minormeeting
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2011年、4年間の上海駐在を終えて東京に帰任。 東京の狭い部屋でLAT1と家族と同居。 2017年、10年ぶりに上海に赴任。 LAT1と逢瀬と一緒に暮らしています。 一生懸命に生きていれ…

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LAT1 & 逢瀬の部屋
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借家(マンション) / 専用室 / オーディオ・シアター兼用ルーム / 16畳~ / 防音なし / スクリーンなし / ~2ch
二度目の上海。3LDKに一人暮らしです。 思い切ってリビングをオーディオ専用にしました。 上海の「音が見える部屋」まであと少し!? <現在のシステム 2021年3月~> …
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日記

Farewell to Frans Brüggen

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2014年10月02日

シューベルトの未完成という曲がある。
昔は8番と言われていたが、今では7番になったらしい。

シューベルトが、未完成を作曲したのは、25歳の時である。

このような重厚な曲を25歳で作曲していたというのは驚きで、
ベートーベンの交響曲1番が30歳の時だったと聞くと、
シューベルトの早逝を悔やまずにはいられない。

数えてみると私はこの曲について
22種類もの音源を有していることが分かった。

音源の中には、世間的に名演と言われているものが、
たいてい含まれていると思う。
しかし最近聞くのはいつも同じである。


Frans Bruggen 18th Orchestra。

友人に聞かせてみると、「禁欲的な演奏」とのこと。
禁欲的とはどういう意味だろう。

辞書によると「欲望を抑え,理性や信仰によって生活しようとするさま」とある。

信仰を重視した音楽という意味では、バッハが代表例であろう。
教会音楽が主であり、目的は神への信仰であるから分かりやすい。

シューベルトは21歳の時(もしくは25歳のとき)に梅毒に感染している。
結局はこの病気ないしは激しい治療法が死の原因となるわけだが、

ちょうどこの曲が、作曲された時期と重なる。
作曲当時、彼は、苦悩の最中にあったのではないか。

そう考えると、禁欲的という印象は意味深にも感じられる。
なぜなら、禁欲的ということは、禁欲的でない存在がまずあって、
その反対語だからだ。

この曲を何十回も聞いた者としての印象は、私の友人が感じた禁欲的という印象は、
この曲の演奏に由来するものではなく、この曲が本来持つ印象ではないかということだ。

ブリュッヘンの演奏には、装飾のない音楽そのままの感動があると思う。

失望と、成功への憧憬、過去への後悔、反面抑えようのない欲望、
というようなものが、
ごちゃ混ぜになって、暴走しているように聞こえる。

まさに、作品の本質を表しているのではないだろうか。
人々が聞きたい音楽を奏でるのではなく、作品の本質に迫る演奏と言いたい。

フランスブリュッヘンが2014年8月に亡くなったと聞いて、大変残念に思う。

一楽器の演奏者だった人が、古楽器を用いて作曲家の生み出した音楽を、
当時の音で表現したいと思い指揮をとる。

このようなスタイルは、われわれ一般リスナーが、
その曲の持つ本来の姿を知る、貴重な試みであると評価したい。

そして、私は今後もブリュッヘンを聴き続けていきたい。

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