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日記

バベルの塔 (Harubaru邸訪問記)

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2022年07月14日

Harubaruさんのお宅を訪問しました。



そこで目にしたのは…



天にも届く神の領域にまで手を伸ばそうという、あのバベルの塔。



いや、神話のことではなく、ジークレフ音響から新たに登場した「バベル」のこと。

「吊り構造」を4層多段、3基点、小型ウェルフロートメカを12機(3機 ×4層)内蔵しているというとんでもない代物。



その多段振り子のメカは、重力波の検出にも用いられているとのことで、分子レベルまでの振動を制御するとか。ウェルフロートシリーズの究極のモデル。もはや、インシュレーターとかアクセサリーというジャンルの次元を超えた音響製品です。

訪問前日に前触れのようにあげられた日記では、Harubaruさんはその効果に驚喜、あっという間にお買い上げになったのだとか。

それを、Esoteric K-01にあてがい、そのお披露目の比較試聴という栄誉に浴することになったというわけです。

実際のところ、まさに驚異的なパフォーマンスでした。

比較は、以下のように行われました。

1)Esoteric K-01(+Babel) ディスク再生
2)Esoteric K-01(+Babel) トランスポート → Asoyaji DAC
3)MFPC/FormulaPC(Roon) → Asoyaji DAC




まず最初に一通り1)での試聴です。

以前は、Harubaru邸の基準となっていたK-01です。それは、Asoyaji DACの導入、MFPCの導入からクァッドへの導入進化があっても、その位置づけは変わらなかったのですが、昨年末にお伺いした時に聴かせていただいた時には、MFPC/Asoyaji DACでのファイル再生とはだいぶ差が開いてしまい、もはや聴く気がしなくなったと仰っていたのです。

実際に聴かせていただいた私の印象でも、比較してしまうと薄く平板な印象が否めませんでした。

ところが…

今回はのっけからノックアウト。音が厚く濃くなって印象が一変しました。



古い録音(アナログ)のリマスタリングですが、バリトンサックスの太い音が実にリアル。熱気がこちらに伝わってくる。

中音域の厚みとか低音などが一変したというのも大げさではないほどに感じます。Harubaruさんも、「低音が難しい。最も違いがでる。」と。このことはMFPCを聴いたことのある人は共通して仰っています。それは大型のB&W 800D3でも同じ。むしろ、だからこそ、よくわかると言えるのでしょう。

しかも今回は、CDプレーヤーという上流のデジタル機器へのBabelの効果――振動対策の飛躍――がもたらしたものなのです。



パワーアンプは、出川式電源の出川氏とアンプビルダーのN氏とのコラボ。前回訪問でその素晴らしさに感服したアンプです。今回はチョークや手巻抵抗などの電源強化があったそうですが、バベル効果があまりに大きくてよくわかりません(汗)。


2)に切り替えました。

音は明らかに違います。でも…

どちらが良いかどうかはなかなか判断がつきません。この違いはDACチップのキャラクターの違いなのでしょうか。

K-01は、かつてのフラッグシップ機ですがもはやディスコン。使用しているのは旭化成 AK4399 という32bit第二世代のチップです。それに対してAsoyaji DACは、最新の4499を搭載。Harubaruさんは、もともとの4495を4497に変更し、最終的には電流出力の4499にまで改造アップグレードされています。Asoyajiさんの大変な労作、まさに遺作と言えるもの。

AK4399(K-01)はとても素直で聴きやすい。対するAK4499(Asoyaji DAC)は、輪郭がはっきりしていてコントラストが明瞭で音像がしっかりしていて、ディテールがよく見えます。そういうDACチップの違いだけが聞こえるというのが実感です。




3)に切り替えると…

ここでは、やはり2)ではあまり感じなかった情報量の違いを感じます。

K-01の光学読み取りのトランスポートと、MFPC/FormulaPCによるオールデジタルの送り出しの違いが感じ取れるのです。けれども、半年前のように勝負あったというような単純な印象ではありません。K-01なりの良さも感じてしまうのです。Harubaruさんは「ふだんのリラックスして聴くのはK-01に戻ってしまいディスクを聴くことが多くなった」という言葉にも思わずうなずいてしまいます。

聴かせていただいたものでは、ショスタコーヴィチの5番が印象的でした。



編成規模の小さめの室内オーケストラであることがリアルに体感できる。小さいのにパワフルで音楽的パトスが際立ち、楽器の細やかな質感がリアルで美しい。とても現代的な演奏でありながら、かつてのロシア的演奏の肌合いがけっして失われていない。



