどあの音の延び延びとしていて優しい音色イメージは鮮烈です。

    byベルウッド at2018-11-05 10:07

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