K&K
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古いマイナーなお気に入りの機器を中心に身のタケにあった(?)オーディオ・ライフを楽しんでいます。 唯一の贅沢は石井式の音楽室でしょうか? ピアノと同居しているので(同居させてもらっているので?)リ…

マイルーム

May the vintage equipment last forever ! 
May the vintage equipment last forever ! 
持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオ・シアター兼用ルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーン~100型 / ~4ch
石井式リスニングルームというか音楽室ですが、リフォームなので天井高はごく普通の家と同じです。 使用機器や写真はこちらをご覧ください。 http://www7b.biglobe.ne.jp/~h…
所有製品
  • カートリッジ
    DENON DL-103
  • スピーカーシステム
    BOSE 101MM
  • プリアンプ
    YAMAHA CX-A5200
  • Blu-ray Discレコーダー
    PANASONIC DMR-BRZ1000
  • D-ILAプロジェクター

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日記

GRF邸訪問記 - 異次元の世界へ

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2020年12月15日

先日、久しぶりにGRF邸を訪問する機会を得ました。

既にblogでTW5をサブ・ウーファとして追加された写真を拝見し、それを体験したパグ太郎さんたちの記事を読んで、期待に胸を膨らませてうかがったのですが、想像を超えた音でビックリしました。なかなか言葉で表現することは難しいのですが、当日の印象などを訪問記としてまとめてみました。

まずお部屋に通されたときにTW5の厚みと専用のLPFを構成するネットワークボックスの大きさにビックリ。写真では見ていたわけですがさすがに実物は迫力が違います。フィルターのスロープは12dB/octでカットオフ周波数は50Hz。この周波数でカットするためには当然ながら巨大なコイルが必要になるわけです。LPFのコイルはファインメット使用とのこと。

このくらい低い周波数でカットする場合にはパワーアンプの前にフィルターを置くチャンデバ方式の方が経済的で特性上の利点も多いと個人的には思っているのですが、GRFさんはこの方式と12dB/octにこだわりをお持ちのようです。この選択の理由については私は十分理解していないのですが、後から聴かせていただいた音が説得力ありすぎなので、もう何も言えなくなってしまいました。


(部屋の写真はGRFさんからご提供いただきました)

指定席に座り、後はGRFさんが繰り出されるディスクの音に身をゆだねていたのですが…
聴かせていただいたのは以下の写真のディスクたち。
上の段から左から右へ…



前回、私が聴かせていただいた時もトロバドール40が奥にあってその空間の表現もすばらしかったのですが、なにかが大きく違います。空間のスケール感と言ったらいいのでしょうか、カンターテ・ドミノやオーケストラのコンサートホール録音でそれを顕著に感じます。マーラーをいくつか聴かせていただいたのですが、不思議なことにピアニシモにすごみが感じられるのです。GRFさんが試しにとTW5用の駆動アンプSD05をオフにして聴かせてくださったのですが、ピアニシモで演奏されていて低音などほとんどないところだったのに違いが感じられます。TW5は50Hz以下でしか働かないので音らしい音は出ていないはずなのですが…

ハイティンクのマーラー#4は新旧の盤で聴かせていただいたのですが、古い方は確かデジタル録音が始まったばかりのころのもの。ベースが静かに音を刻む部分の実在感が気持ちよく、まさに生で聴く感じを彷彿とさせます。

GRFさん自身もこのシステムで聴くと前には気づかなった音が聞こえるとおっしゃっていましたが、この空間表現がそうさせているのでしょう。再生音量はそんなに大きくはないのですが、その比較的小さい音でもこのようなホールの空間が感じられる音だと耳に心地よく小さい音で演奏されるパッセージもうっとりとしてしまいます。まさに生のコンサートで聴くピアニシモと同じです。

それでいてオーケストラの瞬間的なフォルテッシモでバシッと出て欲しいところはしっかりと出るので欲求不満になることもありません。こういうところがガツンと来ないとついボリュームをあげたくなるわけですが、その必要が感じられません。聴感上のダイナミックレンジが非常に大きく感じられるのです。

私は若いころはマーラーが好きでよく聴いていたこともあったのですが最近はあまり聴かなくなっています。長時間集中して聴くだけの体力がなくなってきたこともあるのですが、ガツンと来て欲しいためについつい音量を上げて聴くので疲れてしまうからかなと思います。GRFさんの装置は音も柔らかく耳あたりがいいし、この空間表現のために大きな音でなくても細部までよく聴こえるので、これだったら聴き疲れすることなく楽しめそうな気がします。ラ・ヴァルスの冒頭部分やストラヴィンスキーの火の鳥もそうなのですがベースのごそごそがこんなに楽しく聴けるのは本当に不思議でした。



女性ヴォーカルや歌曲の人の声も前回の時と同様、フルレンジのスピーカーが鳴っているように感じさせるウルトラ・スムースなのですが、前回も聴いた白井光子さんのブラームスはさらにパワーアップした感じで存在感が半端でない印象。フルレンジでは小径のコーンスピーカーが高域でちょっと荒い感じになるのに対し、こちらは最高域までその柔らかさが保たれるところに違いを感じます。しかも柔らかいのに解像度があってピアノの高音の響きも魅力的。

