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日記

愛こそすべて (LPクリーニング再び)

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2022年09月08日

アナログ再生で、デジタルなみのSNを求める。

CDP/DACが不在ということもあってアナログ三昧の日々ですが、それはまたクリーニングとの格闘の日々。

もともとの発端は、4月末連休初日のバズケロ邸訪問でした。

張り切ってLPディスク数枚を持参したのですが、これがピチパチノイズがひどくてがっかり。たまたま、CBSソニーの盤ばかりでしたが、これが程度の差はあれことごとくダメ。見かねたバズケロさんがご自分の太田裕美をかけてくれました。こちらは完璧。

バズケロさんが勝ち誇ったように言いました――「ベルウッドさん、やっぱり、《愛》ですよ」。

これは胸にグッサリ。

クリーニング方法をお尋ねすると、基本的には私の方法とほとんど変わらない。違いは私が重用する強アルカリ電解水を使わないこと。基本はレイカのA液・B液とのことでした。

これは実は思い当たることがあります。

アナログ再生の大ベテラン、私にとって師匠と仰ぐUNICORNさんから、ある時、「アルカリ水は使わない。酸性水の方を使う。なぜならアルカリイオン水はミネラル分を含むから」と言われたのです。

アルカリ電解水は、水100%と言っていますが、厳密には微量成分を含みます。アルカリイオン水とは水酸化イオン(OH-)のみならず、電解の誘因としてのカルシウムなどの金属イオン微量に含んでいます。飲用のアルカリイオン水は電解促進のために事前に少量のカルシウムを添加します。これが残留していれば乾燥するとカルシウムを析出する可能性があるわけです。

ピチパチノイズは、どうも盤面に細かなカルシウムやカリウムなどのミネラルの微粒子が析出、融着しているからだと思えるようになりました。どうもアルカリイオン水の濫用が、むしろ、このことを助長していた可能性がある。カルシウムなどのミネラル分が盤面に残れば、それが析出して残留付着する。そもそも、そうした金属や金属酸化物はアルカリでは落ちないのです。




そこでいろいろ道具を総動員しました。

新たに導入したのは、精製水。

酸性イオン水は入手困難ですが、精製水なら安価で供給豊富。ミネラル洗浄には十分なパワーがあるはずです。この導入をメインにありとあらゆる方法を試しました。半年近くかかったのは、なかなか決定的方法が見出せなかったからです。期待した超音波洗浄機はほぼ無力でした。

もうひとつのポイントは、メラミンスポンジの本格採用



以前はおっかなびっくりの試用レベルでした。メラミンは本来とても堅い樹脂。それを発泡させたスポンジはいわば紙ヤスリのようなもの。スポンジ構造の網目と研磨作用による洗浄力は強力ですが、やり過ぎれば傷をつけてしまうからです。けれどもきちんと用法を守ればさほど危険ではなく、効果は絶大であることがわかってきました。



あらかじめ申し上げておきますが、しつこいまでにノイズが残るディスクは一部です。一度は、満足いくレベルと思ったものの不満が残る。オフ会持参したものも事前にクリーニングしてあったもの。一度で完璧に仕上がるものがある一方で、頑固なまでに何度やっても不満が残るディスクがあるのです。そういうものへの最終兵器的なメソッドです。


結論を先にまとめると以下のような基本手順となりました。


《機材》
a. 予洗:         流水(水道水)+メラミンスポンジ
b. 洗浄液:        精製水
c. スプレー        サイエンス ミラブルケア ウルトラファインバブル
d. 仕上げ用洗浄液:    レイカ バランスウォッシャーB液
e. 磨きブラシ:      オムロン音波式電動歯ブラシ
f. 拭き取り(洗浄)    ケルヒャー バキュームクリーナー(WV 50 plus)
      (仕上げ)   ディスクユニオン レコクロス50
g. ターンテーブル     TV用ターンテーブル+DJ用スリップマット
h. ラベル保護プロテクター NAGAOKA CLP02


