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May the vintage equipment last forever ! 
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日記

人間Dirac Liveの成果 - フロント・スピーカー最終編(驚きの聴感上効果)

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2021年10月21日

この日記は今年9月に書いた以下の2つの日記の続編です。

人間Dirac Liveの成果 - フロント・スピーカー編
人間Dirac Liveの成果 - サラウンド・スピーカー編


でもこのアクティビティは6月に始まっているのです。
足掛け5か月に及ぶ壮大な(笑)プロジェクトになってしまったのですが、今回がその最終編になります。

9月の日記ではフロントスピーカーに関してはSTW(スーパー・トゥイーター)の極性を実施したことを書きました。
サラウンドスピーカーに関してはSTWの極性変更に加えてTW(トゥイーター)の位置調整によるタイムアライメントを実施しました。

フロント側でTWの位置調整を行わなかったのはその時点でTWの周波数領域での位相特性に破綻がなかったこととフロント側の変更には大がかりな作業が必要になるからです。
Wavelet特性上はやはりTW領域の時間遅れが少し見られたので気にはなるのですが作業量の割には効果があまり期待できそうもないので、ものぐさな私が動き始めるのには少し時間がかかりました。

今回の日記はそのフロントのTW位置調整によるタイムアライメントの結果です。
あ~なんとも長大な前振りになってしまった。(笑)

まずはTW調整直前のOmniMicによる測定結果

FL(フロント左側)の周波数・位相特性  Before

FL(フロント左側)のWavelet  Before


そして調整後、TWをバッフル面から20㎜前に出したときの測定結果
(なお、STWの位置もTWの移動に伴って移動させています)

FL(フロント左側)の周波数・位相特性  After

FL(フロント左側)のWavelet  After

どうでしょうか?
あんまり変わらない。(笑)
周波数特性はむしろBeforeの方が高域のうねりが小さいくらい。
AfterではWaveletの山の左斜面が滑らかになったこととインパルス応答波形の立ち上がり方に差が見られます。
Beforeのインパルス波形は緩やかに少し持ち上がった後、パルス的な応答が始まりますがAfterではいきなりパルス応答が始まる。
これはWF(ウーファー)とTWのタイミングが揃ったことを意味しているように思います。

上記の測定はスピーカーを完全に組み立てなおして測定したものですが、実験段階ではTWの位置を変えて仮固定で測定と試聴を繰り返しています。

スピーカーが古いので…特にバーチカルツインの下側のセットは50年以上前のものなので、TW周りの取り付け方が他のと少し異なります。
最初に苦労して左側だけTWの位置を変えて測定したのですが、その時の最初のTWの位置、バッフル面から前に出した長さ20㎜が結局最終的な位置になりました。
その最初の試聴の時に音の変化が非常に大きいことに気が付きました。

右のスピーカーはオリジナルのままなので、右と左をそれぞれ単独で聴くとその差が良くわかります。
その時に聴いたのがコレ。



白鳥英美子さんのうた景色~ひこうき雲のアルバムのTr1、さくらなのですが左右であまりにも違うのでびっくりしました。
左のAfterは声質が明るくなって繊細感が出ています。右はそれにくらべるとちょっと暗く沈んだように聴こえてしまうのです。
カミさんにも声をかけてこの差がわかるか確認してもらったのですが、さすがにこれはすぐわかって明らかに左がいいとのご意見。

TWの位置はバッフル面から10㎜、20㎜、25㎜、30㎜を試したのですが、Waveletの山の左側の傾斜の滑らかさと試聴結果から20㎜に決めました。
この後、右側の古い下側のスピーカーのTWの移動は困難を極めました。
TWとそれを固定するためのアルミ鋳物のブラケットが外れないのです。接着剤まで使って固定されていたのです。結局TWとブラケットをスピーカーから完全に外した状態でトレッキング使っている小型のナイフまで使ってやっと剥がすことができました。
実験試聴の結果が良かったので頑張ったのですが、音の変化がそれほどでなかったらあきらめていたかもしれません。

スピーカーの外観正面から見る限りは今までと全く変わりません。



TWを横から見るとバッフル面からデフューザーが前に出ているのがわかります。



現在は再組立て後の慣らし運転中でいろんな曲を聴いているところです。
マルチchのテスト・ディスクではペンタトーンのBOXセットにオマケでついていた音源を使っているのですが、FRとSR、FLとSLのファンタム定位は過去最高です。
また、パルス的なピンクノイズがリスナーの周りを回るグルグル音源では移動のスムースさと音色の統一感はやはり過去最高になっています。

