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ロンドンに移り住んで26年経ちました。240V環境の恩恵に浴すも、やはりオーディオは日本がおもしろい。年に数回の帰国の際の物色を何よりの楽しみとしております。

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ジャーマンフィジックスの世界
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持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / 16畳~ / 防音なし / スクリーン~80型 / ~2ch
JBLを32年、B&Wを4年使用した後、German Physiksをメインのスピーカーとしています。 リスニングルームは17畳程度の専用室。他に30畳のピアノ室と2つの別室にサブシステムを組ん…
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日記

Reed 5Tの導入(その2)

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2022年07月16日

その1から続き

プレーヤーとアームの現物、プレーヤーの図面が入手できたので、ブラケットの設計に移ります。こういう部品製作はやはり日本頼みとなります。GRFさんの知り合いに金属加工業者が居られるので、設計と製作はプロに任せれば良い訳ですが、こちらが上手く誘導しないとモノは出来ません。

何度か図面を書き直してもらい、自分で簡単な模型も作成して実物合わせで確認。製作を依頼しました。

出来上がったブラケットです。素晴らしい!!

ブラケットは、多少の誤差に対応できるように取付穴に余裕を持たせていたのですが、ど真ん中でピタリと付きました。あとは説明書通りに慎重に作業を進めました。実は、私の個体固有なのか一つ大きな問題があり、途中で作業は難儀したのですが無事完了。

DS003を取り付け、アジマス、VTA、針圧と順次調整を進め、いよいよ試聴です。アームポジションが適正であることを示すグリーンのライトが点灯します。

1960年代から最新のプレスまで新旧色々なディスクをかけます。Airforce Oneのディスク吸着機構と相俟って非常に安定したトレーシングで再生中はカートリッジが微動だにしません。偏心の影響で微かに左右に動くのみです。音は、メインポジションのGraham Phantom IIとある意味で同傾向の安定感のある重量級高感度アームの音だと思います。


先述した問題点は、その後、リトアニアに問い合わせて解決しました。

5Tは、所期の性能を確実にするため、設置の位置と角度が完璧ならば調整の必要が無いように設計されています。換言すれば、VTAやアジマス等のカートリッジ毎に調整が必要な部分以外は固定されていて調整の余地はありません。ブラケットは寸分の狂いもなく製作して頂きましたが可動部分はありません。

問題点は、アームベースの取り付け角度が許容範囲から外れてしまったことです。
設置に際して調整箇所の無いアームと調整箇所の無いブラケットでリジッドにプレーヤーに取り付けたため、微妙な誤差が積み上がってしまった訳です。ブラケットのプレーヤー本体への取付穴は余裕を持たせていたのですが、左右の調整はできても角度の調整はできません。

とりあえず、アームベースの回転を固定している専用ネジでは所定の角度から動かせないので、これを外し汎用のM5のネジを使って角度を調整することで一時的に設置を完了させました。

メーカーと3回メールでやり取りした結果、アームベースのブラケットへの取り付け用のガイドに多少の遊びがあるので、それを活かして調整するよう指示されました。本来は、ブラケットの取り付け角度が調整できれば簡単で、Reedのプレーヤーはその部分が回転するように設計されています。

色々と苦戦しましたが、お陰で機構の隅々まで理解できました。汎用ネジで代替していた部分は専用ネジに戻し、再度VTA、アジマス、針圧を調整しました。

メーカーの対応は迅速でかつ非常に丁寧で素晴らしいサポートでした。ちなみに私の5Tは約1年落ちで、VTAの調整方法等が最新のモデルでは更に改良されています。

今回の導入に際しては、GRFさんに取り付けのポイントからブラケット設計まで何度も貴重なアドバイスを頂戴しました。ありがとうございました。

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レス一覧

  1. のびーさん こんにちは

    良いお仕事ですね。Airforce OneにReed 5T
    ブラケットによる解決方法の思案と解決に至った執念に脱帽です。
    これはPhilewebでしか公開されていないのですか?