《手順》
1.予備洗浄
2.本洗浄
3.仕上げ
4.乾燥、仕上げ拭き
5.針通し


《補足》

1. 予洗
ポイントとなるのはここです。これがピチパチノイズ除去の決定打となります。
とにかく蛇口から水を出し常に水をかけ続けます。メラミンスポンジはやり過ぎは禁物。決して力を入れず水をたっぷりかけながら盤面を滑らすようにします。くれぐれも力を抜いてやり過ぎないように。



このプロセスを飛躍的にやりやすくさせてくれたのはNAGAOKAの改良型プロテクター。取っ手が大きく持ちやすくなりました。また、机上にも取っ手の平面を使って置けるようになり扱いやすくなりました。



2. 本洗浄
ここで従来使用していた強アルカリ電解水をやめて、精製水を使用することとしました。
ミラブルケアのマイクロバブルスプレーを使用するのは、従来と同じです。



e. 磨きブラシ
オムロンの音波式電動歯ブラシを使用します。オムロンは、TVのランキング情報番組で圧倒的に歯垢除去能力が高いと紹介されていました。バズケロさんはパナソニックを推奨していました。いずれにせよ音波振動式がよく、回転振動はNGです。もちろんデンターシステマ極細の手磨きという力仕事でもOKです。




f. 拭き取り
盤面に残った精製水を拭き取るのは、ケルヒャー バキュームクリーナーです。これを布などで拭き取るのは手間です。レコード専用の再生紙ではコストが半端ではありません。バキュームクリーナーならあっという間に吸い込んでしまいます。水分で洗い出した汚れを盤面に刷り込んでしまうこともありません。






以上のプロセスでも一回できれいにならないものもあります。

どんな理由があるのかわかりませんが、とにかくしつこくてなかなかノイズがきれいにならず満足できないものがあるのです。その場合は、二回、三回と繰り返します。

進めていくと、ピチパチというノイズが除去されてもジュクジュクと連続するノイズがあるディスクがあります。皮脂など生物由来の有機物の汚れで、なかでも頑固なのはカビによる汚れのようです。

これは再び強アルカリ電解水の登場です。



上記の基準プロセスの前に、従来の強アルカリ電解水の洗浄を加えます。最初に行うことが肝心です。強アルカリ電解水の洗浄後は特に予洗時の水洗いを十分に行い金属イオンを洗い流してしまうことがポイントとなります。

ノイズの原因となる盤面の汚れには、様々な種類があって、大きく二分すると、酸化金属などのミネラル分が残留している無機系汚れと、カビなどの生物由来の有機系汚れの二つがあるようです。静電気で呼び込んだゴミや皮脂による部分的な汚れは超音波洗浄機でも落ちますが、本格的な汚れは無理です。これらには、どうしてもクリーニングの力仕事は必要で、無機系→精製水(または酸性水)、有機系→アルカリという使い分けとなります。


現実的にはノイズの完全除去は不可能であっても、アナログの場合はノイズというのはほぼ全てが可聴帯域にあるので、クリーニングの効果はめざましく、この改善によって音楽の印象が激変することしばしばです。もちろん、よい方向にです。

最後になりますが、手順の最後の針通しは必ず必要です。クリーニングを終えてすぐにはノイズは完全に除去されません。それでもがっかりしないこと。最低1回は針を通すことが必要です。針先のクリーニングもお忘れなく。

