日記
スピーカーケーブルの交換
2013年07月17日
Ventoスクエアによるルームアコースティックも一段落して、いよいよスピーカーケーブルの新調です。
写真の右端は20年前に購入したMonsterです。確か1000円/Mくらいの値段だったと記憶しています。低域はそれほど出ませんが、バランスが良くてクリアーな音です。ケーブルを被覆している樹脂がベタベタしてきて、そろそろ限界です。20年も良く頑張りました。今年プリメインアンプもオーディオプレーヤーも新調したので、ケーブルも新調です。

銀座のショップの方からお借りした3種。左からLinn K400バイワイヤ―、Nanotech Systems GOLDEN-S#79、Zonotone 7NSP-Grandio。スピーカーはSonus FaberのContertinoで、バイワイヤ対応。
まずはLinnから試聴です。聞こえる音の数が全然違います。高域から低域まで非常にワイドレンジでクリア。力強さもあります。音の傾向は従来のケーブルと似た美音です。ただ残念だったのが女性ボーカルのさ行が強く出てしまい、気になります。特にボサノバなどハスキーなボーカルを聴く機会が多いので余計に気になります。
次にNanotech Systems。傾向はLinnに似て美音です。ただ力強さがなくなりました。ボーカルもなんだか淋しそうに聞こえてしまいます。こちらもLinn同様に、さ行が気になります。選択肢としてはこれは外して考えることに。
最後にZonotone。これは全然傾向が違います。Linnのような透明感はそれほどなく、レンジも広くない気がするのですが、ずっしり感と奥行き感が増して、ボーカルの息遣いもとてもリアル。ただし低域はタイトで、ズシンとは来ません。シンバルはまるでシャンパンの炭酸のように弾けています。とても個性的な感じです。この中では最も値段が高価なのと、今まで聴いてきた音と傾向が違うので若干の違和感が残ったままでとりあえず視聴を終了。
後日、ショップの方に相談したらVentoを外した方が良いと言われ、壁のVentoを撤去して再度Linnを視聴。それでもさ行はあまり改善せずでした。何かを変えれば、音が変わるオーディオの法則に基づいて、ネットワークオーディオプレーヤーの電源ケーブルをCamerot Technologyのケーブルから、オリジナルケーブルに戻して視聴。さ行は若干改善されたのですが、今度は音が強すぎて、長時間聴くには不向きな感じです。
オリジナルケーブルはそのままに、Zonotoneを再度視聴。前と比べてほとんど変わりませんでしたが、Zonotoneの音に耳が慣れてきていることを実感。聴けば聴くほど、意外に悪くないかも、と心変わりならぬ、耳変わりしてしまいました。来年までは機器の入れ替えの予定もないので、当面はZonotoneで楽しみたいと思います。