日記
ラインケーブルの比較その2
2013年05月14日
前回の記事に引き続きラインケーブルの比較についてネット上の試聴記を収集していきます。
以前に掲載した
元・副会長のCinema Days では
吉田苑LSSC>モガミ2534,ベルデン88760>アクロリンク>オルトフォン、オーディオテクニカ
という風に私は解釈しましたが、その後、http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=14399583/にこの方の書き込みがありそれによるとベルデン88760よりもモガミ2534を高く評価し、システムの「素」をチェックするのに最適と述べています。
この掲示板のスレッドの中でこの方は、Gotham GAC-2111、CHORD CRIMSONについては美音調として評価しています。また、この方は「美音調」とは「作り手の指向が原音忠実再生(モニター調)とは外れた、独自の美意識で構築されていること」と述べています。高く評価していた吉田苑LSSCもまた「高域に独特の艶があり」と書いていますし、以前ブログのほうで「美音調」と評していました。したがって、音楽信号の忠実な転送という意味においては、結局モガミ2534を比較した中では最も優れた製品としていることになります。
MOGAMI2534 > Belden88760,Belden 8412,Belden 89463,CANARE 4E6S,VITAL VAM-265,Gotham GAC-2111
MOGAMI2534 > OYAIDE ACROSS 750RR,CHORD CRIMSON,吉田苑 LSSC,ACROTEC 6N-A2200 > 日立 QAX-112 LC-OFC Quantum,ORTOFON 6.5N-AC-1000Q
中村屋BLOGでは、
BELDEN 88760 > Monster Cable MPC I202, Monster Cable MPC I302
となっています。
DOIchan!さんの日記から
http://community.phileweb.com/mypage/entry/126/20080812/
NORDOST FREY > HARMONIX HS101-GP,LINN BI > ORTOFON SPK-3100SILVER,MONITOR PC-0892(?),GOLDMUND LINEAL IC(?)
BELDEN 88760 > ORTOFON SPK-3100SILVER,MONITOR PC-0892(?),GOLDMUND LINEAL IC(?)
こちらはピアノを弾く方の比較結果です
http://www.geocities.jp/michi_niku/shicyou200412302.htm
ベルデン>カナレ となっています。
せつなさんの日記で
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3417/20121105/33657/
Belden 88760 > Belden 8412,MONSTER CABLE interlink REFERENCE2
PCで音楽を聴こう RCAケーブル モガミ2534
モガミ2497 > モガミ2534,HITACHI QAX-112RCA
ただし、これは好きな音が出るという意味だとことわっています。
プジョーに乗り、音楽を愛する生活
モガミ2534 > アキュフェーズL-10A > ベルデン8412、カナレ4E6S
Audioに関する能書き音質改善したお話
モガミ2497 > ベルデン88760 > DENON-OFC, TEAC-OFC, AW28, 6N銅ケーブル
以前に取り上げましたが、
レコーディングスタジオ鈴木事務所の掲示板では。
http://www.zukizuki.net/zukizuki_bbs.cgi?book=zuki_bbs&from=421&to=440
ベルデンのケーブルを以前は多用していたが、アコースティックリバイブのXLR-1.0PAに変更することにより高音質化し、多くのディレクターにも聴いてもらったが同意見だったと書かれています。
また、こちらのレビューでは
Mogami 2803(RCA)購入
ラインケーブルにMogami 2803 を導入してみて好結果を得たとありますが、
一方でお気に入り製品はアコリバのRCA-1.0PAとなっています。
以上、見ていますと、
・プロ用ケーブルであるモガミやベルデン、ゴッサムは非常に優れたケーブルであり、オーディオ用ケーブルの多くはこれらに劣っている。
・プロ用ケーブルの中ではモガミが優秀そうに思われる。
・プロ用ケーブルは必ずしも最高音質ではなく、アコリバのRCA-1.0PAはより優れている可能性が高い。
といった点が確認されます。これらは以前に述べた内容とほぼ同様のものです。
ベルデン、モガミ、ゴッサム、アコリバを含む多くのケーブルの比較試聴をこのphilewebコミュニティーの中で、ZONAさんが行っています。
ZONAさんのレビューから拾います
今更ですがGAC-2111のレビューでも・・・
ゴッサムのGAC-2111とアコリバRCA-1.0PAとの比較記事です。こちらは微妙な書き方ですが、内容を読むと実力的には五分で音の傾向が違うと取れます。GAC-2111はややオーディオ的な音、RCA-1.0PAは写実的な音であるとしています。GAC-2111がやや優勢のように書いていますが、この記述からいけば、忠実再生という意味ではRCA-1.0PAのほうが優れているのではないかと思われます。
【RCAケーブル試聴】 ACOUSTIC REVIVE LINE1.0R 、CHORD CRIMSON
こちらもどちらが良いのかわかりにくい(本人も決めかねているような)書き方ですがCHORD CRIMSONは「クッキリハッキリ一音ずつ聴き取るということはできない」、「美音系でシステムへの影響力が大きい」と書いてあるため、LINE1.0Rのほうが優秀なのではないかと推測します。
ニュートラルなRCAケーブルといえば? その後(2)
こちらでは、RCA-1.0PA,inakustik > モガミ2534 > ベルデン88760 > カナレ4E6S
ゴッサム(Gotham) GAC-2111導入
GAC-2111はinakustikに対して、劣っているところは無いとしています。
以上よりZONAさんの記述から推測される結果をまとめると
RCA-1.0PA > GAC-2111, inakustik > モガミ2534 > ベルデン88760 > カナレ4E6S
RCA-1.0PAはLine1.0Rよりも優れているととれる記述があるため、
RCA-1.0PA > LINE1.0R > CHORD CRIMSON
とまとめられます。(これは私が記述内容から推測したものであって、ZONAさん自身の評価とは異なっている可能性があります)
やはり、RCA-1.0PA > モガミ、ベルデン、ゴッサム > 多くのオーディオ用ケーブル
と評価される傾向が見られます。
そこで、次回はアコリバのラインケーブルを中心に見ていきます。
つづく