ステレオでの効果がこれほどあるとは想定外だったのですが、音響空間が大きくなり、定位感も解像度も空間的解像度も向上しています。
特にボーカルや弦楽器のピチカート、ピアノの高音の冴え方に違いを感じます。

サラウンド音源でも同様の変化を感じます。
以下のような小編成の音源も空間表現がいい感じです。



このプロジェクトはこれでひとまず終わりになると思いますが、タイムアライメント、位相整合の重要性を改めて感じました。
ちょっと疲れました。しばらくは音楽に浸って過ごしたいと思っています。
あ、映画の音響もすごく良くなった感じがします。
当分は音楽と映画で秋の夜長を楽しみたい…

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レス一覧

  1. K&Kさん

    いよいよ、完成されたとのこと、おめでとうございます。

    しかし、今回の「改造」って、つまりツィーターを数センチ(ミリ?)前に出した「だけ」(笑)ですよね?チャンデバの設定を変えた、とかしてないんですよね?それでそんなにも大きく音像・音場表現が変わってしまうとは、音響工学的な知識ゼロの私から見ると、スピーカーというのはずいぶん繊細で、奥深い世界なんだなあと改めて思いますね。

    「人間Dirac Live」と表題が付いていますが、「本物の」Dirac Liveはこの距離合わせ・位相合わせを「電子的」にやっているだけ(つまりOwnerは何もしない=笑)なのに対し、K&Kさんは「物理的」に揃えられたわけですから、こちらの方がある意味、「ゆるぎない」方法論ですよね。さぞ大変だったと思いますが、奥様が気にしておられたサランネットはちゃんと取り付けられましたか?(笑)

    K&Kさんはこれで一段落して、後は音楽鑑賞三昧とのことですが、拙宅の方は、修理に出していたSTA-9が戻り、未使用片チャンネルの入力コネクターにかぶせるキャップを取り寄せ(まずはこれから)、玉突き発注となったAmator III用のアンプが今月末納品の見込みとなり、ようやく機材が揃ってこれからセッティングのし直しです。ゆえにまだまだ「音楽鑑賞三昧」までには時間がかかりそうです(泣)。セッティングの過程って、同じ曲の同じところばかり聴くことになるので、フラストレーションがたまってくるんですよね(笑)。

    byAuro3D at2021-10-21 09:48

  2. Auro3Dさん、

    ありがとうございます。

    ≻つまりツィーターを数センチ(ミリ?)前に出した「だけ」(笑)ですよね?

    はい、そうなんです。(笑)
    周波数特性もそんなに変化したわけではないので、音の差には驚かされました。位相の世界は不思議です。

    dirac Liveなどのデジタル処理によるタイムアライメント補正は微調が可能だしクリック一つで切り替えて比較ができるので補正の最適値への追い込み精度は私の原始的方法よりもかなり優利だと思います。
    Auro3DさんのところのSonettoで聴かせていただいたステレオ音源も空間表現が秀逸でした。今から思うとやはりDirac Liveを含むISP MK2の位相補正効果がステレオ音源でもかなり効いていたのではないかと思うのですがAuro3Dさんはどのように思われますか?

    ≻奥様が気にしておられたサランネットはちゃんと取り付けられましたか?(笑)

    アハハ、はい、サランネットが何とかついたのでウーファ―にバーベキューグリル(爆)を付けずに済みました。
    実際にはサランネットの網とトゥイータのディフューザーは干渉していて網が押されて少し出っ張っているのですが、ほとんど目立たないので気にしないようにしています。カミさんは気づいていないので大丈夫でしょう。(笑)

    ≻セッティングの過程って、同じ曲の同じところばかり聴くことになるので、フラストレーションがたまってくるんですよね(笑)。

    これはよくわかります。私はやっと解放されました。(笑)

    伊豆への往復時の途中にでもまたぜひお寄りいただいて聴いてみてください。
    あ、でも今回の変化はやはりクッキリハッキリ系への方向なのでAuro3Dさんの好みからはより遠くなっているかもしれません。
    率直な感想をいただけることを期待しています。

    byK&K at2021-10-21 20:47

  3. K&Kさん

    すこし、お付き合いさせていただきます。

    >今から思うとやはりDirac Liveを含むISP MK2の位相補正効果がステレオ音源でもかなり効いていたのではないかと思うのですがAuro3Dさんはどのように思われますか?


