ゲオルグ
ゲオルグ
Musical Fidelity A1とHarbethのスピーカーのマッチングに魅せられて、オーディオに深入りすることになりました。日記の頻繁な更新には自信がありませんが、少しずつ製品コメントもアップ…

マイルーム

3つの部屋に各セットをこしらえてます。
3つの部屋に各セットをこしらえてます。
3つの部屋に以下のセットをこしらえてます。  〔自室:和室8畳〕  ★セット1 HARBETH HL-K6(スピーカー) LUXMAN C-600f(プリアンプ) MUSICAL FID…
所有製品

カレンダー

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

お気に入り製品

日記

ハイドン・ランダムノーツ2:閒(あわい)の音楽を聞く①

このエントリーをはてなブックマークに追加
2021年09月20日

明日は十五夜。
今年は「へ~もうそんなころか。。。」っていう感慨があります。
ここ最近、晩に月夜を見上げることもしなかったのが
なんとなく自分の余裕のなさのような気がして
ちょっと残念な気持ちなのです。
時間の推移と自分の感覚がずれているだけなんでしょうけど
ふとそんなことを呟いてみたくなった今日この頃
みなさんはいかがお過ごしでしょうか

最近、ハイドンの音楽をよく聞いています。
ハイドンを欲しているみたいな時期が私には時々あるのですが
新譜のリリースと重なることもその一因で
今度のハイドン・モードもそういうきっかけでした。

そのホントに端緒になったのが
ハイドン生誕300周年となる2032年までに、
100曲を越える交響曲を全て録音してリリースするプロジェクト
HAYDN 2032の10作目
『一日の時の移ろい~ハイドン: 交響曲《朝》《昼》《晩》』
を聞いたことでした。



指揮のジョヴァンニ・アントニーニが主導するこのプロジェクト
Alphaレーベルとしてもビッグな取り組みでしょうし
以前からそれが進んでいたことを知ってはいましたが
なぜかスルーしていました。。。
今作を聞いてから、それ以前の9作も聞いてみましたが
なぜ聞かなかったのか?と後悔することしきり。
アントニーニ自身が結成した古楽器編成による
イル・ジャルディーノ・アルモニコはもちろんのこと
バーゼル室内管弦楽団との演奏も
新時代を感じさせる、
「俊敏」系のハイドン・シンフォニーを打ち出していこうという
一貫した意図が感じられる気がして
「荘重」なオケによる演奏に飽き足らなかった私には
どれも新鮮に響いてきたからです。

そして今作は、私の好きな《朝》《昼》《晩》
でもこの3作がなぜ好きなのか、自分でもよく判らないでいたのです。
初期のシンフォニーの小編成なところとか
わりとソロパートが目立っていて、
それらがなかなかいい味出してるところとか
そういう美点が相まって、さわやかな印象が残るからなのかな~
ぐらいの思いでいました。。。

基本的に上記の印象は変わらないものの
何回か繰り返して聞いているうちに
この音楽の時間の経過が、
《朝》《昼》《晩》という1日の時間の経過を意識して構成されている
そのことの快さはじゅうぶんにあるんじゃないかな~
と思うようになりました。
つまり時間の推移と自分の感覚が整合する快感みたいなものが
これらのシンフォニーにはあるのかも。。。ってことです。
むろん現代の映画音楽みたいな映像を喚起する表現
ってことではありません。
だからやはりこの時代なりの制限や限界はあるのですが
ハイドンその人がこの「大喜利」的なお題を意識して
曲を紡ぎだしたっていうこと、
そしてその痕跡をたどるようにして音楽を聞くとき
聞く者はなにかを共有することができるのかもしれない
と思うようになったってことです。

まあ、こんなことを云うのは私の入れ込み過ぎなんでしょうけど
このアントニーニ&イル・ジャルディーノ・アルモニコの
《朝》《昼》《晩》は、私にとっては
メラトニンが体内時計をリセットしてくれるような効果が
あったのだろう(笑)。。。ぐらいは言ってみたくなる
そんな作品ではありました。

最後に今日の副題の「閒」なんですが、「間」の旧字体なのだそうで
なんかちょっと洒落てるな~と思い、使ってみました。。。
それと①ってことは、②があるわけですが
今度は何の「閒」とハイドンか?
それはまた稿を改めることにしたいと思います。

次回の日記→

←前回の日記

レス一覧

  1. ゲオルグさん

    おはようございます。天地の界に翻弄され、大国の思惑の狭間に陥り、人同士の諍いに病む、いつの世にもあることではありますが目も耳も覆いたくなってしまう事が続いております。そういう時にハイドンの時に流れに身を委ねるのは、心の均衡を取り戻すのに丁度良いのかもしれません。特にご紹介の3曲、バロックの合奏協奏曲の宮廷BGM的雰囲気を色濃く残した交響曲はピッタリですね。おまけに、朝、昼、夕に続く夜の四曲目のカップリングは、やられたと思いました。続編が楽しみです。

    byパグ太郎 at2021-09-21 08:55

  2. パグ太郎さん
    今晩は

    レスありがとうございます!

