日記
諏訪内晶子さん@デトロイト交響楽
2017年07月10日
なかなかここで書けるネタが無く、皆様大変ご無沙汰しております。
ほぼ一年前に引き続き今回もデトロイト交響楽団の話題です。
アメリカ東部時間7/9の今朝、スマホでメールをチェックしていたら、デトロイト響からライブストリーミングの案内が・・・

何と今日の3時から諏訪内晶子さんがデトロイト響で演奏するじゃないですか
しかもリマインダーです
いつも自宅に郵便で送ってくる年間スケジュール表には載っていなかったため、今年はデトロイト響に行くことはないかなと思っていたので、まさか諏訪内晶子さんが演奏されるとは今日の今日まで知りませんでした
しかし、リマインダーって、事前にお知らせがあってのリマインダーでは???
電話やメールで山のように来るドネーションを断っているせいかも…(泣)
気を取り直して、午後3時だったら車で30分だし行けるなと思いデトロイト響のサイトをチェックすると・・・
しか~し、そんな寄付を断ってばかりの人には天罰が??
事前購入のみで当日券なし・・・とほほ、いつもと違う~
日本人のアーティストがデトロイト響で演奏するのは数年に一度あるかないかのことなので、非常に残念
前回は2年前の五嶋みどりさんだったけど、体調不良で別の人の代演だった・・・
(ハーフのアン・アキコ・メイヤーさんは3年前に聴きましたが...奇しくもアキコさんで同じバイオリニストです)
今週の半ばから、日本と中国でデトロイト響のツアーがあるための、送り出し公演のようです
ただし、ウエブでライブ演奏が配信されたので、これを見ました
演奏が始まるまでは、私的にはおなじみの地元Foxテレビのエンタメレポーターのリー・トーマスさんが、協賛団体の人をゲストに招いてのトーク
どうしてデトロイト響をサポートするようになったなどのお決まりのトークはふ~んと聞いていたところ、何か楽器を演奏するかとの問いに、地元米/日/中ビジネス団体のゲストの多くが子供にピアノを習わせている…リーさんの子供も同じで大盛り上がり(私もそうだったりして…爆)
さて、そうこうしているうちに、画面は音合わせをしているステージに
さっそうと我がデトロイト響のスラットキンさん登場!
最初は、Cindy McTeeさんのDuble Play(2010年)と新しい
パーカッションを多く使う印象的な演奏でした
さすがスラットキン、積極的に新しい楽曲を取り上げます(たまに前衛的すぎる時もありますが)
演奏終了後にスラットキンさんが左上に向かって拍手
作曲のCindyさんがボックス席にて周りの観客に向かって挨拶しています
会場だと分かりにくいけど、映像だと分かりやすいです…生で聴きたかった
さてお次は小休止を入れて、待望の諏訪内さんです
真っ赤なドレスでさっそうと登場、すぐさま演奏開始
曲目はエーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
しっとりとしたバイオリンの音色は、音質の劣るウエブ経由でも非常に魅了されます
これが会場で聴けていたなら・・・後悔しきり
あ~~っと、言う間に終わり、恒例の下手袖に3回戻って挨拶
アンコールあるのかなぁと思ったら、無かったです
ヨーヨーマさんの時にはありましたが、世界的に有名とか、アメリカで活動していないと初見だとアンコールは無いのか~
ここで諏訪内さんの登場は終わりです
何で、毎回ゲスト奏者は中1曲しか演奏しないのだろうと思っています
時間のないゲスト奏者との音合わせの関係でしょうかね?
さて、諏訪内さんは演奏しないと分かっているのですが、日曜日の午後のけだるい時間です
そのままソファーに座って、テレビにつないだパソコン画面を最終曲が始まるのを待ってました
ちなみにデトロイト響のコンマスは2012年からYoonshin Songさんです
デトロイト響も結構東洋系は多いのですが、名前からは日本人は在籍していないようです
アメリカの交響楽団で東洋人がコンマスの楽団はほとんどないのでは?
ようやく休憩も終わり、最終演奏曲目はアーロン・コープランドの交響曲第3番です
スラットキンさんは、このコープランドが好きで結構演奏曲目に取り入れています
演奏は様々な楽器のソロパートを取り込みつつ、オーケストラの演奏を楽しめるものです
Wikiで調べると1944年にコープランドが作曲し、愛国的な性格が強く音楽版アメリカニズムを作曲に盛り込んだとの事
まさかとは思うのですが、トランプ大統領の影響で選んだわけではないでしょうね?