最後に聴かせていただいたクレーメルとアルゲリッチのプロコフィエフ、バイオリンソナタもヴァイオリンはきつくなることなく、かといってピアノの解像度が甘くなることもなく絶妙の表現でした。

ただ、このシステムは録音時に空間的の音響情報がうまく録られていない音源についてはそれをさらけ出してしまう厳しさも持っているようで、ちょっとだけ聴かせていただいた某音源(写真にはありません)では拙宅ではそこまで違いがわからなかった音の違いをはっきりと感じさせる再生でした。前回うかがった時も別録音でそう感じたものがありましたが、その違いの出し方もパワーアップしたのかもしれません。

ウチに帰ってから聴かせていただいたRCOの音源をいくつか再生してみました。ウチではマルチchの再生です。低音は十分出ているし、オーケストラの各楽器の音はクリヤーで奥行き感もあり空間的位置は明確なのですが、GRF邸に比べると楽器の間を埋める空間上の何かが足りない感じ、残念ながら雰囲気感が全く違うのです。これはウチのシステムだけの問題ではなく、すごくうまく鳴っている普通のシステムでも同様な傾向なのでGRF邸のシステムが特別なのだと思います。


(部屋の写真はGRFさんからご提供いただきました)

今回は衝撃を受けました。コンサートホールのオーケストラがそこに現れていたからです。初めての体験でした。

GRFさんがジャーマン・フィジックスを使ってホログラフィック再生を始めたときからその独特の世界に驚ろかされていましたが、今回は異次元というレベルに達したのではないかと思っています。

GRFさん、改めましてありがとうございました。あの音はウチでは無理ですから、ときどき呼んでいただいてじっくりと音楽を楽しませていただきたいなぁなんてムシのいいことを考えています。

それと今回は映像はなかったのでそれも次の機会を楽しみにしています。

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レス一覧

  1. K&Kさん

    当方はご存知の通りの機械音痴で、何がなんだか良く分かっていないのですが、音楽を聞かせていただいた感想は、K&Kさんとほとんど同じでしたし、「時々お邪魔する音楽ホールと考えておこう」というムシの良い反応も全く同じでしたので笑ってしまいました。

    低域の量感とか、空間定位・奥行き感などの従来のオーディオの評価尺度とは違う表現力(特に低ボリュームでの弱音の細部のリアリティとか、歌手の舞台に踏ん張った体を使った響きとか)を感じました。

    byパグ太郎 at2020-12-16 21:01

  2. パグ太郎さん、

    レスありがとうございます。

    あの音は不思議ですよね。(笑)
    もうそうとしか言いようがないです。
    近くにお住いのパグ太郎さんがうらやましいです。

    byK&K at2020-12-16 22:57

  3. K&Kさん

    おはようございます。
    あの音を聴かれたのですね。

    私も大きい方のTW5も導入したいのですが、やはり設置場所が...あれはあのサイズの専用室でないと難しいです。

    近いうちに聴かせて頂くのが益々楽しみです。

    byのびー at2020-12-17 08:39

  4. のびーさん、

    レスありがとうございます。

    こういうご時世ですからしょうがないとはいえ、のびーさんのご不便お察しいたします。
    でも、これで隔離開けが益々たのしみになったでしょ。(笑)

    byK&K at2020-12-17 15:26

  5. K&Kさん 

    過分なご感想をありがとうございました。今回の音は、自分でも不思議です。TW5の調整中に今までとは違う「どこでもドア」を開けてしまったようです。5年前にTW3の開発を始めたとき思い描いていたイメージに到達したという感じで、嬉しいです。

    K&Kさんの音と、家の音は正反対のアプローチで同じような音でしたが、今回は空間が埋まったのと、ピアニシモでの自然な再現性、また、動的なダイナミクスも出てきたことで、あの音になったのだと推察しています。

    まだまだ解らないことだらけで実験中です。この冬の嵐が収まったら、またぜひお越しください。

    byGRF at2020-12-17 15:27

  6. GRFさん、

    先日はありがとうございました。

    私の記述は素直な印象を書き留めたもので、あの音には本当に驚かされました。

    パグ太郎さんも書かれていましたが、オーディオ・マニアが周波数帯域、ダイナミックレンジ、解像度、奥行き感、音像定位などの指標で追い詰めていっても到底あの音に近づくことはできない…そんな感じをうけました。

    コンサート・ホールで生演奏を楽しまれる方にはぜひ聴いていただきたいと思いました。

    この騒ぎが早く収束することを祈っています。
    また聴かせていただくのを楽しみにしています。

    byK&K at2020-12-17 20:47

  7. K&Kさん、GRFさん

    GRFさんにはお初です。Auro3Dと申します。K&Kさんにはお世話になっております。

    この日記には先ほど気が付いたのですが、これが、先日K&Kさんがおっしゃっておられた、かの無指向性スピーカーのインプレッションですか!「このコミュニティ内でも、次元の違う音響」とおっしゃっていたGRF邸ですね。