    実は、前の8805の時には、SonettoVIIIをLRに使った2ch再生をすることはほとんどありませんでした。定位が甘く、低域も甘めで、お世辞にも「いい音」だと思っていなかったからです。SonettoVIIIを鳴らすときは、Auro3Dなどの大編成で、それにふさわしいオーケストラ曲のみで、ボーカルや小編成のJazzや室内楽を聴きたいときは、Amator IIIを2chで使っていました。

    AVプリをISPにしてから、ふと遊びでSonettoVIIIをLRにした設定にしてみると(ただし、SWはビルトイン。Dirac LiveはON)、定位もちゃんとするし、結構タイトな低音が出るし、上下が伸びたハイレゾ感のある音が出るので、昔親しんだ懐メロ系ロックなんかは、かなりイケるんですよ。東京の書斎の1000Mよりはいい音が出ます(笑)。これがISPのプリとしての実力なのか、それとも位相補正の力なのかは私のようなレベルでは判別できませんが、Amator IIIの甘々の音(これはこれで好きです!)とは異なる、モニターライクな2chの音が出せるようになっていることは確かですね。

    今回、位相を合わせる調整の結果、K&Kさんのシステムの音もより「モニターライク」の方へ行ったとすれば、拙宅のSonettoVIIIの変化も位相が合ったことの結果だと言えるかもしれません。

    byAuro3D at2021-10-21 22:35

  4. K&Kさん、こんにちは。

     Waveletを使った長期間に渡るアライメント調整ご苦労様でした。

     マルチウェイでの音場表現において、(位相を含む)アライメント調整がポイントだというのは、実際に調整できる環境の方が少ないのでまだまだ一般化していませんが、K&Kさん所はその数少ない事例として中々貴重な例だと思います。

     実際にも色々な皆さんに経過を聞かれている方も多いので、K&Kさんのシステムでの改善例を体感されるのをお勧めします。

    byケン at2021-10-22 10:43

  5. K&Kさん 
    こんばんは  なかなかやりますね。 ツィーターにスペーサーをかまして 前に出してしまうとは, 大変だったろうと思います。
    拙宅の WILSONのSPは まさに スコーカーとツィーターが 独立して 動かいことができますので 現在は メーカーの指定の位置で
    (視聴位置の耳の高さと Spからの距離)調整されてますが OmniMicを使えば もっと調整を 追い込むことが できる可能性があるということですよね。
    今後の楽しみが できたような気がします。
    ありがとうございます。

    byX1おやじ at2021-10-22 17:14

  6. Auro3Dさん、

    再レスありがとうございます。

    やはりISP MK2の効果であることは間違いないのですね。
    それがタイムアライメント、位相補正効果なのかどうかはわからないとのことですが、どうもその効果の可能性が高いような気がします。
    DACやプリのアナログ部の違いではあのような感じの変化は起きないと思うからです。

    今回の私のフロントのTW位置調整効果は今まで私が経験したCDプレーヤー(DAC)やチャンデバのOPアンプ変更の次元を超えている感じがします。
    ちょっと不思議な体験をしたと思っています。

    byK&K at2021-10-22 19:11

  7. ケンさん、

    レスありがとうございます。

    6月頃にOmniMicの測定で位相特性のひどさに衝撃を受けて(笑)始まったプロジェクトですが、こんなに時間がかかるとは、こんな規模の変更になるとは思っていませんでした。
    この間、ケンさんにはOmniMicの測定や結果についての判断などでいろいろアドバイスをいただき大変助かりました。
    ありがとうございました。
    本当に感謝しております。

    今回はすごく勉強になりましたが、まだまだわからないことがたくさんありますのでこれからもよろしくお願いいたします。

    byK&K at2021-10-22 19:39

  8. X1おやじさん、

    レスありがとうございます。

    ≻ツィーターにスペーサーをかまして 前に出してしまうとは, 大変だったろうと思います。

    はい、その通りです。前回のサラウンド側のTW調整をするときに木工などの機械工作技術のない私ができる方法を模索するのに苦労しました。
    そして今回はバーチカルツインのフロント下側のTWとブラケットが接着されていたのが想定外でした。ナイフまで使っての荒療治だったのでTWのダイヤフラムなどへのダメージを心配しましたが、問題なかったようでホッとしました。

