日記
真空管カーブトレーサ uTracer3+ (2台目)
2019年10月27日
先の日記で1台目のuTracer3+をご紹介いたしましたが、少々思うところがあって2台目を作ることにしました。
1台目では写真を撮っていなかったので、2台目では写真を撮りながらの作業です。
部品を実装する前の基板を使って、現物合わせで筐体への穴あけを行います。


USオクタルコネクタは筐体の内側から固定します。
そのために、基板に2か所穴あけを行います。

このような形でコネクタを仮組して、基板ごとコネクタを筐体に固定します。
このような構造にすることで、筐体に基板を組み込まなくても真空管を挿すことが出来る様になりました!!
オクタルコネクタ用の穴あけはこんな感じです。
2台目ではこの穴が表に出ますので(コネクタで隠されないので)、綺麗に加工します。
1台目では放熱フィンと熱伝導ゴムで放熱していた3端子レギュレータですが、2台目では直接筐体に取り付けて放熱します。

完成した基板を筐体に組み付けます。
最終的に、3端子レギュレータは絶縁タイプのものに交換しました。(取り付けが圧倒的に楽だし、ショートの心配もないので!!)
オリジナルではLM337を使って-15V電源を生成していましたが、LM337の絶縁タイプが無かったので7915に置き換えました(起動時に7915の出力ピンに逆電圧が掛かって保護回路が動作することがあったので、保護タイオードを追加しています)
裏側はこんな感じになっています。
オクタルコネクタへの配線を接続するコネクタ(ターミナル)は基板の裏面に取り付けてあります。
配線の作業性向上だけでなく、配線長も短くできます。
外観はこんな感じです。
オクタルコネクタを内側から取り付けているので、見た目もすっきり!! (^^)
実は見た目は二の次で、筐体を裏返して作業することが多い関係で、筐体上面のでっぱりが無い事が重要なのです!!
O'Audi
レス一覧
-
O'Audiさん、こんばんは。
1台目と2台目の写真を見比べて勉強中です。
写真があると有難いです。
「筐体を裏返して作業することが多い」とありますが何か補正するためですか?
まだマニュアルと格闘中です(^^;
byVOTTA7 at2019-10-27 21:29
-
VOTTA7さん、こんばんは!!
> 「筐体を裏返して作業することが多い」とありますが何か補正するためですか?
uTracer3+を「改造」するためです!!
「筐体に基板を組み込まなくても...」とか「組み立てが楽」とか「作業性向上」も、「改造」のために何度も分解・組立を繰り返すので... (^^;)
普通に真空管の特性を測定するだけであれば、裏蓋を開ける必要はないのでご安心下さい。(^^)
O'Audi
byO'Audi at2019-10-27 22:50
-
O'Audiさん、おはよう御座います。
お初にお目にかかります。Tada-Min と申します。
このuTracer の記事を見て真空管の差し替えにアダプターを使う発想は素晴らしいと思います。制作記事を見て、作りたいけれども、指を加えて見ています。いろいろ教えて頂きたいのですが宜しいでしょうか?
私も小学5年生頃から鉱石ラジオ、トランジスタラジオ等を作り、真空管アンプも5台ほど作りました。理論的には全くの素人です。
目標は LUXMAN 8450G, LUXMAX 6240G, 6AQ8 の測定です。
1 このデバイスの収納ケースのメーカーと型番
2 現物合わせでお造りになったと思いますが、特に穴あけでご苦労なさった事はどの点でしょうか?
3 Windows 10 では未だ GUI をインストール出来ませんか?
4 RS-232CとUSB 周りの最新情報は有りませんか?
以上雑多な質問ですが宜しくお願いします。
byTada-Min at2020-09-21 10:07
-
Tada-Minさん、初めまして!!
小生の記事に興味を持って頂き、ありがとうございます。
以下、頂いたご質問について、回答致します。
> 1 このデバイスの収納ケースのメーカーと型番
タカチ電機工業 TD12-18-5Nです。
> 2 現物合わせでお造りになったと思いますが、特に穴あけでご苦労なさった事はどの点でしょうか?
基板を固定する4つの穴と、ソケットを固定する穴は現物合わせで問題なく加工できると思います。加工の向きも上面もしくは裏面からなので、難しくはないと思います。LEDの穴も、部品を実装する前に基板のスルーホールを使ってマーキングすると良いと思います。
