日記
塩谷 哲 ピアノ・コンサート
2022年08月04日
先週、塩谷哲さんのピアノ・コンサートに行ってきました。
東京芸術劇場での名曲リサイタル・サロンという一連のプログラムの一環です。
塩谷さんは知る人ぞ知るジャズ・ピアニストのようですが、生で聴くのは初めて。

私が彼の名前を知ったのはもう6年も前のケニティーさんのところでのこのオフ会(リンク参照)。
岩崎宏美のCDで秋桜の編曲伴奏をしていたのです。
ピアノ一本の伴奏でなんともアヴァンギャルドな伴奏だったので強烈に記憶に残っています。
一度は生で聴いてみたいと思っていたのですが、今回やっとその機会を得ました。
この名曲リサイタル・サロンという企画の中では初めてのジャズ・ピアノということを司会の八塩圭子さんが話されていました。
東京芸術劇場に最後に行ったのはもうだいぶ前のことなのでほとんど記憶がありません。独特の形のオルガンが特徴的なきれいなホールでソロ・ピアノを聴くにはちょっと大きすぎですが…。

使用ピアノはスタインウェイ。
すごくきれいな響きで高音の冴えた音が響き渡っていました。
塩谷さんはパンフレットの写真とはかなり異なっていて髪にパーマがかかっていたのでちょっと葉加瀬太郎風(笑)のいでたちでした。
曲目は
Waltz for Debby
All The Things You Are
Over The Rainbow
など。
もっとアヴァンギャルドに弾くのかと思っていたのですが、意外にオーソドックスでした。
とにかくきれいな音だったのが印象的。
アンコールのオリジナル曲、Spanish Waltz は楽しい曲。
シューマンの子供の情景から最初の曲の「見知らぬ国と人々について」も弾いてくれました。
1時間ちょっとのミニ・コンサートだったのですが、久しぶりの生でしたし十分楽しむことができました。
カミさんも満足そうでした。
池袋は拙宅からはちょっと遠いのですが、時間をかけてここまで来たかいがありました。
レス一覧
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K&Kさん
芸劇でのピアノ・ソロですか!響きはどうでしたか?空間を満たしきっていましたか?(まさかPAは使ってませんよね=汗)
あのホールのオルガンは何度か聴いていますが、「大音量派」(笑)の私には、「もっと響いてほしいなあ」といつも少し物足りないので、ピアノ・ソロで大丈夫かな?と心配になってしまいました(笑)。
Jazzピアノをクラシック用のホールで聴くというのは、NYでキース・ジャレットをカーネギーホールで聴いたぐらいの経験しかありませんが、やっぱり天井の低い(クラシック用ホールに比して相対的に)Jazz Clubで聴くのとはかなり、印象が違いますよね。キース・ジャレットは、ケルン・コンサートみたいな選曲だったからOKだったのですが、「熱い」感じの曲だと恐らくがっかりだったんじゃないかと思います。この方の選曲も、「熱い」感じのJazz Piano曲を避けているように見えるのですが、これは会場とのマッチングを考えたのではないかと邪推しますね(笑)。
昔サントリーホールの大ホールでポリーニを聴いたときは「金返せ!」と思いましたが(汗)、だからといって、ポリーニをブルーノートで聴きたいとは思わないですねぇ。つまり、Jazz PianoとClassic Pianoは選曲は言うまでもなく、弾き方の違いもかなりありますが、意外に「会場の違い」が大きく我々オーディエンスの印象を左右しているのでは?
byAuro3D at2022-08-04 21:17
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Auro3Dさん、
レスありがとうございます。
カーネギーホールでキース・ジャレット聴いたんですか?