これも聴いてみましょう…と、最後に1)と3)の共通音源でのガチ勝負。

まず3)で聴くと、つい先日、我が家で味わったウィーン・フィルの圧倒的なステージ感と、繊細極まりないムターの美音と豊穣な技巧が目の前に拡がります。

1)にすると、やはり3)に比べるとステージが小さめになります。そのことは我が家の体験でも同じ。ところが気になったのは、3)ではムターのヴァイオリンの線がややぼやっと膨らんでいたこと。1)では、筋が通り音の芯が出ています。そこがまるで別のマスタリングじゃないかと思えるほど。確認すると同じディスクからのリッピングとのこと。

Harubaruさんは、Asoyaji DACにもバベルを当てないと、比較としては公平じゃないのかもしれないと笑っています。どうやら心中には、すでに2台目の塔を思い描いておられるようです。

その同じ口で、「ベルウッドさんのGrandioso K1にも是非!」と仰います。

バビロニアの民は、神の怒りに触れて塔の建設半ばで大混乱に陥り挫折したと伝わっています。私の場合は、カミ様はカミ様でも別のカミさんの怒りに触れるのではとの恐怖で身がすくんでしまい、とてもそんな大それたことはできそうにもありません。

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  1. ベルウッドさん、

    先日は家人のいない平日の昼間数時間限定なのにお越しいただきありがとうございました。

    当日は、formulaPCをメインでお聞かせすべく、その前座(と言っては失礼ですね)でK-01がどう変わったのかをお聞かせしたいと考えていました。ベルウッドさんはformulaPCは以前自宅で聴かれて驚かれているので、今回ギャップの大きかったK-01がフォーカスされたということでしょうね。

    改造パワーアンプの効果も大きかったはずですが、それもバベルでかき消されてしまいました。以前のパワーアンプの音は比較試聴できませんので仕方ないですよね。

    >Harubaruさんは、Asoyaji DACにもバベルを当てないと、比較としては公平じゃないのかもしれないと笑っています。どうやら心中には、すでに2台目の塔を思い描いておられるようです。

    自宅試聴の怖さが良くわかっていますので、AsoyajiDACでは試さないように心がけたいと思います。

    >私の場合は、カミ様はカミ様でも別のカミさんの怒りに触れるのではとの恐怖で身がすくんでしまい、とてもそんな大それたことはできそうにもありません。

    私のカミさんは導入時に近くにいましたが、何も言いませんでした。あんな小さなものがそんなお高い物だとは夢にも思っていませんから。笑

    byHarubaru at2022-07-14 15:26

  2. Harubaruさん

    先日はありがとうございました。

    とにもかくにもK-01の変身というのか大逆転には驚きました。私のほうもてっきり、パワーアンプの電源改造やフォーミュラPC周りの電源強化がメインテーマと思っていたので意表をつかれた思いでした。

    もっともBabelの効果が、これほどあるとは思いもよらなかったことでびっくりでした。我が家でも、多層化や二階建てはやりまくっていたので、その恐ろしさはある程度わかっていたつもりでしたが、バベルはちょっと次元が違いますね。K-01だって半年前に聴いたときは確か二階建てになっていたはずですよね。

    >あんな小さなものがそんなお高い物だとは夢にも思っていませんから

    確かにその手はありますね。私もいまだにK1の値段を教えていません。

    byベルウッド at2022-07-14 17:47

  3. ベルウッドさん、こんばんは。

    とても羨ましい試聴記、読ませて頂きました!
    それぞれの方式に良さがあって、Babelでのメリットも相当良いことが分かりました。

    1)Esoteric K-01(+Babel) ディスク再生の女性ボーカルはどんな感じだったでしょうか?

    byケニティー at2022-07-14 22:11

  4. ケニティさん

    サラ・マクラクランの“Surfacing”というアルバムを聴かせていただきました。大人の味わいです。私は初めて聴いたのですが、やはり音が濃厚になった効果なのだと思います。

    Harubaruさんは、一時は段ボール箱にしまい込んでいたディスクを次々に取り出してかけているそうです。そのせいか今回は初めて聴かせていただくものが多かったような気がします。