そして、演奏が終わりスラットキンさんが挨拶しアンコールへ…
なんと、アンコール曲は「花が咲く」でした
日本での演奏もするためだと思いますが、思わず東日本大震災のことを思い出し涙が出てしまいました
本当に聴きに行けなかったことを後悔、後悔、後悔
もう一曲アンコール曲を演奏しましたが、こちらはスラットキンさんのお父さんのフェリックス・スラットキンのDevil's Dreamと言う曲
名前に似合わずアップテンポの曲で、編曲が最初のCindy McTeeさんです
こんな盛りだくさんの公演を聴きに行けなかったのは本当に残念でしたが、今週から日本での出張公演が行われます!!
既にご存知の方も多いと思いますが、日本の公演では諏訪内晶子さんの他に小曽根真さんも共演されるようで、スケジュールは下の通りです
諏訪内さんは7/19東京オペラシティです
小曽根さんは7/15から7/20まで豊田、大阪、東京、福井で行われます
個人的には小曽根さんとの共演も聴きたかったので、もしいかれる方がいらっしゃれば是非感想をお知らせください
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Duke Starfieldさん お久しぶりです。
日本は、九州北部の悲惨な大雨洪水と東海以東の酷暑というふうに東西が二分されています。北米も猛暑だと聞いていますがいかがでしょうか。
諏訪内さんは外来オケのソリストとして引っ張りだこですね。世界のトップオケの来日といえでも日本は激戦区なのでソリストに人気者を据えないとなかなか満席にはならないようです。
「花は咲く」は仙台市出身の菅野よう子さんの作曲ですね。震災津波のあとコンサートのアンコールでたびたび取り上げられ、その度にうるうるしました。今回のデトロイト響の来日では、九州の皆さんの励ましになればいいですね。
菅野よう子さんといえば、先日、fukuさん宅を訪問したときに、アニメ「攻殻機動隊」の音楽を聴かせていただいたのが印象に残っています。ヒラリー・ハーンの新作アンコールピース集でも彼女の作品が取り上げられています。今は、大河ドラマ「直虎」のオープニングテーマが日本中にあふれています。私は、歴代の大河ドラマテーマの中でも秀逸な出来映えだと思っています。作曲のキャリアからすると「前衛好き」には評価されていないかもしれませんが、もはや世界的な作曲家だと思います。
>アメリカの交響楽団で東洋人がコンマスの楽団はほとんどないのでは?
シカゴ響のコンマスは二人とも東洋人ですよ。正コンマスのロバート・チェンさんは台湾人、准コンマスのステファニー・チュンさんは米国生まれですが韓国系ですね。
サンフラシスコ響のアジアツアーは、団員の母国凱旋ツアーのような観がありました(笑)。もはやアメリカのオーケストラは東洋系の音楽家なしでは成り立ちません。日本人はヨーロッパで活躍する人の方が圧倒的に多いようです。
byベルウッド at2017-07-11 13:02
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ベルウッドさん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。
こちらは申し訳ないくらい涼しい日が続いていました。夏は避暑地のようで過ごしやすく良い地域ですが、その分冬が寒いと…(笑)
私も含め日本人はミーハーなので、名の通った人がゲストとして演奏しないと満席にならないのですね。
デトロイト響もアメリカ十大オーケストラの一つとは言え、シカゴやボストンなどと比べると日本での知名度は低いでしょうから、興行的には有名な方に頼らざるを得ないのでしょうか。
ベルウッドさんの言われる通りシカゴ響では東洋人がコンマス・准コンマスですね。楽団員も東洋人が多く、日本人の方もおられるようです。
先日の独立記念日の休みにシカゴへ観光に行ったのですが、さすがにこの週にはシカゴ響のコンサートは無く、コンサートホールの写真だけ撮っただけでしたが、是非アメリカに居るうちに聴きに行きたいと思います。地理的にはクリーブランドも近いので、クリーブランド管弦楽団も。
でも、アメリカに居るうちになんて言うと、ベルウッドさんに怒られそうですが…(笑)
今後もよろしくお願いいたします。
byDuke Starfield at2017-07-12 12:30
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