よんまる
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 自作PCでPCオーディオを楽しんでいます。  ハンドルネームはかつて憧れのMPUであったMC68040にちなんでいます。  多数の情報を集積し、最高の音を目指します。  私の駄文をつらねた…

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持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~6畳 / 防音なし / スクリーンなし / ~2ch
 5.5畳しかないごく普通の部屋です。  狭いので全景を撮るのが大変です。  近年の住宅であればごく普通の装備ですが、窓はペアガラス、壁にはグラスウールが入っているので、音漏れはわりと少なめで…
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日記

スピーカーはYoshii9で本当に良いのか?

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2012年08月09日

 以前に書いたとおり、Yoshii9を入手してしばらく経過したあたりから、ハイエンド路線に転換し、オーディオシステムとして、金がかかっても最高の機材をそろえるという方針としました。
プアオーディオからハイエンド路線へ
 すると、Yoshii9スピーカー部ははたして最高なのか、気になります。Yoshii9は購入前に収集した情報と実際に使ってみた感想として、Yoshii9はきわめて優れたスピーカーであることが確認はできました。しかし、さほどの数のシステムと比較試聴したわけではありません。


 スピーカーはその製品数が膨大であり自作も可能ですから、そのすべてを自ら比較試聴することは不可能です。他人の試聴記を含めたとしても到底すべての製品をカバーすることはできず、世界中に存在しているすべてのスピーカーとなれば製品の名前をリストアップすることすら困難です。
 さらに、当たり前ですが、同一のスピーカーでも置き方によって音が変わり、アンプや音源に何を使うかによって出音が違い、ラックやインシュレーターやケーブルでも変化が見られ、部屋によっても印象が異なり、さらに部屋と機材とセッティングが同一であっても評価者によって評価が異なり、スペックも当てにならないという状況です。したがってスピーカーについて書かれた評価はさまざまな状況と評価基準によって書かれたものが混在しています。また、一般に多数のスピーカーについて比較したような記述はまれであり、たいていは少数の製品についての比較となっています。ですから、多数の雑多な記事をひたすら集積して分析・評価して、真実を見出すためには著しく多くの労力を必要とします。

 なお「価格」については、オーディオ機器においては高価なものが必ずしも良いとは限らず、あまり当てにならないとの見解が一般的ですが、それは、高音質を得るための技術的手法が確立していないためにさまざまな設計思想が存在し、設計思想の相違によって音質が左右されてしまうことに主な原因があるためであると考えています。逆に設計思想が同一であれば、価格が高いものほど妥協のない設計となるため設計者の理想に近い音となると思われます。ですので同一メーカーであれば設計思想が似ている可能性が高く、価格と音質の相関が大きくなるものと推測します。また、同一メーカーであれば、最終的な製品を評価するメンバーも似通っているでしょうし、販売価格に影響する販売網や販売方法、販売戦略、生産数量、原材料の調達方法なども同じでしょうから、投入されている材料および手間、研究開発費の合計と販売価格の間の相関も高いものと思われます。

 よって、同一メーカーの製品であれば、高価なものほど高音質と考えても大体は正しいのではないかと考えています。




 Yoshii9を購入するまでの過程は以前にい書いたとおりですが、
Yoshii9の購入までその1
Yoshii9の購入までその2
Yoshii9の購入までその3
プロバイオリン奏者である「小提琴奏者」氏の書いているブログ「Yoshii9を最高の音で聴こう!」との出会いが大きなものでした。このブログを読み、紹介されている再生方法を試してみることにより、演奏家の耳というのはとてつもないと思いました。

そこで、オーディオについて、演奏家の意見を軸に評価を収集してみることにしました。

なお、以前の引用しましたが、小提琴奏者氏がプロケーブルに寄せたコメントによると、
>とかく演奏者というものは
>あるものは、オーディオ(という言葉ではくくれませんが)の探求に熱心で、
>プロケーブル様提唱の設定も総て試みているものもあれば
>あるものは、オーディオ、それも従来の旧態依然とした拝金主義の機器や重厚
>長大をもつてよしとする考え方に浸っているものもあれば
>あるものは、「体調を整えて、精神を集中して、求める音に集中すれば、必ずや
>希望の音が聴こえる」などということを唱えるなど(笑)
> 反応があまりにも極端なものばかりですので
>演奏者=生音に接し続けている=より生音に近い音を基準とした判断が出来る
>という構図は全く成立しておりませんので・・

とかかれており、必ずしも、演奏家=良い評価者というわけではないことを述べていますが、それでも、
「オーディオ、それも従来の旧態依然とした拝金主義の機器や重厚長大をもつてよしとする考え方に浸っている」
方の記述がであればその記事内容によって判別できますし、また、

「体調を整えて、精神を集中して、求める音に集中すれば、必ずや希望の音が聴こえる」
と主張するような方であればブログ等でオーディオ機器について云々することはほぼないだろうと考えられるため、これらの「生音を基準としないオーディオについて記述している演奏家の方」については除外可能と思われます。

 実際探してみると、ネット上では前者のような方は選別できましたし、後者のような方は見当たりませんでした。このほか、中途半端に理解した理論にこだわっている方も見受けられましたので、除外しました。