レコードは、繰り返し聞けば聴くほど音が良くなる。クリーニングは、場合によっては一度では済まない。それでも忍耐強く繰り返せば、目覚ましく改善します。

愛とは耐えることなのね。

そう、レコードはやっぱり《愛》なのです。愛こそすべて。


この日記はこちらでもご覧いただけます。

https://bellwood-3524.blog.ss-blog.jp/2022-09-03

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  1.  ベルウッドさん、今晩は。

     レコード洗浄、大変ですね、色々と創意工夫をされご苦労さまです。洗浄状結果が良い方向との事で、苦労が報われましたね。

     私も自作するアンプ類が無くなりまして、今夏はレコード洗浄に専念しました。

     内袋を300枚用意しましたが、40枚ほど不足しましたので340枚洗浄しました。

     私はベルウッドさんの様な洗浄法ではなく、超音波洗浄です。
    洗浄液は井戸水で、井戸水22lに対し中性洗剤ティースプーン3杯です。中性洗剤の前は富士フィルムのドライウェルを使用していましたが、滑面活性剤としては同等と判断し中性洗剤に変更しました。

     レコード表面は、一切擦りません。洗浄後は井戸流水で洗い流し、その後精製水をスプレーします。ガーゼであらかたの水分を拭き取り、最後にキッチンペパーで仕上げの水分を拭き取り、自然乾燥します。以前は高速ブロアーで水分を吹き飛ばしていましたが、騒音が酷く止めました。

     之で殆のゴミが落ち表面ノイズは殆ど消えます。1枚カビの酷いレコードが出てきまして、果たして落ちるかなと危惧しましたが、カビは全てキレイさっぱり落ちまして、音質も上々でした。

     超音波洗浄機は効果が大で満足しています。

     長々と書きまして恐縮です。

     yhh

    byyhh at2022-09-08 22:09

  2. yhhさん

    キッチン用の中性洗剤など界面活性剤は、確かに洗浄力は強力ですが、レコードの塩化ビニルや酢酸ビニルの油性の安定剤まで洗い流してしまいます。安定剤が流されると経時変化で塩ビなどの高分子結合が分離してしまうリスクがあります。使うとしても、何かしら油分を補ってあげる必要があると思います。今のところそれはレイカ「バランスウォッシャー」B液しかないと思っています。

    自然乾燥は時間がかかるし乾燥後に微量成分が残留します。キムワイプで拭き取るのはとてもよかったのですが、紙を大量に消費しエコではないし拭き取る手間も大変です。せっかく水で洗浄されたゴミをなすりつけてしまうところもあります。ケルヒャーの採用で圧倒的な作業性と安全性が得られました。

    超音波洗浄はまったく効果が得られませんでした。作業効率(生産性)もよくないのでお蔵入りとなりました。

    流水はとても効果的です。とにかくふんだんに水をかけて洗い流す工程はとてもよいとわかりました。水道水はカルキ分を微量含みますので、その後は精製水などで仕上げ洗浄することが必要だと思います。井戸水は、ミネラル分が少ない軟水がよいでしょうね。井戸水に恵まれていれば最善だと思います。

    こういう情報交換はとても大事ですね。

    私にとって、レコードのコレクションを増やすよりは、所蔵されているレコードをいかによい音で聴くか、ということの方が大優先です。

    byベルウッド at2022-09-09 09:49

  3.  ベルウッドさん、今日は。

     レコード洗浄水の中性洗剤の件で御指摘を頂きました。私もレコード盤に対する悪影響を考えており、その為、表面張力が無くなる最低濃度がティースプーン3杯でした。之は洗浄力を求めるものではなく音溝に洗浄液が浸透しやくするのが目的です。   

     井戸水22Lに対し中性洗剤ティースプーン3杯ですので5mL*3=15mL=0.015Lとなり 井戸水22Lに対しては0.068%の濃度となります。此の濃度では何の根拠も有りませんが影響は無いだろうと考え実行しました。

     ただ洗浄開始前に中性洗剤の有無でテスト洗浄し、その効果を確認すれば良かったのですが、なにせ、せっかち人間ですので後先を考えず実行しました。ま あと何年レコードを聴けるか分かりませんが影響の無い事を願って聴こうと思います。

     yhh



     

    byyhh at2022-09-09 12:22

  4. ベルウッドさん、今晩は、”強アルカリ電解水”これ使って見ます。
    今までは、独自にブレンドした水溶液を作って使っていましたが、面倒だし。
    電解水、良さそうだし、それに安上がりなんで。

