日記
TIMEDOMAIN lightとmini
2018年08月01日
lightを入手してひと月ほどたちましたが、まだ改造しようという気はおきていません。miniのときはすぐに改造したのですが。
たぶんlightはタイムドメインのスピーカとして完成度が高いからでしょう。
lightを初めて手に取って驚かされるのが、卵型エンクロージャが土台にしっかり取り付けられておらず、さわるとグラグラ動くことです。
おそらく設置場所にしっかり置くのではなく、(不完全ながら)浮かせておきたいのでしょう。
スピーカユニットと(質量は小さいけど)グランドアンカーもつっかえ棒のような形でエンクロージャと接していますが、ネジで固定されてはおらず、いちおう浮いています。
仮に浮いていると考えられるなら、スピーカユニットはグランドアンカーの質量を起点に動作していることになります。
浮かせるのもグランドアンカーの質量も不十分ですが、それでもタイムドメイン理論にまあまあ上手く従って動作しているのかもしれません。
浮かせる思想で作られているので、lightはその辺に適当にポンと置けば本来の音で鳴ります。普通のスピーカのようにしっかり置く必要はありません。
硬い床の上においてもふわふわの座布団の上に置いてもそんなには変わりません。こんなのは長くオーディオをやってきて初めてです。
※究極を目指すなら置き方を工夫することで音はもちろん変わりますが、それはまた別のもっと高次元の話です。
一方で、miniのスピーカユニットはあまり上手く浮いていません。どう考えても台座と足によって支えられています。置き方を変えれば音も変わります。
前にも書きましたが、無改造のminiはそんなにタイムドメインじゃないと思っています。
私はminiに鉛のグランドアンカーを付加しましたが、そうすることでスピーカユニットは「台座と足によって持ち上げられた(浮いてると言えないこともない)グランドアンカーによって支えられた」状態に近づいたと思っています。
富士通のEclipseも多分そんな感じでしょう。miniとは違って改造しなくても最初からグランドアンカーがついていますが。
そんなわけで、音の優劣ではなくタイムドメイン理論に従っているかどうかで判断するなら、miniよりlightだと思います。(miniより低音出ないけど。。。)
そしてminiは多少の経験がある人なら効果のある改造ができると思いますが、lightは「改良」となる改造ができるかどうかわかりません。
lightの改造はまさに「チューニング」、効果を確認しながら試行錯誤を繰り返す必要がある気がします。やってないので違うかもしれませんが。