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日記

テクニクスSB-F3の低域補償(1)

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2021年10月24日

SB-F3リニアフェーズ化計画と称してデバイディング・ネットワークを1次のものに改造して波形再現性の向上を図りましたが、低音再生能力などは変わってないはずです。

で、f特を見ると100Hz以下で落ちています。16センチ密閉のウーファに大きな期待はできませんが、ちょっと低音が出なさすぎでは?という気もします。

低域のみの正確なf特を知るためにマイクをネットに触れる手前くらいまで近づけて測定します。(低域のf特しかわからないが。)

この特性だとf0が100Hz、Qが2といったところでしょうか。もともとこういう特性だったのか経年劣化でこうなったのかはわかりません。
(取説のf特からはf0=80Hz、Q=0.7くらいだと思ってました。)

そこでいつもの低域補償EQを設計します。

これはT型ノッチフィルタで元々のf0のQを下げ、次段のローブーストと組み合わせることで見かけ上のf0を低域側に再定義するものです。
当初この回路を考えたときはその存在を知りませんでしたが、LinkwitzTransformのパッシブ版みたいなものです。2段目のローブーストがアクティブフィルタじゃないので合成特性のQを0.5より高く設計することはできませんが。
(低域共振音は嫌いなので0.5より大きく設計する必要もありませんが....)

パッシブフィルタは簡単・安価に作れることや(出来の悪いアンプを入れるより)音質劣化が少ないメリットがありますが、入出力インピーダンスの関係で理想的な特性が得られない難しさがあります。
プリアンプ→ノッチ→ローブースト→パワーアンプのそれぞれの接続でローインピーダンス送り・ハイインピーダンス受けができないと、まともな特性が得られません。

今回のように元々のQが大きい場合にはノッチの2つ目の抵抗値(1.6KΩ)が大きくなるので次段のローブーストの10KΩに対して小さく設計しようとすると1つ目の抵抗値(680Ω)も小さくなってしまいます。(周波数によって変わるがこの抵抗が最小の入力インピーダンスになる。)まぁそれでも600Ωより大きければ許されるでしょう。
ノッチの抵抗値を小さくするとコンデンサは大きくなってしまいます。6.8μFなんて大きなフィルムコンをラインレベルのパッシブフィルタに使わなければなりません。

こんなふうにギリギリの設計になってしまいましたが、いちおうまとまりました。シミュレーションと大きく違わない結果が得られるはずです。

ノッチとローブーストの間にバッファ・アンプを入れれば期待する特性が得やすく設計は容易になりますが、それならこのEQよりもLinkwitzTransformを採用すればいい話です。

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