グルマン
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高校生の頃、引っ越しを契機に買ってもらった最初の真っ当なシステムがマランツとモニターオーディオ・・・ そこから始まったのです、波乱万丈のオーディオの旅が・・・ 私の耳はちょっとおかしいのです。…

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ルームチューニング地獄変
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持ち家(マンション) / 専用室 / オーディオルーム / ~2ch
〜「嗚呼、うるさい」〜 ルームチューニングにとんでもなく傾倒しました チューニング材はおびただしく購入してしまいました。 もう書くのも億劫なほどの種類と数・・・ それはすべて「うるさい音を…
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日記

にら邸襲撃クリニック事件

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2014年10月20日

どうも、スピーカーの前で日々スクワットしながらオーディオ神にお祈りを捧げる敬虔な感じのグルマンです。

タイトルだけでもうゾクゾクするでしょう?


美しく近代的で新築ほやほやの平和な家庭に忍び寄るテロリスト。
地下室で響き渡る怪人の奇声。
天井にべっとりと張り付く主。

実に恐ろしい一夜でした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シャコンヌホールの帰りに、高崎駅近隣に有るにら様のお宅へ伺う事になりました。

車の中でお話を伺います。

新築の際に、オーディオルームも設えたとのこと。6畳で3メートル以上という大変高い天井のお部屋との事。エアボリュームが多そうで素敵です。専用の配電盤も設えたり、壁も半防音状態にしたり床も丈夫に造ったとの事。しかし何故か、何をしてもあまり音が変わらなくなってしまった、と。以前の部屋は敏感だったのに、ちょっと不感症気味になってしまった、と。

グルマン原則に「不感症システムの場合は、ルームアコースティック的な問題でいずれかの周波数がマスクしている事が多い」という物が有ります。


現在はディナウディオ SP25。銘スピーカーです。在りし日のグルマンの心を強烈に鷲掴みにしたブックシェルフ界のレジェンドです。エソター!エソター!

さて、お宅に着きまして挨拶もそこそこに半地下にあるオーディオルームに入ります。

コーナーにシルヴァン。
随所に細やかにルームチューニング材が工夫してあります。

基本的に自分のしゃべる声で周波数特性、残響特性などが有る程度は分かります。高音部が響く感じです。やはりルームアコースティックがあやしい。というより完全に黒です。

そしてジャズを少し聴かせて頂きました。
ピアノのある音階が「キイイイイイイイン」と響きます。
脳天直撃の歪音。
ああ、やっぱりルームアコースティックです。

グルマンの備える特殊能力があるのです。歪感知器の先にある能力「歪の方向性感知」。部屋由来の歪なら、何処から歪が聴こえるのか大方聞き取れます。それは部屋由来の歪が元の音とある程度時間差を持って残るからなのです。

そして間違いなく上に原因が有る。
天井付近あたりから歪が聴こえます。

そこで突如叫び始める私。すわ発症か!?いや、これも特技なのです。1500hzシャウト!high Gあたりです。これがフラッターエコーの確認に物凄く有用なのです。手を叩くより遥かに使える。指向性を有る程度までコントロール可能である事、音量がハンドクラップよりも遥かに大きいこと、時間や周波数がコントロール可能である事です。

天井に向かって叫び続ける私。怪鳥か、壊れたマイケルジャクソンか。果たして物凄い反響音です。これは立派なフラッターエコー。これがマスクしていて音の微細な変化が分かり難くなっていたのです。

でも、オーナーは熟練のオーディオファイル。
ルームチューニングも相当経験されている。
予想は当然しております。
しかし、あまりに天井が高過ぎて・・・手が届かない!
ですので見てみぬ振りをしていた、と。
確かに絶望的なまでの高さ。

でもそれさえ片付ければ。
天井が高く、エアボリュームが多いということは素性が物凄く良いという事なのです。であればこそ、ここで解決してしまいましょう!

幸い、エイスナーブの△の奴がありました。私が梯子を押さえ、オーナー決死のクライム。これは怖い。落ちたら死ねる。

・・・なんとか設置終了。もう此の時点で声が全然違う。
残響低減確認、良かった!

