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日記

シャルラン・レコード  (後編)

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2021年09月21日

伝説のシャルランレコード。

ところが巷ではハイ上がりのちょっと異常な音質だと言われる。自分も過去に聴いてまったく同じ印象を持った。果たして、優秀録音だというのは伝説に過ぎないのか…?

…というお話しの続きです。


アナログ再生の達人UNICORNさん所蔵のシャルランを聴かせていただいた後、その2枚のディスクをお借りして、自分のシステムで聴いてみたら…



驚いたことに素晴らしい立体的な拡がりで再生されたのです。上下の高さも出ますし広大な音場が現出。帯域バランスも不自然さを感じません。EQカーブもトーンコントロームもなにも弄らないのに激変しました。何よりも聴きづらかったヴィヴァルディの高域がすっきりとほぐれて解像度も現代録音に決してひけをとりません。

このことは、後日、拙宅にお出でいただいたUNICORNさんに確かめていただきました。UNICORNさんもぜんぜんイメージが違ったと驚いておられました。

さて…

あくまでも個人の憶測ですが、これはフォノEQアンプの位相精度の問題だと思います。

UNICORNさんのプリアンプは、Maranz7のレプリカ。綿密に調整されていてこの名器本来の素晴らしい音がします。そのMaranz 7のフォノ回路はNFB型になっています。



一般的にEQ特性を持たせたフォノアンプ回路は位相回転が避けられません。EQ回路は、NFB型とCR型に大きく分けられますが、どちらにも一長一短あってアナログオーディオファンにとってはその優劣について尽きることのない論議となっています。負帰還にEQ特性を持たせて所定のEQカーブを得るというNFB型の最大の泣き所は、負帰還の位相が回転してしまい正しい負帰還がかからないということです。

私のプリアンプもNFB型ですが、設計者・金田氏は徹底的に位相にこだわり抜いています。

金田式では、回路を標準の電圧出力ではなく電流出力アンプにすることでオープンゲインでEQ特性の出力を得られるようにしています。それで同位相・同特性の正しい負帰還がかかることになり、完全にニュートラルなクローズドゲイン特性が得られます。これが、いわゆる理想型NFBイコライザー回路です。

この違いが、シャルランのワンポイント録音では顕著に出てしまったということだと思うのです。ワンポイント録音では、マイクセッティングが極めて微妙で、それこそミリ単位での詰めが必要だと言われます。難度の高い大編成の収録で、まだまだそういう楽器配置やマイクセッティングに習熟しきれていなかった比較的初期の録音では、そういう位相の問題が顕著に現れてしまうのではないかというのが私の憶測です。

再生システムの違いということが、ソフトによっては大きく出てしまうことがあります。相性といえば相性と言えるのですが、実際のところは再生の忠実度の問題であって奥が深い問題です。それを好みの違いだから口出し無用だとか、あるいは悪いのは録音のせいだとか言って、切り捨ててしまうことがいかに多いことか。

私も、システムの進化につれて、それまで録音が悪いと切り捨てていたLPやCDがいきなり変貌して、あっと驚き、ディスクに向かって、自分が間違っていました、ごめんなさいと謝ったことが何度もあります。せっかくの録音・演奏を、そうやってソフトのせいにして聴かないでしまうのはもったいないことです。あるいは、優秀録音だという巷の評に踊らされて、裸の王様になっているのはなお悲しい。

オーディオはあくまでも音楽を楽しむ手段ですが、それは同時によい音を追求することでもあります。プロの音楽家も録音エンジニアもみんな、よい音を磨くためにそれぞれの人生をかけているのですから。オーディオも同じようにその音を正しく引き出すという《よい音》の追求なんだと思っています。

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  1. ベルウッドさん こんにちは。

    シャルランレコードそういうことなんですか。
    亡きトリオの会長中野英雄さんもその辺のノウハウご存じ
    だったのでしょうね。

    早速シャルランのトリオレコード改めて聴き直してみます。

    旧いLPは色んなカーブも多く、再生技術が問われますね
    自分が無知のため、安易に悪い烙印を押してました。
    ほんと反省されます。

    by田舎のクラング at2021-09-21 11:31

  2. クラングさん

    シャルランレコードをお持ちなのですね。そして同じような悪い印象をお持ちでしたか。

    今回は、UNICORNさんとの度重なる雑談と相互交流会で初めて発見(?)したことでした。わからないものですね。

    こんど、ぜひ、そのレコードも聴かせて下さい。

    byベルウッド at2021-09-21 20:22

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