 耳の良いプロ演奏家が、生の音を基準にさまざまなオーディオ機器についていろいろ追求結果を書いているようなブログがいくつも見つかることを期待したのですが、そのようなサイトは「Yoshii9を最高の音で聴こう!」以外には見つかりませんでした。一方で、スピーカーについてはオーディオのシステムでもっとも音への支配力が強く、かつ目立つ製品だけに、さほどオーディオについてこだわっていない方も記述する場合が見られたため、収集された情報はスピーカーが中心となりました。またプロに限ってしまうと数が少ないため、アマチュアの方もある程度収集対象としました。なお、私の乏しい語学力のため、外国語で書かれたサイトについては調べていません。

次回、現時点での結果を書く予定です。

2013年8月 追記 このシリーズの記事のリンク集をこちらにまとめました。

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レス一覧

  1. キタサンさん こんばんは
    コメントありがとうございます。

    「最高」と書いてしまうとやはり語弊がありますね・・

     スピーカーにおいて「最高」とは、「スピーカーケーブルからやってくる電力波形と、スピーカーから出る音波の波形がもっとも近い製品」ということではありますが、客観的にそれを決めることは困難です。

     まあ、自分のスピーカー選択について自分自身をどう納得させるか?といったところが目的であり、その過程を記すつもりでいます。

     「価格」については「同一メーカーなら」それなりに参考になると考えていますが、メーカーが異なっているなら、あまり当てにならないものと考えています。

    byよんまる at2012-08-09 22:47

  2. いちどオーディオのフェアーに行ってみるといいですよ。
    メーカーのブースに入ると同じメーカーの同じシリーズのスピーカーを
    比較試聴できます。
    聴けばわかりますが、高額モデルはたいていは良い音はしていません。
    最高額モデルは、そのメーカーのシンボルでもありますから、音の良し悪しよりも「見た目の立派さ」が最重要になります。あなたも言われているように、音の評価は評価者や周りの条件により、コロコロ変わって
    しまいます。ですから「見た目」なんです。大型で複雑な構成の最高額
    モデルは、複雑化されたことが災いして、純度の低い平面的な音になっているものが多いです。 対して、同じシリーズの廉価モデルは、比較的小型でシンプルなのがプラスに作用して、立体感・前後感もあり、鮮度が高く、音もまとまっていて違和感がないです。 メーカーのイベント担当の人が「このモデルは上級機の設計思想を踏襲したお買い得モデルで・・・」(笑)などと言って説明していますが、「なーーんだ、こっちの方が良い音じゃないか」と思いながら私は黙って聴いています(苦笑)。 イベントでは、低音ズドーーンのソフトを鳴らして、聴きに来た人を驚かせるのが常套手段です(笑)。小型低能率スピーカーはイベントで大音量で鳴らすと「小さいのに低音がでて凄い!」 と思わせるのですが、家で小~中音量で聴くと、音離れが悪かったり、抜けが悪いのが気になりだします。1ヶ月もすれば嫌になってくると思いますよ。「アンプの駆動力が・・・」なんていうのは言い訳ですから。良く鳴っているのを聴いたことがありません。

    by青いコゴミ at2012-08-11 09:53

  3. ねこ@さん いつもありがとうございます。

    「音圧の高い電子音」だと原音がわかりにくいため、評価しにくいところです。不十分な再生と感じられる場合でも電子音の元になっているデータがそういう音だったという可能性も考えられます。

    青いコゴミさん こんにちは
    フェアなども行ってみたいのですが地方からだとなかなか機会がありません。同一メーカーの同系列の製品では価格と音質が逆転しているレビューはほとんど見かけませんが(同じメーカーでもコンセプトに違いがある製品ではたまに見かけます)こちらも機会を捉えて比較に勤めたいところではあります。

    byよんまる at2012-08-11 13:40

  4. そうでしたか。フェアーに行くのは難しいと。まあ、評価者が変れば
    音の評価は変わるので、フェアーに行って「やっぱりフラッグシップ
    モデルの音は素晴らしい!」と思っている人もたくさん居るとは思うの
    ですが。
    フェアーが無理でしたら、近くの地方都市などに県民ホール・町民ホール・大型の公民館は有りませんか? ホームページを見れば年に数回はク
    ラシックのコンサートをやっているはずです。ぜひぜひいまいちど行ってみてください。大編成のオーケストラでさえウーファーのような肥大化した重い低音はでませんから。じつは、こちらの方が確実です。最初にオススメすればよかったです(笑)原音がどんなものか知らなければ良し悪しの判断はできないので、これをしなければ話にならないのです。分かりづらいかもしれませんが、いろいろな演奏をいろいろな状況で聴いてみてください。生演奏は楽しいでよ。一度しかない出来事なんです。 そうして生演奏の楽しさを味わっていると、オーディオの方でも
    比較的騙されずに済むと思います。やり過ぎるとオーディオ自体を卒業してしまうかもです(笑) 長くなりました。 古楽情報誌アントレもご参考にお取り寄せしてみてください。全国の都市やその近郊で開催される
    小規模のコンサートの案内が掲載されています。小さな個人のギャラリーや喫茶店、レストランでのコンサートが予告がでていますので。
    ではでは。

    by青いコゴミ at2012-08-11 15:03