    BBより(=^・^

    byブルースブラザース at2022-09-10 00:26

  5. yhhさん

    中性洗剤のことは、私自身、必ずしも使ってみたわけではありません。レイカの大越昭比古氏が「洗剤の使用が危ない」と警告しています。言ってみれば受け売りということになります。ですので、弊害が実際にあるのか、どの程度なのかはわかりません。いろいろと塩ビなどの「安定剤」にも当たってみましたがこれという文献は見つかりません。

    強アルカリ電解水がイマイチならいよいよ中性洗剤も使ってみようかと思いましたが、今回、有効だという結果が出たのでやめました。まあ、「危険」と断言されている以上はできるだけ回避したいというところです。

    ちなみに大越氏は「蒸留水」についても危険と言っています。それで精製水を使うことは長い間躊躇していたわけです。

    ごく希薄な配合で無害でしかも効果ありとの情報であれば、その範囲で使用してみるのも手なのかなと思いました。

    今回、かなり効果があると感じたのは十分な流水でジャブジャブにすることです。NAGAOKAの新型のラベルプロテクターは持ちやすくジャブジャブがやりやすいので大いに役立ちました。

    良質な水が豊富に使える環境はうらやましいです。

    byベルウッド at2022-09-10 01:14

  6. BBさん

    強アルカリ電解水は、長年、私のレコードクリーニング法のキモだったのです。バランスウォッシャーは高価ですからね。

    今回、しつこいピチパチノイズ対策として精製水の使用に踏み切りました。精製水というのは思ったよりはるかに安価でアルカリ電解水よりも単価は安いです。

    いずれも半導体など工業用の洗浄水として広く使用されていてふんだんに供給されているからだと思います。こういうものを活用するにしくはないですよね。

    byベルウッド at2022-09-10 01:20

  7. ベルウッドさん
    こんにちは

    ついに洗浄メソッドのご開帳!
    あのオフ会からしばらくして超音波洗浄機の導入を伺いましたが、音沙汰ないので難しいのかな?!と憶測しておりました。
    超音波洗浄機は色々と難題があるようで、数々の対策をなされている機種はハイエンド価格で、しかもすでにディスコンですし。

    それにしてもメラミンスポンジには驚きました。
    これ、かれこれ20年以上前に市場に出回り始めた当初、レコード洗浄で可能性ありと雑誌等でも紹介され、自分も練習がてらカビのひどいゴミレコードで練習したものです。
    何枚かやはり擦り傷のような跡がついてしまって使用は控えていたのですよね〜

    それでも初手の基本の基本は水道水でじゃぶじゃぶ丸洗いです。
    その後はレイカのAB液。
    その後の軽度の汚れは精製水。
    ご使用のツールや方法は基本共通です。

    思えばお互いにレコード洗浄メソッドについては色々と手を変え品を変え切磋琢磨してきましたね(笑)

    いずれにせよレコード洗浄は根気が必要なので、やっぱり「愛」でしょう(^^)
    また機会がありましたら、ベルウッドさんの「愛」
    しかと楽しませていただきたく!

    「愛」があれば、なおさらオーディオってマジで飽きが来なくて楽しいですよね〜

    では、では

    byバズケロ at2022-09-10 11:22

  8. バズケロさん

    やっぱり愛でしたね。

    特に、聴きたいからクリーニングする、聴いて気がつくからクリーニングする、そうやって何度も聴くからよい音で応えてくれる…ということですから、愛そのものですね。

    その点、超音波洗浄機はとにかくまとめて手をかけずにという発想だから、愛に乏しいのでしょうね(笑)。

    ぜひ、秋が来たら「愛」を聴きに来てください。

    byベルウッド at2022-09-12 22:35

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