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「新版 古楽のすすめ」(金澤正剛著)

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2021年02月28日

「キリスト教と音楽」がとても面白かったので、続けて読んでみました。



実は、両著は分冊のような関係となっています。古楽の大きなテーマとなる「教会音楽」は、ひとつの独立した著書とすることが始めから企図されていたからです。本著では、古代から現代にまでつながるヨーロッパ音楽の歴史をたどります。遠くギリシャで確立した音楽の原理から、アラビアやペルシャなどから流れ込んだ様式や楽器の変遷をたどります。

標題は「すすめ」とありますが、作曲者とか楽曲を時代に沿ってひとつひとつ紹介していくのではなく、西洋音楽の原理とか成り立ちについて、とてもわかりやすく、ていねいに教えてくれます。そういう根本的なことの理解が深まることで、改めて古楽への親しみもわき、聴く楽しみも豊かになります。そういう本。

特に、音階や和声のことについてはかなりのページ数が割かれていてます。

オクターブは、弦の長さが2倍(1/2)であること。調和性の高い完全五度と完全四度は、それぞれ3の倍数(2/3)、2の倍数(3/4)です。3と2は割り切れませんから、この調和を保ちながらオクターブを12音に等間隔で分けることは不可能です。現代人は『平均律』という無理数(12乗根)で等間隔に分割する音階に慣れてしまっているので、そのことが耳で理解できません。

ヨーロッパの音楽史を大きく分けると、その分水嶺は「バッハ以前」と「バッハ以後」ということになります。それはバッハを境目に平均律が定着するからです。バッハを境目とするもうひとつの「事件」は、旋律中心の音楽から和声を前提とした音楽へと変わったことです。調性ということはそこから大きな歩みを始めたのです。

古楽といえば、かつては雅やかで穏やかな演奏を思い描きました。ロマン派のような感情の起伏や揺れ動きの激しいものや、ストーリー性や心理描写を持ったものに対して、ずっと純朴で穏やかで規律正しい音楽であるべきという常識がありました。ところが今では、むしろ、とてもロマンチックな演奏がどんどん増えています。実は、そういう音楽の性格性や様式は、バロック期の音楽に始まっています。今ではそういう歴史認識が定着しています。バッハはそのことでも集大成となる存在であったのです。

ヨーロッパの音楽では、人間の声(声楽)と楽器の音(器楽)とが2大要素となり、そのことが強く意識されてきた歴史があります。それは、聖と俗というような対立もはらんでいて、しばしば、宗教的な教義でも議論にさえなってきました。

そんなこんなで、音楽の歴史に興味は尽きません。そういう歴史の謎解きにはまっているうちに、古楽を聴く楽しみがどんどんと膨らんでくる。そんな仕掛けになっています。


内容を紹介しているときりがありません。以下に、「チコちゃんに叱られる」的な「なぜ?」の質問を思いつくままにあげてみます。もちろん答えは本書にすべて書いてあります。


ドレミの「ド」ってな~に?
ドレミの「ド」がイロハの「ハ」なのはなぜなの?
七音階には、どうして半音がふたつ入るの?
Bナチュラルをなんで「H(ハー)」って言うの?

楽譜にはどうして横線があるの?
古代にはなぜ楽譜が残ってないの?
楽譜の通りに演奏しなければいけないの?

なんで「アカペラ」って言うの?
ソナタってどういう音楽のこと?
カンタータってどういう音楽のこと?

教会ソナタと室内ソナタの違いは何?
コンチェルトって何人で弾くの?
ヴィオールが滅んで、ヴァイオリンが栄えたのはなぜ?

モーツァルトを聴くと癒やされるのはなぜ?
バッハは、ポリフォニー?それともホモフォニー?





新版 古楽のすすめ
金澤正剛 著
音楽之友社

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