日記
Chris Meane製ピアノの音
2022年10月23日
先日、マイナーレーベルで録音されたChris Meane製ピアノの音に驚いたということを書きました。できてまだ10年経たない程度のピアノですが、ユーザーの中に僕の手持ちにいるエリック・ル・サージュの名前があったので、調べてみるとぼちぼち弾いている様子。
一枚アルバムを買おうかなと思っていたら、いつの間にかBOXになっていて、それなら16枚で割引込み8000~9000円なので、ということでこっちを買ってしまった次第です。

ブラームス室内楽作品全集 エリック・ル・サージュ、他(16CD)
B Records
LBM038
Disk3以降すべてChris Meane製のピアノのようです。
録音に関して言えば、先日のマイナーSACDの方が情報量は多いです。
それを差し引いても確かにChris Meane製なんだな、と感じる音がします。
一聴すると、いつもイメージするピアノの音からすると痩せていて、迫力の乏しい印象を受けます。やっぱり、単音に近くなるのでゴージャスな音は出にくそう。解消方法としてちょっとボリュームUP気味で鳴らすといい塩梅になってきます。
平行弦のメリットとして音の混濁が少ないので、音の粒としてはとても立っていて、米粒美味しいみたいな感じ(;^ω^)
特に14枚目の『第9集 2台のピアノのための作品集』は2台のChris Meaneで鳴らすので、混濁、混和しがちなピアノ重奏でありながら、はっきりと旋律を追えます。これは一聴の価値ありかと。
しかしてその演奏ですが、……あとちょっと、全体に物足りないかな(^▽^;)
物凄く高水準だとは思います。だらーっと流して聴いていて、何にも不満がない。ただ、その先のもう一味が欲しかったような、そんな感覚を抱きました。アンサンブルとしてはとてもまとまりよく仕上がっているのですが。もう一味、ですね。録音が若干マットな質感なのも心象に影響しているかも。サージュが以前よく出していたαレーベルの音だと、もう少し煌びやかでしたね。
何となくですが、このピアノで弾く上原ひろみとかいいんじゃないかなーなんて夢想してしまいました。
あ、あと、先日紹介のあったRay Brown, Monty Alexander & Russell MaloneのSACD買いました。ギターだけライン録音なのかなぁ? ちょっと他と音が違う印象。存外に高い位置に音像がきて、ゴリゴリというよりブリブリのウッドベースが降り注ぐ。音は厚いのに抑制的で、良いアルバムですね(^^♪