日記
もう1セット組みました - 新スピーカーの導入
2020年11月16日
10月9日の日記で、ピアノを置いてある部屋にもう1セット組んだことを記しました。
その時のスピーカーは日本から持ち帰ったPSD T4、パワーアンプは手持ちのマッキントッシュMC352でしたが、この部屋用に、新しいパワーアンプとスピーカーを導入することにし、その到着を待っていました。
両方とも製作に時間がかかり、先日ようやく到着しました。
パワーアンプは、プリアンプのEAR912とペアとなるEAR509。真空管ながら100W出力のモノ・ブロック。こちらは英国製造なのでコロナ禍のロックダウンで4か月程度待ちました。

送り出しは右サイドにあります。

スピーカーはこちらです。

ジャーマンフィジックスのトロバドール80(DDD)とPSDのTW3の組み合わせ。
このシステムはGRFさんのメイン・スピーカーですから聴かれた方も多いと思います。
DDDは9月に手許に届いたのですが、TW3の方は10月末日に着きました。

厳重に梱包してもらい日本からDHLで空輸です。
10月27日に搬出して30日に配達されました。通関を含めて実質3日間。速いです。

真っ黒に見えますが、TADのエメラルド・グリーン・ブラックを意識して、カーリー・メイプルの下地を黒に近い青緑色で何重にも着色して仕上げて頂きました。強い光を当てると杢目が見えます。仕上げは3分艶消し7分艶有りでテカリを抑えています。仕上げを色々とリクエストしたので時間がかかってしまいましたが大満足です。
GRF邸のTW3との相違はネットワークを内蔵したことと内部補強の仕方を改善したことです。
とりあえずT4で色々と試して結果が良かった場所に設置します。
DDDの中心から後方の壁まで195cm、左右のDDDの間隔は182cm。


3日間ほど、小音量で適当に鳴らしてからじっくり聴いてみました。
まずは接続極性の確認。TW3のハイカット、DDDのローカットともに2次フィルターですが、DDDは正相でも逆相でも特に違和感なく繋がります。2時間程度色々と聴いて音場の自然さから逆相を選択。スピーカーケーブルはジャーマンフィジックス推奨のOEHLBACHのSilverline 60をドイツから購入しました。