    3)で聴いた手嶌葵も、ハスキーであっても触感は滑らかなのですが、やはり癒やし感はかえって1)のほうがあるのだろうなぁと思えてしまいます。実際に比較してみたいところでした。

    byベルウッド at2022-07-15 01:17

  5. ベルウドさん

    私の予想通りBabelは絶賛だったようですね(笑)
    100万以上のCDPには十分に導入する価値があるのではないでしょうか?(悪魔の囁き・・
    出音もすごかったですけど個人的にはBabelの左右の動きが常に一定の減衰特性を有している事にとても関心をしました。
    今までのウェルフロート系はどうしてもバネ特性である動き始めは柔らかく徐々に減衰が強くなる、要するに減衰が入力に対して一定では無いんですよね。
    Babelは高性能なレース用ダンパーの様に弱い入力からの減衰特性の立ち上がりが速く尚且つ戻りも常に一定の減衰特性を維持している事です。
    バネだけでこの様な特性を実現させた発想はとても素晴らしいと思いました。

    byMF at2022-07-16 13:02

  6. ベルウッドさん、ご無沙汰してます。

    バベル聴かれましたか?Harubaruさんから凄い音だと伺ってましたが、その通りだったようで。確かアートペッパーの音が劇的に変わったと言われてました。熱くて濃い音、聴いてみたいです。

    涼しくなったら、こちらへもお越しください。

    by横浜のvafan at2022-07-16 17:36

  7. ベルウッドさん、こんばんは。

    これは驚きの比較試聴となりましたね。一体型ディスクプレイヤーの弱点は振動で、振動を克服するならば、DACとのセパレートをした場合や、ハイグレードなPCに劣ることのない存在になりうるという結果なのですよね? 

    そういうことならば、これは両手で歓迎すべき、勇気を与えてくれる比較試聴記事ということになります。

    byベルイマン at2022-07-16 22:21

  8. MFさん

    さすが着眼点が違いますね。

    バベルは、今までのウェルフロートボードと違って3点で円形に配置しているので方向性の偏りがありません。ウェルデルタもある程度はそれを実現していますが、メカを精密小型化し剛性も高め多段化したことで次元が変わってしまいました。

    Harubaruさんに促されて、CDPを押したり横に動かしたりしましたが、従来のウェルフロートとは反応が違います。押しボタンを押しても機体はほとんど動きません。ところが微振動に対する感応度がものすごいようです。バネや磁性反発でのフロートと違って、弾性やヒステリシスが皆無。ミクロ的な反動吸収と減衰が理想的なんでしょうね。

    まさにレース用ダンパーです。この例えはわかりやすいですね。

    byベルウッド at2022-07-17 12:45

  9. 横浜のvafanさん

    アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズムセクションから1トラック目"You'd Be So Nice to Come Home To"を最初に聴かせていただきました。Harubaru邸でこのCD(アルバムアートが見慣れたものと違う)を聴くのはたぶん初めてですが、一聴してCD再生が大ジャンプしていることがわかりました。

    ただ、あまりに録音が見え過ぎて音楽鑑賞としては、正直言ってイマイチだったのです。左右振り分け型の中抜けステレオであることがあからさま。そもそもこの録音がオーディオマニアの間でもてはやされること自体に疑問を持っているのですが、今回はかえってその意を強くしました。もし、この録音をお求めになるのなら、だんぜんモノ盤のLPをおすすめします。

    というわけで、私はデイヴ・ブルーベックらのCDの熱くて濃い音をご紹介することにしたわけです。

    byベルウッド at2022-07-17 13:05

  10. ベルイマンさん

    K-01は紛う方無きハイエンドで、メカはおそらくもはやこれ以上は望めないというレベルに達しているVRDS-NEOです。その一体型でどうしてこれほどまで違いが出るのか、それはちょっと驚異的で私には説明不能です。

    ネットでは、中華製デジアンが様変わりしたとの話しも流布しています。バベルはデジタル、特にクロック発信器に効果があるようです。私の脳裏には振動対策を徹底したバズケロさんのプッチーニもあって、一体型の優位性に対する確信は揺るがないのですが、例えばクロックを外付にしている場合にクロックにあてがうというのはかなり面白そうだと思っています。

    今回の試聴は、優れた構造設計がされた一体型であればバベルはグレードアップの飛躍をもたらす……「一体型プレーヤーには振動面で超えがたい弱点がある」という巷間流布されている思い込みを一掃するインパクがありました。

    byベルウッド at2022-07-17 13:30

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