    私は今でこそバカみたいに(笑)スピーカーを部屋中に配置してますが、元はといえば、「コンサートホールを家に持ち込みたい」「ホール全体が鳴っているあの感じを再現してみたい」というのが目的だったので、最初は、映画用はともかく、音楽用には無指向性スピーカーに興味を持ち、国内メーカーのエグレッタとかいうSPを試聴したことがありました。

    ただ、この時の印象は、Ambient「ばかり」目立って特定の曲は良くても「これは普通のステレオと共存させないとダメだな」と思いました。さらには、サイズ的なものと最大入力を考えると、このSPでは(ホテルロビーのBGMのような使い方ならまだしも)、あの部屋(K&Kさんはよくご存じ)の空間は音で満たしきれないだろうなと思い、断念した記憶があります。

    その時には、私の調査能力不足で、このGerman Physiks というのは知らずじまいでしたが(AVACにもダイナにも無かったような…)、このような日記を拝読すると、「逃した魚は…」という気にならなくもありません(笑)。

    先日、伊豆の拙宅に来ていただいたとき、GRF邸は「私の部屋と似たようなベクトルの音」というような趣旨のことをおっしゃっておられたと記憶しておりますが、素人の直感ですと、無指向性スピーカーは壁や床からの反響音がとても重要でしょうから、壁や床の素材や形に、普通のスピーカー以上に音が左右されるのではないでしょうか。つまり、設計者が想定している部屋の大きさとか形(例えば、天井が床と平行ではない拙宅では、Dolby Enabled SPは使えない)があり、それに適合しないお部屋では効果はもう一つなのでは?

    この点、もしK&KさんかGRFさんがご存知でしたら、ご教示いただければ嬉しいです。

    byAuro3D at2020-12-19 08:32

  8. Auro3Dさん、

    長文のレスありがとうございます。

    GRFさんのところは私と同じ方向を目指していると感じましたが、今は異次元のはるかかなたまで行ってしまわれました。

    言葉で説明してもうまく伝わらないと思います。
    やはり実際に聴いてみないと理解できないでしょう。
    聴いてもなんでこういうことができるのかは理解不能ではありますが…(笑)

    Auro3Dさんも目指している方向は同じのような気がします。
    結果はそれぞれ異なっているのですが、それも非常に興味深いところです。
    モンブランもフランス側から見るのとイタリア側から見るのでは大違い。目指す頂は同じでも方法は異なるし、途中の景色も全く異なる…
    また、モンテローザは頂がいくつもあってそれぞれの頂で素晴らしい眺めが得られる。
    変なたとえでスミマセンが、結局いろいろあっていいのだと思います。

    スピーカーの方式とそれにあった部屋の形や造りというのは私には難しすぎてAuro3Dさんに有益な情報を提供することができません。

    部屋の形はいろんな説があって傾斜をつける方がいいという方が多いですが、石井式では並行面でよいというし…
    吸音の方法によっても異なってくると思います。
    コンサートホールのシューボックス型がいいかワインヤード型がいいかという議論とちょっと似ています。(笑)

    結局、好みによっても大きく左右されるるので100人に聞けば100通りの答えが返ってくるような気がします。

    私は部屋の響きはスピーカーの方式にかかわらず結局自分の好みに合うかどうかの方が重要だという気がしていますが…

    byK&K at2020-12-19 14:13

  9. Aura3Dさん  K&Kさん

    いろいろとありがとうございます。50年以上長い上り坂を登ってきましたが、ようやく三年前ぐらいから森林限界を超えて、お花畑の中を歩けるようにもなりましたが、今回、稜線上に上り、今まで見えなかった反対側の景色も視界に開けてきました。

    現在は、この山のピークを登っている最中です。一歩づつ景色が変わり、高度を上げていくのは、高山特有の醍醐味ですね。

    映画のサラウンド技術の発展はめざましいモノがありますが、私自身は映画館での大音響や過度なサラウンド効果には興味がありません。

    アンネ・ゾフィー・ムターがジョン・ウイリアムスとの会話の中に言っていた、2000人への生演奏とは違った、アンプで増幅された音で世界中の人に音を届けたいという気持ちの反対側に私は居るようです。

    ムラヴィンスキーや、ヤンソンスの聞こえるか聞こえないぐらいのピアニシモに2000人の観衆が息を殺しているその時間の共有に喜びを感じます。

    装置のSN比を上げるの重要ですが、高域の歪みに一喜一憂するのではなく、コンサートホールを支配する最低域のピアニシモの再現を目指すべきだと思います。

    いずれにしても、百聞は一聴にしかずです。この様な状態ですが、定員はお一人だけで換気は配慮しておりますので、一度お越しください。

    byGRF at2020-12-20 11:44

  10. GRFさん、

    再レスありがとうございます。

    Auro3Dさんのところも含めてまた行ったり来たりできるのを楽しみにしています。

    byK&K at2020-12-21 03:17

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