放熱のために側面に固定しているIC×2つの穴は外側から加工するので、しっかりと寸法を測って位置を決めます。
RS232C用コネクタの穴の加工はやすりで少しずつ大きくして、位置を調整しました。
スイッチと電源コネクタの穴は位置が出ていなくでも問題ありません。
> 3 Windows 10 では未だ GUI をインストール出来ませんか?
すみません、小生まだWindows8.1でして... (^^;)
> 4 RS-232CとUSB 周りの最新情報は有りませんか?
小生はUSB-シリアル変換器として秋月のVE488を使っています。
<https://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-08343/>
上記の様なUSB-シリアル変換器をCOMポートとして動作させることが出来れば、後はuTracer3+のUIFソフトからCom Portを選択するだけで動作すると思います。
uTracer3+のUIFソフトは無料でダウンロードできますので、事前に動作確認しておくことをおすすめいたします。USB-シリアル変換器は購入する必要がありますが...
他にご質問がありましたら、何なりと。
O'Audi
byO'Audi at2020-09-21 12:29
-
早速の御回答有り難うございます。
これで少し前に進めます。
また質問の時は宜しくお願いします。
byTada-Min at2020-09-21 12:44
-
Tada-Minさん
> 3 Windows 10 では未だ GUI をインストール出来ませんか?
手持ちの機材を探してみたところ、Win10のPC(LIVA MINI PC KIT LIVA-C0-2G-64G-W-OS、Win8.1からWin10へVerUp)を見つけました。このPCを使って、Win10でuTracerのUIFソフトが動作することを確認しました。
Win8.1でもそうでしたが、ユーザ名に日本語が含まれていると上手くインストールできないみたいです。ASCII文字だけのユーザ名で追加登録して、そのユーザでインストールすれば上手くいきました。
O'Audi
byO'Audi at2020-09-21 14:00
-
度々有り難うございます。
これからやってみます。
byTada-Min at2020-09-21 17:17
-
O'Audiさん、おはよう御座います。
度々お世話になります。
経過報告をさせて戴きます。
>>3 Windows 10 では未だ GUI をインストール出来ませんか?
<<インストール出来ました。今まで押すべきインストールボタンを勘違いしていた様です。起動もできました。
>>4 RS-232CとUSB 周りの最新情報は有りませんか?
<<FTDIのチップ搭載のBUFFALO USBシリアルケーブル(USBtypeA to D-sub9ピン) 1m シルバー BSUSRC06SVを既に購入ずみでした。テストは未だです。
今はO'Audiさんが制作された1台目のタイプにしようか、2台目のタイプにしようか迷っています。
2台目のタイプは1台目より大分難易度が高いと思います。レギュレーターの型番変更とその周りの回路の変更、それに伴うプリント基板の改造。
1台目よりかなり進化している2台目に私が関心が有りますのは、改造可能性もさることながら小さいケースに内蔵して、レギュレーターその他の放熱性の関係で2台目を作る決断をなされたと思います。やはり1台目は熱的に無理が有ったのでしょうか?
byTada-Min at2020-09-30 11:57
-
Tada-Minさん、こんばんは。
GUIがうまくインストールできたとのこと、良かったです!!
> やはり1台目は熱的に無理が有ったのでしょうか?
密閉構造にしてしまった関係で、随所がそこそこの温度になります。
その状態で稼働し続けても特に問題はなかったのですが、分解・組立をしやすくするついでに、何か対策ができないかなと思い、2台目を作ってみました。
実は、今は3台目になっていまして、2台目からまた少し改造されてます。(発熱の大きい抵抗などを基板裏面に実装し、熱伝導ゴムを介して筐体へ放熱しています)
O'Audi
byO'Audi at2020-09-30 21:38