再びシャウトを細かく行う。やはりまだいらっしゃる。
あまったミニソネックスが申し訳程度ありましたので、天井付近に貼ってみる。おお、一枚で物凄く変わります。基本的に低域関連の問題と違って、フラッターエコーは物量をかけずに容易に殺せます。

phonic paa3による測定データーを見せて頂きました。素晴らしい!目立つピークもディップも無く、実に美しく40hzまでフラット、30hz辺りまでダラ下がりで出ております。ブーミー帯域たる120hz前後はほんの少しへっこんでいるあたりがもはや芸術的とさえ言える。つまり低域に問題は全くなく、フラッターエコーさえ殺せば素晴らしいサウンドになりそうです。そしてオーナーの相当なセッティング技術の高さが伺えます。

ただ、ちょっとさすがにもう武器が無くなったのでとりあえずルームチューニングは打ち止め。ここでソースを私の歪感知道具「グレングールド ゴルドベルグ変奏曲」へ変えます。シンプルが故に、歪を徹底的に洗い出します。

さて、改めて試聴。
・・・先ほどの上空からの歪は大きく低減しましたが、まだ強く歪が有ります。

ここでグルマンの気持ち悪い特技2。
周波数特性や残響特性のエンヴェロープならぬ「歪の特性、エンヴェロープを聴感で把握し、それにより原因が大方分かる。」なんという胡散臭さ。

その歪の性質から「金属の振動の反射による歪。しかも恐らくスピーカー由来。」と解釈しました。そうオーナーに告げると心当たりがあったのか、SP25専用スタンドでスピーカーを固定している爪のねじを緩めました。驚くほど音が解き放たれ、歪が減りました。
驚くオーナー。それは良くなったからではなく「以前これをやってみた物の、全然変わらなかった」からなのです。基本的には歪は大きい物が小さい物をマスクします。つまり小さい物を先にやっても、よくわからない。逆しまに言えば大きい物をつぶして行くとどんどん小さい歪が露わになり延々といたちごっこが続くのです。終わらないオーディオの旅、ということでしょう。

でも、まだ気になる。
そこで「軟式のインシュレーターやフェルトで金属スタンドとSPの間をアイソレーションしましょう」と提案。すると、わかっていたようにセーム革のインシュレーターが出てくる。これもオーナーが思うところ有り以前やってみた、との事。でもその時はあまり差がなかった、と。

さて、敷きましょう。よっこいしょういち、と。
・・・これまたとんでもなく歪が減りましたな。
やはり「木材のスピーカーを金属スタンドに直に置くと、反射と接触歪で相当に歪む。」という事なのでしょう。

これでかなり楽しくグレングールドが聴けるようになりました。

さて、次にある歪は・・・ああ、天井だ。まだ殺しきってないフラッターエコーが今度は気になるように。これは今後の課題と言う事にしておきましょう。無限に続く歪狂想曲。

そのあと、駅のキリンビバレッジ直営の店にてしこたま飲み、感想戦。なにこの店、物凄く美味しいじゃない。何食べても本当に美味しい。銅のマグカップに入ったモスコミュールもどきも美味しい。
しかし素性の良い、素晴らしい部屋です。そしてオーナーの耳も感度が高く、相当な経験と試行錯誤の歴史を持つオーディオファイル。問題さえ分かれば後は絶対に解決してしまわれるはず。

大変有意義で楽しい時間でした。
お人柄の素晴らしい人格者でもありました。
本当にありがとうございました。

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レス一覧

  1. グルマンさん

    えっ!!
    シャコンヌの後に、、、にら宅でも鑑賞なさってたのですか?
    (^^;;
    高崎まで送ってもらい帰宅したんだと思いました、、、
    しかもクリニックまで、したなんて、もう頭上がらないです
    (^^;;;

    けれど、にら宅で鑑賞して、、、その後、飲んだとあれば、新幹線の終電にも間に合わないと思いますし、、、どうなさったのでしょう?

    byO at2014-10-20 20:54

  2. O様

    10時50分の最終でギリギリ帰りました!
    「原理主義」ですから死ぬまでオーディオを止められません笑

    byグルマン at2014-10-20 21:00

  3. オーディオとの闘いというよりは悪霊との闘いという感じですね。
    これからはファーザーグルマンと呼ぼうっと・・・・(^_^;)

    by小林二郎 at2014-10-20 21:30

  4. グルマンさん
    今晩は

    う〜ん、霊媒師?はたまた悪魔払い?
    オーディオルームの体感温度が下がりそうです(笑
    ルームチューニングってそんなイメージが重なりますね〜

    大物からやっつけろ!はオーディオ原理主義の鉄則ですねえ...

