日記
タイムドメイン再考(2)
2018年06月25日
3.低音の表現力について
Facebookのこの記事で由井氏は
「タイムドメイン以外では低音を共振(振動系の質量と箱中の空気バネ)で再生しています。」
と述べられています。
つまりタイムドメインでは低音を共振で再生していないのでしょう。
「タイムドメインの足を引っ張らない」サブウーファにバスレフは採用できません。
BOSEやヤマハのような共鳴ダクトからボンボン低音出すようなのは論外です。
(あれはあれでちゃんとした商品ですが、タイムドメインとの親和性はありません。)
密閉箱でもQが高いのは共振音が尾を引くのでダメです。
「タイムドメインの足を引っ張らない」サブウーファの条件の1つは、「密閉型を採用し、何らかの制御方法でQを0.5以下にする」ことです。
何らかの制御方法とは、私が使うのは
・MFBをかける。
・パワーアンプの前にノッチフィルタを入れてスピーカの見かけ上のQを下げる。
のいずれか、簡単なのは後者です。設計法は以前記事にしました。
【タイムドメインの足を引っ張らないサブウーファ】
その条件は
・密閉型とする。
・エンクロージャはなるべく鳴らないようにする。
・低域共振のQは0.5以下に下げる。
・メインのスピーカと時間軸をなるべく揃えて設置する。
ということにします。
とりあえずは過去に作った10センチ密閉型フルレンジの150Hz以上をカットしてサブウーファにしてみました。
f得補償EQで見かけ上のf0を50Hz、Q0を0.5くらいに設定したもので、大音量でなければ低域まで十分再生できるものです。
ユニットには鉛円錐のデッドマスを取り付け、フロントバッフルはフェルトで覆い、不要振動は聞こえにくくなっているはずです。
これをmini改と組み合わせると音は上々です。
密閉同士(miniはバスレフダクトを吸音してる)で時間軸も大きく狂っていないのでスムーズにつながり、miniがそのままワイドレンジ化した感じです。
時間も周波数も、どちらも大事です。
レス一覧
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大福丸さん、初めまして!
過去の日記も含めて大変興味深くて、徐々に読み返して勉強させて頂いています。
中低域のゴリゴリ化についてヒントを頂いているような気がします。
今後の日記も楽しみでございます。
byCENYA at2018-06-26 22:08
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CENYAさん、レスありがとうございます。
CENYAさんの日記も拝見しましたが、精力的に取り組まれていますね。
こちらも楽しみにさせていただきます。
by大福丸 at2018-06-27 21:37