    このHAYDN 2032のシリーズは、なかなか解説も充実していまして、アントニーニと音楽学者のクリスティアン・モーリッツ=バウアー両者のものが必ず載っていて、読んでいてけっこう面白いのです。後者によれば、この連作成立の経緯について論じたイレーン・シスマンの研究を引用して、1761年に起こった太陽面通過(太陽と地球の間を金星が横切る現象)というごく珍しい天文現象と、ハレー主導による国際的な観測プロジェクトが大きく報じられていて耳目を集めたことがお題の選定の背景にあったのではないかという説を伝えています。

    また《夜》の曲として収録された「セレナータ・ノットゥルナ」についての言及をありがとうございます。確かに夜も更けて宴たけなわになっていく感じで、3作とスムーズにつながっていきますものね。ニクイ選曲でした。

    モーリッツ=バウアーの解説によれば「セレナータ・ノットゥルナ」成立の経緯は、ザルツブルク市庁舎で頻繁に行われていた舞踏会のうち、余興として謝肉祭シーズンに上演された無言劇の舞台を彩った音楽だったとのこと。1776年には、アメリカ独立戦争に従軍する志願兵募集にかかわるテーマの演劇も上演されたのだそうで、古典派なんて言いつつも、科学的な関心やら市民革命の足音が迫る国際情勢やらが背景にちらつくのは、けっしてこれらの作品が牧歌的な遠い過去に作られたものでないことを感じさせてくれました。。。やはりどこかで現代人のメンタリティーと通ずるところはあるんじゃないか。今はそんな気持ちになっています。

    byゲオルグ at2021-09-21 22:51

  3. ゲオルグさん

    いつも素敵なお話しをありがとうございます。コミュではこういう音盤紹介は少ないのでなんだかほっとするような気がします。

    ハイドンの若い交響曲三部作、いいですね。

    なかでも「昼」は好きで時々聴いています。鈴木秀美さんとオーケストラ・リベラ・クラシカのCDです。

    合奏協奏曲風でのっけからソロ・バイオリンが活躍する。メヌエット楽章には「軽やかな」コントラバスのソロまでがある。ハイドンがエステルハージ公爵家宮廷楽団の水準の高さに喜び、各楽器の首席に魅力と技巧に満ちたソロを与えたという。そのバロック的な華やかさに、明晰な古典派の均整が加わってとても魅力的。

    みんな名人で、それぞれの楽器で聴かせて、それぞれが主役で、そういうソロをみんなで引き立てている。

    コロナ禍で、社会的距離だなんていうのは人を避ける、人と距離を置くことばかり考えていて、そこにネットという距離感のない自分中心のヴァーチャルな空間があるから、みんな何だか精神的にヘンになっています。

    ハイドンのこの曲を聴くと、ソロがあるとふっと周りが間合いをとってソロを引き立たせる。呼びかけたり応えたり、空間と時間と両面で絶妙な間合いがあって、そこに独特の拡がりのある響きも感じます。それがとても心地よいですね。

    いまのコロナ禍のソーシャルディスタンスとかネット社会とかのイヤな感じとは真反対の距離感です。

    お話しの続きも楽しみです。

    byベルウッド at2021-09-23 22:43

  4. ベルウッドさん
    レスありがとうございます!

    鈴木秀美さんとオーケストラ・リベラ・クラシカのCD、興味あるな~。昨年、N響で「時計」を振られたのをTVで見たのですが、とても俊敏で印象に残りました。入手できたら聞いてみようと思います。

    >みんな名人で、それぞれの楽器で聴かせて、それぞれが主役で、そういうソロをみんなで引き立てている。

    現実世界もかくありたいものですが、なかなか。。。でもこのソロはやはりハイドンが作ったものなんですよね。しかしうまい塩梅ですよね。ちょっと演劇的な感じさえしてきます。

    byゲオルグ at2021-09-24 22:03

  5. 訂正です。。。

    >昨年、N響で「時計」を振られたのをTVで見たのですが

    これはお兄さんの鈴木雅明さんの指揮でした。。。お詫びして訂正いたします。

    byゲオルグ at2021-09-28 20:02

レスを書く

レスを書くにはログインする必要があります
ログインする