    ウィルソンの中高音ユニットの角度を変えてリスナーの耳の高さと距離に応じてタイムアライメントを最適化する機構をネット上で見たときにはビックリしました。
    ここまでやるのか…という感じでした。
    今回の音の違いを経験した今ではそのこだわりが良く理解できるようになりました。(笑)
    X1おやじさんのところにうかがった時にあの調整機構を見ておけばよかったと今になって思います。(笑)

    ≻OmniMicを使えば もっと調整を 追い込むことが できる可能性があるということですよね。

    はい、確かにその通りだと思いますがすでに耳の高さと距離から割り出した角度で調整済なので、測定によって現状がベストであることが確認できるだけになるかもしれません。(笑)

    確かX1おやじさんは最近映像システムを一新されたと思いますが、それに見合うマルチchのシステムを構築される計画をおもちでしたら、Storm Audioなどの位相コントロールができる機器も視野に入れることをお薦めします。
    あのハイエンドのスピーカー群をまとめるのには有能な調教師が必要になるのではないかと…

    byK&K at2021-10-22 21:43

  9. K&Kさん、こんにちは。

    一つのテーマを深掘りして全チャンネルを改善されたわけですね〜。
    お疲れ様でした、そして結果良好との事でなんだか私も嬉しいです。
    タイムアライメントと位相を制すると音像がホログラミックになっていく感覚であってますよね?
    フロント2CHだけでも以前より立体的な再生になった上に、既に立体化を終えたリアが合体してのサラウンドですか。
    とても素晴らしくて耳に気持ち良い事でしょうね〜。
    ご無沙汰しているので年が明けた頃に訪問させてください。

    byCENYA at2021-10-23 16:25

  10. CENYAさん、

    レスありがとうございます。

    取り掛かった時にはこんな大ごとになるとは思わなかったのですが…(笑)

    ≻タイムアライメントと位相を制すると音像がホログラミックになっていく感覚であってますよね?

    これがホログラフィックかといわれるとちょっと違うような気がしますが(笑)、音響的空間が拡大したのと定位を含む空間的解像度が向上したのは確かです。
    マルチch再生の向上のために全ch、全周波数帯域での位相整合を目指したのですが、結果的にステレオ再生時の効果が大きかったのにはビックリしました。

    時間ができたらまた相互訪問しましょう。
    CENYAさんのところも前回聴かせていただいた時とは大きく変わっているようなので楽しみにしています。

    byK&K at2021-10-24 01:17

  11. K&Kさん、おはようございます、

    タイムアラインメント完成おめでとうございます。フロントSPのTWは4つもあるので、大変だったでしょう!インパルス特性を見て耳と直感で、ここまでできるとは驚きました。

    Dirac Liveはインパルス特性とf特も調整しますが、今回のK&Kさんの人間Diracでは、f特の2kHzと7kHz付近のディップは僅かに大きくなっているようなので、如何にインパルス特性が音質に影響するかを物語っているように思いました。

    今のタイムアラインメントで、クロスを調整してf特を平坦化するとどうなるかにも興味ありです。さらに本家Dirac Liveで補正するとか?(私ならこれです、笑)

    byTomy at2021-10-24 04:13

  12. Tomyさん、

    ありがとうございます。

    やっとここまで来ました。
    結構大変でした。(笑)

    ≻今のタイムアラインメントで、クロスを調整してf特を平坦化するとどうなるかにも興味ありです。

    アハハ、確かにあのディップはクロスオーバーに関係しそうですよね。ほぼ同じ構成のサラウンド側ではあのディップはほぼないのでバーチカルツインも関係しそうです。
    ただ聴感上は私の好みはバーチカルツインなのであれをやめることはできません。
    PCによる本家Dirac Liveなどのデジタル処理もアナログ音源のことなどを考えると難しい。

    映画ソフトはYAMAHAのAVアンプを使っていますが、それにはYPAOというイコライザ機能があります。
    それを使って周波数補正をした時の音とOPPOでの再生を比較するとOPPOの方が鮮度が高くて私の好みなので、周波数特性の平坦化が即再生音の向上につながるとも思えないところがあります。
    YAMAHAもOPPOと同世代のESSの最高に近いクラスのDACを使っているのですが…

    単なる周波数特性平坦化の効果はDACや周辺信号処理の差を上回るものではないのかなと思っています。
    タイムアライメント・位相整合効果とは違いそうです。

    今の音に不満が出るまではこのままかもしれません。
    何か低コストでシンプルな画期的方法が開発されれば別ですが…

    byK&K at2021-10-24 15:18

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