TW3上のDDDの位置も凄く敏感です。1ミリが分かるかはともかく5ミリの移動で大きく変わります。
まだまだこれからですが、既に広大な音場は出来ています。曲によってはスピーカー間隔の3倍程度の音場が広がります。クラシック音楽ファンは是非検討すべきスピーカーだと思います。
レス一覧
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のびーさん
お話は何となく伺っていましたが、ついに始まりましたね。おめでとうございます。素晴らしいお部屋で、なんの制約もなしに自由に歌う佇まいが良いですね。
聴きに行きたしと思へども英國はあまりに遠し、、、ですが、いつの日か伺わせてください。
byパグ太郎 at2020-11-16 08:20
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のびーさん、
例の物がようやく届きましたね。
GRFで何度かお聞きになられて、ようやく手に入れられて感無量かと思います。
あの音場は独特で、どんなオーディオシステムでも出せないでしょうね。低音の量感も魅力ですね。
私も一度はロンドンのご自宅にお伺いして聴いてみたいです。
byHarubaru at2020-11-16 11:59
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のびーさん、
ジャーマンフィジックスとPSD、導入おめでとうございます。
GRFさんのところと同様、理想的な設置方法のように見えます。
このような置き方ができるお宅はほとんどないのですが…ため息が出ちゃうようなたたずまいですね。
2次フィルターだとやはりディップを作らないようにDDDを逆相にするのが良いと思います。
byK&K at2020-11-16 12:43
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のびーさん、新しいSPシステムの導入おめでとうございます。
写真からも良い音楽が聞こえてきそうで、コーラスをされる奥様も満足されるでしょう。
by椀方 at2020-11-16 13:35
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のびーさん やっとですね。
いつかは きっと導入されるのだろうなぁ!!と 思っていましたので 。 満足いくものを てにいれて さぞかし にこにこでしょうね。
いくつものお部屋に 自由にセツト できる環境は なかなかないですよね。うらやましい!!
拙宅では スクリーンのせいで そのSP間隔は 無理なので DDDの 導入も 無理ですかね。 残念。
byX1おやじ at2020-11-16 13:36
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のびー さん こんばんは。
理想的なスピーカー導入されましたね。
設置してます部屋の響きが聴こえて来そうです。
部屋の横幅に加えと、360°音が廻りホールトーンが
聴こえるのでは。
一度聴いて見たいSPですね。
私の処は左右の壁まで1mちょいですので一次反射波との
干渉が避けられません。(笑)
by田舎のクラング at2020-11-16 20:45
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のびーさん
メーカーのカタログに出てきそうな写真ですね(笑)
2月か3月頃見た時は塗装されていなかったので、仕上がりにびっくりです(笑)
長かったですね!
あ~聴いてみたい。。
byMF at2020-11-16 22:45
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パグ太郎さん
一番レスありがとうございます。
はい、ずっと考えていましたがコロナで来日もままならず時間がかかってしましました。日本がこんなに遠いところだと思ったことはありません。
是非、聴きに来て下さい。パグ太郎さんのようなDDDの免許皆伝までは道のりは長そうですが...
byのびー at2020-11-17 05:46
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Harubaruさん
お話してから随分と時間が経ってしまいました。それでも自分の部屋で聴くDDDはやはり良いですね。
ご承知の通り低音の量感というか量は凄いです。柔らかいのですが結構ダンピングも効いています。
byのびー at2020-11-17 05:52
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K&Kさん
ありがとうございます。
このピアノの部屋は実は変形なので、写真で見るほども理想的ではありません。それでも横幅とエア・ボリュームのお陰で最初からまずまずの音で鳴ってくれています。
ご指摘の通り接続は逆相が基本だと思うのですが、DDDの設置の自由度が高いからか少し動かすと正相の方がフォーカスが合うこともあります。セッティングが固まるまでは当分かかりそうです。
byのびー at2020-11-17 05:56
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椀方さん
ご無沙汰しております。遅ればせながらジャーマンフィジックスの会の正会員資格をゲットしました(笑)。セッティングの勉強に椀方さんの過去の日記も拝見していたところです。
とりあえず広がりと奥行きはまずまずですが、GRF邸のような高さが出ません。まだまだですね。
byのびー at2020-11-17 06:00
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X1おやじさん、
はい、念願が叶い嬉しいです。どこに置くかずっと悩んでいましたが、皮肉なことにコロナのお陰で来客が無いのでリビングを専用室のように使っています。もちろんX1邸のような大きな専用室があるのが理想ですが、複数の部屋にセットがあるのも結構気に入っています。
