日記
【Stereo8月号付録】高域もEQで補償する。
2012年08月02日
低域補償EQを使用することでMOOK箱(密閉化)でそこそこ満足して聴いていましたが、なんとなく高域にクセがあるような気もしてきたので、高域もEQで補償することにしました。
低域同様に高域共振にもノッチをあてがって共振をつぶし、それだけではハイ落ちになるのでハイブーストします。

高域用ノッチを挿入することで低域補償EQの特性にも影響を与える(10KΩが少し大きくなって最大ローブースト量が増える)のですが、大きな誤差にはならないので無視しています。
軸上30センチでのf特はこのようになります。

14KHzを中心とする共振がノッチによって平坦になっていることがわかります。
高域補償の有無によるサインショット波形の違いはこのようになります。

はっきり違いが分かるのが最高域の17.5KHz、高域補償なしでは急峻なハイ落ちのため波形が立ち上がりませんが、高域補償ありだとそれなりに立ち上がっています。
よく見ると14kHzの共振が尾を引くのも高域補償EQで改善されています。
こうして全域で良好なサインショット波形を再生できるようになると、音楽ももちろん正確に再生できるようになります。
最低域ののびだけは十分とは言えませんが、それ以外は気になるところはありません。ジャンルを選ばずいい音で鳴っています。
レス一覧
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はじめましてこんばんは。
色々と取り組まれていてとても楽しそうですね。
特にサインショット波形の結果は見事だと思います!
低域はサイズの制約がありながらも綺麗に伸びていますし
とても良い音で鳴ってくれそうです。
あと気になるのは箱鳴りでしょうか。
良い箱に入れれば、すぐにでも売り物になりそうです(笑)
byテナガザル at2012-08-02 22:39
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>テナガザルさん
レスありがとうございます。
さすがScanspeakというべきか、いい音のユニットですね。
密閉箱に入れてEQで特性を整えてやれば、あとは欠点を感じません。
同社のドームトゥイータの9700だったかを聴いた時にも感じましたが、いい意味で優等生的なサウンドだと思います。
大音量を出せないとは言いながら、Linear excurtionが±2.3mm、Max mech. excurtionが±7mmだそうなので、多少の大振幅では壊れなさそうです。
あとはおっしゃるとおり箱鳴り対策も効果があるでしょうが、先に試すべきは吸音材を増やすことでしょうか。
f特カーブの1.5KHzあたりのコブは吸音材をたくさん入れれば多分消えます。私は「音が死ぬ」とか言わずに吸音材を入れちゃう方です。
吸音材を増やすとf0を中心とした帯域で音圧が下がるので、EQの再設計が必要になりますが、大した手間でもなければ(音響銘柄パーツを使わなければ)かかるコストも安いので、そのうち改良すると思います。
by大福丸 at2012-08-03 00:07