    悪霊退治が失敗したら取り憑かれる前に自爆しそうで怖いなあ(爆!

    大物退治後のにら様の今後の展開が楽しみです

    では、では

    byバズケロ at2014-10-20 21:37

  5. 小林二郎様

    もう完全に私が悪霊でしたよ。
    地下室で叫びつつける悪霊。
    phantom of the operaすら逃げそうです。

    byグルマン at2014-10-20 21:38

  6. ストラ様

    写真を撮る間もなく叫び続けてましたから笑
    そして、写真取る間もなく飲みまくってましたから笑

    byグルマン at2014-10-20 21:42

  7. 天井に巣くう妖怪エコニャンの仕業を三角頭巾で退治したというお話ですね。人格者だなんてとんでもないです。
    それに熟練でもなんでもなく、キャリアが無駄に長いだけのセンス無しだからいつまで経っても堂々巡りですわ(^_^.)
    コメントを書いていたら長くなってしまいそうなので後で日記にしようと思います。
    遠いところありがとうございました^_^

    byにら at2014-10-20 21:46

  8. バズケロ様

    オーディオルームは悪霊の巣窟ですからね。
    やはり悪霊は天井付近にいる事が多い様です。

    叫ぶ、跳ねる、しゃがむ。
    一人なんか周りの方々と違う競技をしている模様。

    byグルマン at2014-10-20 21:50

  9. にら様

    ゲラゲラポーな夜でしたね。
    絶対奥方は「妖怪・・・」と思ったはずです。

    日記、楽しみにしてます!

    byグルマン at2014-10-20 21:52

  10. グルマンクリニックは、オーディオの先生かと思っていたら、スクワットをしながら叫ぶ姿からして、グルマン教教祖だったんですね。(笑
    最近出張布教の効果で、着実に信者が増えていますね。
    拙宅でもぜひ悪霊退散の祈願をお願いします。

    bymerry at2014-10-20 22:08

  11. グルマンさん、こんばんは。

    にらさん邸、襲撃ご苦労様でした。
    にらさんとは、昨年来、相互オフ会のお約束をしておきながら、まだ実現出来ず残念ですが、グルマンさんのクリニック後であれば、待った甲斐があったかと。
    天井には、雲ですかね。。

    byいたちょう at2014-10-20 23:50

  12. グルマンさん、お早うございます。

    この2月にストラさん企画→にらさん宅訪問(襲撃ではありません)と、上州音楽三昧を楽しみましたが、また同じパターンの人がいるとは・・・。充実の秋の上州だったかと思います。

    どうやら私の歪検知センサーは、とても感度が悪いようで、ある意味幸せなのかも知れません。

    by横浜のvafan at2014-10-21 05:58

  13. グルマンさん、お早うございます。

    特殊技能の数々、凄いモノですね。
    思わず朝の準備を忘れて、読みふけってしまいました。

    含蓄のあるグルマン原則も、どきっとさせられました。

    シャウトしながらの室内行進でカリスマ性も文句なしですね(笑)

    by矢切亭主人 at2014-10-21 06:37

  14. グルマンさん

    すごいエネルギッシュですね。家でスクワットどころか、群馬県をうさぎ跳びで三周ぐらいしちゃった感じですね。星飛雄馬も真っ青ですね。

    たちどころにエコーフラッターの症状をかぎつけ、その患部を探り当て、すぐさまオペ方案をたててしまう。スゴ技です。その名医も、内視鏡ではなくハシゴでの手術となると自ら執刀できなかったというわけですか(爆)。

    我が家も、ストラ御大にエコーフラッターを指摘されてグサリときています。往診に来て欲しいなあ。

    その前に、遠隔問診です(笑)。

    1.自覚症状としてテナーからソプラノのボーカルで音量を上げると音のビビリを感じます。これってエコーフラッターですか?

    2.リスポジ後方に天窓への吹き抜けがあります。ここだけは天井が高いのでコーナー処理をしていません。まずいですか?

    3.KYLYN邸でエイスナーブの▽を知ったのですが特すでに遅くディスコンでした。そこでサーモウールで▽を自作して使っているのですが、これって対策になっていますか?