メーカーの推奨設置を見てもDDDは通常のスピーカーよりも間隔を狭めに置くことが推奨されているので、X1邸のスクリーンとの共存は難しそうですね。
byのびー at2020-11-17 06:10
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いなかのクラングさん、
レスありがとうございます。
DDDはセッティングが決まると、左右SPの外側からも正面で聴く音場とあまり変わらない音場がSPの前後左右に出現します。是非経験して下さい。
この音場と比較すると、音場再現に優れる800D3の音場も何かヘッドフォンの音のような気がしてきます。これは言い過ぎかな(-_-;)
byのびー at2020-11-17 06:18
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MFさん
おはようございます。
格好いい仕上がりでしょう。実物はもっと良いですよ(笑)。
今の状態だと凄耳のMFさんにはダメ出しされることは必至なので、頑張って調教します。
○○旅行は是非ロンドンにお越し下さい。空港まで680馬力でお迎えに参ります。
byのびー at2020-11-17 06:24
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のびーさん
のびーさんもジャーマンの会にどっぷりですね。グローバルな拡がりですが、逆輸入感もかなりしますけど(笑)。
それにしても写真に映り込んでいるピアノを見ると、ほんとうに広大なお部屋ですね。彼我の住環境の違いをまざまざと感じさせます。うらやましい限りです。
byベルウッド at2020-11-17 09:45
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のびーさん
ご無沙汰しております。東京は思いのほか暖かく、なかなか真空管アンプに灯を入れる気になりませんがロンドンは如何でしょうか。
おめでとうございます。もう1セット、、というにはあまりにも凄いセット、はたまた800D3がヘッドホンのような、とは、、ちょっと私には想像がつかない世界です。
個人的にはジャーマンとEAR912+509という組み合わせに興味を抱きまして、何か狙いがあってのことだと推測しますが、個別に過去に聴いた印象からするとその組み合わせはアリだなぁ、と勝手に妄想を膨らませてしまいました。
それにしてもPSD TW3の仕上げは素晴らしいセンスです。写真では実物の質感は伝わりきらないことが多いですが、それでもマジマジと見入ってしまいました。続報を楽しみにしております。
by柳緑花紅 at2020-11-18 01:30
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ベルウッドさん
レスありがとうございます。
>逆輸入感もかなりしますけど(笑)。
仰る通りです(苦笑)。
この部屋は30畳ほどですが、部屋が変形で長辺に置いてますから実際より大きく見えます。
それにしてもいつまでこの部屋を独占出来るでしょうか?今のコロナの状況を見ると当分大丈夫そうですが、素直に喜べません。
byのびー at2020-11-18 07:40
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柳緑花紅さん、
こんにちは。
ロンドンは、すっかり晩秋の装いで庭の落ち葉拾いに精を出す日々です。真空管アンプの灯と熱が合う季節です。
800D3がヘッドフォンというのは半分はポジティブな意味で、解像度の800D3、音場表現のDDDということです。どちらのスピーカーも解像度も音場表現も優れていますが、比較すると個々に得意分野があることが分かります。本当に贅沢な気分です。
EAR912+509は音が好きで選びましたが、DDDとのマッチングはまだ良く分かりません。
特性的には悪くないはずです。何よりアンプ・ビルダーとしてのTim de Paraviciniを信頼しているので長く付き合うアンプとして決めました。
柳緑花紅さんのお話もまた伺いたいです。
byのびー at2020-11-18 07:53
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のびーさん
超遅い再レスで、寝た子を起こす様なお話で恐縮ですが、
先日取り上げておられたFields of Goldの二つのヴァージョンの違いはDDDではいかがでしょうか?
拙宅では、Live atは空間表現の成分が素朴に残っていて自然なライブ感があり、クリアでない中でも奏者の情感が伝わってくる印象、Nightbirdは一つ一つの音は鮮明で綺麗ですが、空間表現も作られた仮想のリアリティで作り物としての技巧が前面にでてくるという感じでした。800D3で感じておられた違いが新システムではどうなったのか興味があり、再レスしてしまいました。
byパグ太郎 at2020-11-19 20:42
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パグ太郎さん
遅い再レスありがとうございます(笑)。
いくら遅くてもメールで連絡が来るので大丈夫です。
Fields of Goldをじっくり聴き比べました。
800D3でもパグ太郎さんが描かれた印象と概ね同じように感じておりましたが、DDDではその違いがより鮮明になりました。
Nightbirdは録音のレベルも若干高く、一聴して個々の音がよく聞こえます。
ただ響きがどうも後から付加された感じが拭えず、全体としての空間が不自然です。
興味深かったのは、細かい音の描写では800D3の方が優れているというか違いがよく分かるのですが、空間に広がる響きに関してはDDDの方がごまかしが効かないようで、DDDで聴くとLive atを選択することに迷いはありません。
byのびー at2020-11-21 01:20
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