    どこかで公開していたらメッセージで教えて下さい。
    海外の野郎共の反応もみてみたいです(^^)
    .

    bynightwish_daisu at2022-07-16 14:54

  2. nightwish_daisuさん

    こんにちは。

    海外のサイトはRoonのコミュニティくらいしか書き込まないのでこの話は書いてません。このPhilewebみたいに長々と書き込めるサイトは知りません。ほとんどがTwitter程度の主題に対して長々とコメントする形式ですよね。

    そういう意味でもこのサイトは貴重です。

    byのびー at2022-07-16 20:04

  3. のびーさん 

    こんにちは.

    GRFさんがすごいアームを導入されたというウワサはお聞きしたのですが、これだったのですね。
    世の中にはすごいこと考える人がいますね。
    最後から2番目の写真のレーザーの光跡にすごみを感じます。

    グラハムとの比較ではダンプ機構とトラッキングエラー補正付きのストレートアームの対決のような構図に見えます。
    私の大変つたない経験ではダンプ機構の有り無しでの差はすごく大きいように感じたのでこの結果は非常に興味深いです。

    ≻音は、メインポジションのGraham Phantom IIとある意味で同傾向の安定感のある重量級高感度アームの音だと思います。

    とのことですが、やはり今後はReed 5Tがメインになるのでしょうか?

    私には到底手の届かない世界なのですが、Reed 5Tにダンプ機構が付いたらさらにどうなるのかと妄想しちゃいます。
    今度GRFさんのところで光カートリッジ共々聴かせていただくのを楽しみにしています。

    byK&K at2022-07-17 15:56

  4. K&Kさん

    レスありがとうございます。

    >最後から2番目の写真のレーザーの光跡にすごみを感じます。

    すみません、あれはアームの水平を確認するために使っているレーザー墨出し器のレーザーです。
    アーム本体に内蔵されているレーザーは、軸受け上でケーブルが出ている筒のような部分が発光部で、アーム後方に角のように出ている部分が受光部になります。受光部にある赤線が真ん中に来るようにアームの動きがコントロールされます(キチンとコントロールされている時は横のLEDが緑色になります)。


    >やはり今後はReed 5Tがメインになるのでしょうか?

    一応そのつもりですが、比較して改めてPhantom IIも良いアームだと思っています。
    何度もモデルチェンジを繰り返しているだけあって、VTA、ゼロバランス、アジマス等の調整が非常に簡単で、音を追い込み易いです。他にも思いつくスペックはほとんどが最高で、音の安定感も半端ないです。カートリッジの交換も容易なので、私自身のReedブームが落ち着いたらこちらが正妻に戻っているかもしれません。


    >Reed 5Tにダンプ機構が付いたらさらにどうなるのかと妄想しちゃいます。

    短時間ながら触った経験から、Reed 5Tにはダンプ機構が付くことは無いと思います。
    まず、実効長10インチのアームながら、独自の機構のため支点からスタイラスまでは8インチもありません。更にトラッキングエラーもインサイドフォースも(ほぼ)ゼロですから共振が起こりにくいはずです。ただ、Reedのエンジニアはアームパイプ(armwand)の共振の影響を十分に認識しているようで、アームパイプの素材を幾つも取り揃えてユーザーの好みで選択させています。

    byのびー at2022-07-18 05:20

  5. のびーさん 遅レス すみません、
    ごっついアームベースは 真鍮のブロックから削り出して メッキしたものですか? とても 素敵ですね。

    GRFさん邸で いくつかの材質で制作され,音の違いを確認されたと聞き,とても 驚きました。アームベースでも かなり音が変化するでしょうから 楽しいですね。
    Reed 5Tと Phantom IIの ガチンコ勝負 楽しみですね。
    拙宅も シリーズⅤ 追い出さなければ いけないのかな
    ?

    byX1おやじ at2022-07-18 08:54

  6. のびーさん、

    あのレーザー光はReed 5Tのものではなかったのですね。
    失礼しました。
    でも、コントロールのためにレーザーを使うという発想はすごいと思います。