すごいですね。うらやましい。
確かに残響の多いコンサートホールはバラード系の響きの美しさを活かした曲の方がマッチしますね。
塩谷さんの選曲もそういう感じだったと思います。
Over The Rainbowなんか良かったです。
私たちの席は前から2列目の右寄りでしたが、そんなかぶりつきに近い席でも音量はそんなに大きなものではありませんでした。
ホールが広すぎるんです。
でも、響きはすごくきれいでした。塩谷さんの演奏はもちろんですがピアノのチューニングとホールの響きが良かったからだと思います。
サントリーホールはあまりいい席で聴いたことはありませんが私の印象はよくありません。ソロ・ピアノは難しいかもしれませんね。
ワインヤード型でもミューザ川崎だったら音量はともかく響きは楽しめると思いますが…
NHKのドキュメンタリーで加古隆が軽井沢の別荘でピアノ演奏しているのを見たことがあります。天井の高い変わった造りの部屋でピアノはベーゼンドルファーだったと思います。
あれはいい感じでした。
Auro3Dさんの伊豆邸にスタインウェイのコンサート・グランドを持ち込んで聴いてみたいですね。
あの床の響きが気持ちいいかも…
byK&K at2022-08-04 23:02
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K&Kさん
>あの床の響きが気持ちいいかも…
拙宅の床を恐らく私以外で一番気に入ってくれているのは、K&Kさんですよね!オーディオ的には「邪道」かもしれませんが、拙宅は確実に床が<共鳴>していて、それが意外に・偶然にも(?)膨らんだり嫌な音にならないで、芳醇な(と書くと褒めすぎの手前味噌ですが=汗)拙宅の音を形成する一部になっているのは確かだと思います。Dirac Liveで低域も(恐らく床の共振も含めた上で)コントロールしているマルチはまだしも、2chのAmator IIIの方はSolidな低域がお好きな方は、ダメ出しされるかと(笑)。でもチェロなんか、ソナスの輸入元の社長さんやダイナのベテラン営業マンさんが不思議がるほど「豊かな」低域が出ていて、私的には好みなんですが、K&Kさんが共感していただいているのが嬉しいです(笑)。
>Auro3Dさんの伊豆邸にスタインウェイのコンサート・グランドを持ち込んで聴いてみたいですね。
ピアノが弾けないのにピアノの音が好きな私は、あの家を作るときに、「将来ここはもしかするとピアノを置くかもしれないから床の剛性を上げておいて」とハウスメーカーに頼んだ場所に、今はLCRのSonettoVIIIが置いてあるんです。実は密かに「自動ピアノ」でも入れようかと当初は思っていまして(笑)。「でもどうせ入れるならカワイやヤマハじゃなくて、スタインウェイかベーゼンドルファーだよなあ」と思っていて「まあこんな名門楽器メーカーが自動ピアノなんて作るわけないか」と諦めて、オーディオに走ったわけです(爆)。
ところが、最近気がついたのですが、出たんですよ!スタインウェイから。妻に内緒で(汗)こっそりカタログを取り寄せたんですが、お値段が…。ただこの前デビュー2年の振り返りの記事を書いた際に、下世話な話ですが、「いくらぐらい使ったかなあ」と算盤を弾いてみたのですが(さすがに書きませんでしたが=汗)、ここのところ暴走してきた(爆)うちのシステムにかかった費用を全部つぎ込んでいたら、買えたかも!ということに気がついてしまって、少し考え込みました・・・。まあ、今更、なんですが、「自動ピアノにしていたら、ピアノソロ曲以外は聴けないしなあ」と自らを納得させてます(笑)。
byAuro3D at2022-08-05 07:15
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K&Kさん、こんばんは!
塩谷哲さん、私も大ファンです。
といっても佐藤竹善や柴田淳のコンサートで伴奏している伴奏者としてのピアノしか知らないのですが・・・
私の中で塩谷さんの奏でるピアノは幻想的で静かで綺麗な音色というイメージがあります。
一方で、武部聡志さんの伴奏は昭和の雰囲気たっぷりの厚み・脂身のあるこってりした旨味が魅力です。
スタンウェイのグランドピアノ 高校生の頃憧れていたので
K&Kさんの家でも羨望の眼差しで見ていました。
SANSUIのパワーアンプも沢山あって忘れられない光景です。
また、機会を見て伺わせて頂けたらと思っています。
byケニティー at2022-08-05 23:49
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Auro3Dさん、
再レスありがとうございます。
自動ピアノは買わなくて正解だと思います。
最近の自動ピアノはすごく進歩してタッチの強弱の再現性も向上したとは聞いていますが…
それでもピアニストがそのピアノに合わせてキーを撫でるようにして弾くピアニシモや強烈な打鍵、さらにペダルを小刻みに踏んだり半分踏むなどのテクニックを駆使して表現する技をそれを記録したピアノと違うピアノで出せる気がしません。
ピアニストは出ている音を聴きながら、演奏会場の響きを感じながら弾くので異なるピアノと会場でその雰囲気まで再現できるのかという疑問です。
将来的には自分の出す音を聴きながら微妙に音を調整するAIツィマーマンやAIポリーニが出現するかもしれませんが…(笑)
byK&K at2022-08-07 22:58
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ケニティーさん、
レスありがとうございます。
塩谷さんはすごくきれいな音を出していました。
伴奏はたいていの場合ご自分で編曲するのではないでしょうか?
芸大の作曲家の出身ですからエリートコースを歩んでこられたのだと思いますが、お話は気さくな感じのしゃべり方でした。
演奏も暖かみを感じさせるもので会場の雰囲気もすごくよかったです。
≻また、機会を見て伺わせて頂けたらと思っています。
前に来ていただいた時とはだいぶ違っていると思います。ぜひおいでください。
byK&K at2022-08-07 23:10