日記
魔法のセッティング
2018年07月29日
先週の事ですが、5月に訪問させていただいたGRFさんに暑い中拙宅までお越し頂きました。
地元の駅でランチを済ませてすぐに自宅にむかいます。
慣らしのためにリピートでかけ続けていたプロコフィエフのロメオ&ジュリエットをそのまま暫くお聴き頂いたのですが、直ぐにスピーカーセッティング位置の理由を聞かれました。左右対象でないのはどの様な理由で?
えっ?と思いました。確かによく見ると左のほうがやや内振りが弱いのですが、指摘されるまで分かっていませんでした。うーむ、駄耳。いや目で分かる程度なので駄目。そうか、駄目という言葉はここから来ているのかと思いましたが、違うみたいですね。(^_^;)


さらにアメリンクのシューベルト、白井光子のブラームスとGRFさん愛聴のディスクを聴いていきます。白井光子ではピアノの音がうまく聴こえていないとのご指摘。しかし私としては「???」
さらにインシュレーターやスパイク、その下のオーディオボードの音が乗っているという事で一気に取り外します。部屋の割に大きなスピーカーなので結構手こずるのですが、なんとかスパイクとスパイク受け以外を外して完全なる平行法で設置します。

そういえばニッキーさんはGRFさんの音を聴いただけで自宅のセッティングを見直しておられましたが私はGRFさんにお越しいただいてやっとです。
それからGRFさんによる微調整をしていただきました。
ボードなどを外した為か低域のシャープさが無くなり少しモヤっとした感じです。ただ低域がボリューミーになりすぎて他の音域に影響を与える様な事は無くなりました。
ここで先ほどの白井光子を聴くと指摘のあったピアノの音が先程より大きくクッキリと聴こえてくるではありませんか。ダメ出しを頂いた時には今ひとつ解りませんでしたが、確かに全然違います。声と対等に渡り合うピアノが現れました。
そして、オーケストラでは私が悪戦苦闘の挙句諦めていた弦楽合奏のふわりとした音色が完璧とまでは行かなくても理想にかなり近い音で再生されているのです。これは今までにない驚きの音です。
さらに音場感もこれまでになく広がりました。ボーカルも平行法なのにも関わらずほぼ中央にあります。
しかも定位感が良くなり音場の部分的な疎密が無くなっています。この音場の疎密は今回初めて気が付きました。以前の管球アンプの時には音域による疎密が感じられましたが、トランジスタのアンプにしてからその事は解消されていました。しかし、今回の位置調整で音場の疎密もあった事に気付かされました。
左右のスピーカーで構成される音の焦点が合ったという事なのでしょうね。これは本当に嬉しい事なのですが、まだ私自身では出来ないという点が困った所です。見た目は殆ど単なる平行法です。私がこれまで何度もやってきたつもりの。
でも出てくる音は違います。
GRFさんは耳で調整されていましたが、やはりそれ以外に方法はないという事です。
目安となる視覚的な判断基準は頂きましたが、あくまで目安ですし、今回の設置内容ですら目安とは大分違います。
この調整には耳の良さも必要ですが生の演奏の記憶が十分に無ければ出来ないはずです。この点も私には足りません。もっと聴きに行かねば!
そうこうするうちに夕方になり日吉で一杯やってお開きとなりました。阿佐ヶ谷のお蕎麦やさんの様な気の利いた店は無いのでいつもの焼き鳥屋です。ここでも色々楽しくて為になるお話をお聞きしたのですが暑さとお酒で楽しかった気持ちのみが残っており、肝心な内容が…。
GRFさん、本当にありがとうございました。こんなおバカな私でもこれからもよろしくお願いします。
レス一覧
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Lotus rootsさん こんにちは。
>さらにインシュレーターやスパイク、その下のオーディオボードの音が乗っているという事で一気に取り外します。
今まで自分の耳で確かめ積み上げてきたものが、、、心の中で大切な部分が、、、崩れ落ちる音が漏れ聞こえることがないように
そこにこれから起こる何かへの好奇心の芽が
GRFさんが部屋を眺め現状に手を入れると本当にガラっと良い方向にかわるんですよね~。
拙宅でも、”そこの床上の機材を5mm動かし”たら音場の透明感が向上、というようなことがありました。
まさに、魔法のセッティングですね~(^^♪
byそねさん at2018-07-31 10:11
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そねさん
こんばんは。
そうなんですよね。インシュレーターなども良かれと思ってやってきた事ですが、音のどの側面に対しても良いかというとそうでもない様に思います。無くなると物足りないと感じるところもあるのですが、良くなっている部分もあり、しかも良くなっているのがこれまでどうしても上手く行かなかった部分なので、暫くはこのまま聴き続けようと思います。ボードやインシュレーターは戻そうと思えば戻せますので。
ただ、位置調整だけはどうしたものやら…。(^_^;)
byLotus Roots at2018-07-31 20:12
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Lotus rootsさん、こんばんは!