    以上です。センセ、いかがですか。

    やっぱり家庭教師に来ていただいて、お医者さんごっこしないとダメかなぁ(爆)。

    byベルウッド at2014-10-21 09:10

  15. merry様
    路上でやったら通報待ったなしです
    いずれ祈祷と儀式に伺います
    お神酒は特に断りません笑

    byグルマン at2014-10-21 19:54

  16. いたちょう様

    しばらくすればフラッターエコーも取れ、それに伴いセッティング変更が成される事が予想されます。それまで恐らく相当の試行錯誤でしょうから、そっとした方が良いかも知れません。私も、新しい椅子が来るまで呼びたくない昨今です笑

    雲、今回のケースに置いては相当ありかと思います。
    雲については後ほどベルウッド様の日記にレスでちょっと書かせて頂こうかな、と

    byグルマン at2014-10-21 20:02

  17. 横浜のvafan様

    何と、同じ展開とはオーディオ神のお導きかと思われたりします。
    いえいえ、貴殿のあの巧妙極まるセッティングで感度が悪くはないと思われます。大抵の場合は「ちょっと腰高な音ですかね」と思われるでしょう。それはフラッターエコーのおかげである帯域の残響特性及び周波数特性が拡大されるので低域が相対的に下がるからです。

    byグルマン at2014-10-21 20:06

  18. 矢切亭主人様

    それだけ歪が嫌いで嫌いで仕方なかったのです笑
    歪は神敵です。滅ぼさなければなりません。キエエエエ

    グルマン原則は危険です
    教典化(テキスト化)したい所ではありますが・・・
    禁書扱いされそうです

    byグルマン at2014-10-21 20:13

  19. ベルウッド様

    過分なお言葉まことにありがとうございます。
    あんな頼りない梯子であんな高いところに・・・
    間違いなく天国への梯子になりそうです。
    殉教まった無し。

    では大賢者様に恐れ多くも申し上げます
    1テノールの音域(hi C)からソプラノというと1000hzから1500という所かと思われます。フラッターエコーの影響が起こりやすい帯域と思われるので、可能性は高いかと。しかし、低音によるどこかの共振がそのぐらいの帯域に悪影響で現れる事もあるので、実際に声で判断してみないと確実には言えません。
    2吹き抜けならば相当高いのでしょう、恐らくは大きな影響は・・・と言いたいところですが、ベルウッド様程の歪感知器をもたれている場合見逃せないと思います。角程歪をもたらす部分は無かったりしますので・・・これも実地で声で判断します。
    3サーモウール、素晴らしく対策になっております。ただしもし残響特性のエンヴェロープ的に右肩下がりになっておれば、△状に板を切り、裏にサーモウールを貼ると低域だけサーモウールが吸い、高域は嫌な共鳴を殺しつつも反射するという事が出来たりします。エイスナーブもそんな感じの思想の構造だったりしますが。

    byグルマン at2014-10-21 20:59

  20. グルマンさん

    詳細なご回答ありがとうございます。

    フラッターエコーは、T4に換えていろいろ詰めていくとかえって気になるようになりました。以前は問題ないと思っていたのですが。何かがよくなると、それにマスクされていた現象が現れる。オーディオの常とはいえ、困っちゃいます。庭いじりならぬ、オーディオいじりを楽しむしかないですね。

    まあ、フラッターエコーは、コンサートホールでも起こることですし、完璧すぎて何もないとウソくさかったり、迫力がなくなっちゃいます。ほどほどならあってもかまわないかも。

    いずれにせよサーモウールがコーナー対策として機能しているとの力強いお言葉に安心しました。まずは、3.3mのハシゴですね(笑)。

    byベルウッド at2014-10-22 10:30

  21. グルマンさん、初めまして。

    音が筒抜けのヤワな2階の和室でもどうにかなるものかしら?いつか自分もクリニックを受けたいなーと思いつつ、楽しく拝見しております。

    byyumeko at2014-10-25 11:10

  22. yumeko様

    レス誠にありがとうございます
    そして読んで下さって大変恐縮です!
    いえいえ、和室は大変に音響的には有利だったりします。音が筒抜けというところが最高です。お持ちである名作image11 kai2にサブウーファーを足せば大変なサウンドが出せます(所有してました)しかもimage11は相当駆動力の強いアンプで鳴らして真価が出ますので、ローテルなんて最高の組み合わせに感じます。
    環境が整いましたらいつでも喜んで伺います。

    byグルマン at2014-10-25 11:46