日記
EQで低域補償したSB-F1の音
2018年07月23日
専用の低域補償EQによる特性改善結果は前回日記のとおりです。
時間も周波数も、波形もf特もなかなか優秀です。
こんな特性のスピーカの音が悪いわけはなく、なんでも自然に聴かせます。
ウーファとトゥイータの音がうまくつながっているせいか単に小さいせいか、小口径フルレンジのように確かな定位と音場を再現します。
10センチフルレンジでもEQ使えばこれくらいの特性は得られますが、やはり低音の大振幅の影響を受けないせいか2ウェイのトゥイータの方が繊細で澄んだ高音を聴かせます。
アルミダイカストの頑丈な箱は普通の強度の木の箱と比べると鳴きにくいようで、ユニットがフロントバッフルの裏側に直付けされているとは言え、タイムドメイン的にも妥協できる範囲かもしれません。
特定の帯域に癖もなく”低域も含めて”波形を忠実に再生するので音楽ジャンルに得手不得手はありませんが、弱点は大振幅です。
10センチウーファとしてはXmaxが小さい設計なのか、調子に乗って低音が出る曲を大音量で流していると時々「あ、振幅の限界か」と思えるような異音を発します。
まぁ、常識を超えた量のローブーストをする方が悪いのですが。
大音量を出せないという弱点はありますが、そんな大音量を必要としない場合は本当に欠点のないスピーカじゃないかと思います。
オンキョーに由井啓之あるならテクニクスには石井伸一郎ありと言ったところでしょうか。
もし当時のテクニクスのコンサイスコンポのアンプに専用イコライザがついてれば、上位の本格コンポなんか喰ってしまったんじゃないかと妄想してしまいます。
フルサイズのコンポが売れなくなっちゃ困るでしょうが。
※18.9.2 追記
大音量で異音を発するのは片チャンネルだけだったので、経年劣化や故障による不具合と思われます。
もう一組入手して、これも片方はあまり状態がよくなかったのですが、良好に動作をする2台を確保できました。
正常に近い動作をしていると思われる状態では、大音量で感じた異音も聞こえなくなりました。
低音の大振幅で少し窮屈に聞こえることはありますが、これはやむを得ないでしょう。
ダメな方の2台は不具合を正直に明かしてジャンクとして手放すか、ウーファを換装するか、思案中です。