    いわゆるアームのダンプ機構が抑えようとしている共振はカートリッジのコンプライアンスとアーム全体の慣性質量によって生じるもので通常のアームでは約10Hz前後の低域で発生します。
    アームパイプの共振、いわゆる鳴きのような高域の共振に作用するものではありません。

    アーム、カートリッジの物理的構造上、低域共振は避けられないのですがストレートアームの場合、オフセット角がないので横方向へ振られる外乱が生じにくく共振の影響を受けにくい可能性はあるかもしれません。
    ウチのGT-2000のアームではこの共振による低域の不安定により、ちょっと反ったディスクではサブウーファの振動板が盛大に揺れてしまうので危険すぎてサブウーファは使用不能です。
    Reet 5Tでそのようなことがなければストレートアームの効果なのかもしれません。
    Airforce Oneのディスク吸着機構により外乱が少なくなっているせいもあるかもしれません。

    確かのびーさんはテスト・ディスク付きのアナログテストシステムをお持ちでしたよね。それに低域共振の測定項目があったように思います。
    そのテスト結果はちょっと気になるところです。

    いずれにしても2本のアームがいつでも使えるのですから万全の体勢ですね。

    byK&K at2022-07-18 15:06

  7. X1おやじさん、

    遠征でご多忙の中、レスを頂き恐縮です!

    >ごっついアームベースは 真鍮のブロックから削り出して メッキしたものですか?

    GRFさんは、幾つかの素材で製作されて砲金製を選択されたと伺いました。私のブラケットはジュラルミン製です。
    キチンと付くことが確認できたので、一段落したら他の素材でも製作をお願いするかもしれません。それ以外にちょっとしたアイデアもあり、早速色々と思案しています。


    >Reed 5TとPhantom IIのガチンコ勝負楽しみですね。

    Reed 5Tはカートリッジを物理的に交換することは容易ですが、その後の調整は結構大変なので、あまりとっかえひっかえしたくないんですよ。Series Vはカートリッジの交換には気を遣いますが、調整過程は洗練されていますよね。その点、Grahamのアームは交換も調整も簡単で、大したのものです。

    byのびー at2022-07-18 16:33

  8. K&Kさん

    >いわゆるアームのダンプ機構が抑えようとしている共振はカートリッジのコンプライアンスとアーム全体の慣性質量によって生じるもので通常のアームでは約10Hz前後の低域で発生します。アームパイプの共振、いわゆる鳴きのような高域の共振に作用するものではありません。

    はい、仰る通りです。失礼しました。Reedの他のアーム、例えば3PなどはVTAやアジマスを再生中に可変できるような機構まで付いていますが、ダンプ機構が付いていないのは、設計者がその点を重視していないのかもしれません。もしくは、アームパイプ素材の硬軟等の影響で固有共振周波数近辺での振る舞いが微妙に異なるので、それで音をコントロールすれば良いという考えでしょうか?


    >Airforce Oneのディスク吸着機構により外乱が少なくなっているせいもあるかもしれません。

    昨日、Karajan=BPOの幻想交響曲のB面第5楽章を聴きました。レーベルぎりぎりまでカッティングしていて、フィナーレのフォルテでは、今までトレースに不安があったのですが、ほれぼれするくらい安定していました。


    >確かのびーさんはテスト・ディスク付きのアナログテストシステムをお持ちでしたよね。それに低域共振の測定項目があったように思います。

    はい、AnalogMagikで低域共振のテストが可能です。落ち着いたら測定してみます。

    byのびー at2022-07-18 18:11

  9. のびーさん、

    このような高級品には手が出せない私の興味本位の質問に丁寧にお答えいただきまして大変感謝しています。

    私の現役時代の専門は皿回し部分だったのですが、良い音を得るためにはピックアップ系やトーンアーム周りの影響度が大きいと感じています。
    というわけで新しい技術には興味を惹かれます。
    今後とも新しい情報をお待ちしています。

    byK&K at2022-07-20 00:09

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