魔法のセッティング術は習得したいですねー。
時々定位がちょっと右に寄るのですが、コレがなかなか直らなくて苦労しています。
byCENYA at2018-07-31 21:09
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Lotus Rootsさん、おはようございます。
連日、暑いですが、いかがお過ごしでしょうか?
オーディオ、いろいろと進展があったようですね。しばらく前ですが、拙宅に初めてお越しいただいた後、ちょっとした放心状態だった事を思い出しました。ボーカルを維持したままクラシックが鳴るのは、Lotus Rootsさんにとっては望ましいことかと思います。ボードはいつでも戻せます。さらに物足りなさが解消する方向が見つかるといいですね。
by横浜のvafan at2018-08-01 19:50
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Lotus Rootsさん、こんばんは。
GRFさん訪問されたのですね。
Lotus Rootsさんが『魔法のセッティング』というほどとは素晴らしく向上したのですね。
セッティングはお金がかからないし、GRFさんのチェックは私達が過剰繋げてしまったアクセサリーを引いて行くやり方ですから、私は自己反省に陥ります。
私も『まだまだ過剰だ‼︎』と言われそうなのでGRFさんは半ば怖いお人です。
byニッキー at2018-08-01 21:05
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CENYA さん
レスありがとうございます。
このセッティング調整が難しいのが困ります。
地震が来たらどうしようかとビビってます。
CENYAさんの定位が時々ズレるのは不思議な現象ですね。オーディオはどんな事にも理由があるとは思いますが、それを見つけるのはなかなか骨が折れます。
私もこの位置調整、どうやって会得しようかと日々聴き込みをしております。
byLotus Roots at2018-08-02 08:12
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Lotus rootsさん
ごぶさたしておりますが、お元気な様子で何よりです。
落ち着かれたかと思っておりましたが、まだまだお悩みは尽きないご様子ですね。
ちょっとしたセッティングで音はころころ変わります。音は違ってもどちらが良いのかはすぐにはわかりません。なかなかベストに持っていくのは難しい。どうすればどうなるかの方法論とともに、自分自身でよい音の具体的なイメージを持てるかどうかが大事ですね。GRFさんのマジックは、そういうことの、ひとつの“考えるヒント”に過ぎないのではないでしょうか。
やはりマンションのフロアでは、しっかりした土台作りが必要だと思います。オーディオボードを取り除くのは、そこのセッティングが影響しているという検証であって、じかに置くことが正解だとは思えません。フロアは厳密には不陸だらけですから、接面やガタつきがとても重要です。スパイクとスパイク受け、スパイク受けとフロアなどすべて接面、接点は大事です。スパイク高さ調整もかなりシビアです。やっぱりご自身でのチューニングをいろいろ試行錯誤するのが大事なのでしょうね。
ぜひ、赤羽の方にもお立ち寄り下さい。
byベルウッド at2018-08-02 14:16
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横浜のvafan さん
懐かしいです。初めてお伺いした時の事。
ブログで拝見していた憧れの部屋に踏み込んで、想像以上の音を聴かせて頂きました。
その後も音の進化を常に聴かせていただいてます。
いつも定位感とスピーカーの外に広がる音に魅了されて帰りました。そして我が家の音にガッカリという事の繰り返しでした。
特にデーンちゃんさんと共においで頂いた時が酷くて穴があったら入りたいくらいでした。
今は少しだけマシになりましたのでまたお越しください。
byLotus Roots at2018-08-02 22:14
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ニッキーさん。
元の音がひどいので今でも大した事はないと思いますが、音場感と弦楽合奏の質感、ピアノの質感は随分良くなりました。ニッキーさんにお越し頂いた時は球のアンプでしたのでその点だけでも今の音とは随分違います。音域による欠落部分が無くなりました。
そして今回のセッティングで音場の欠落がなくなった様に思います。
ニッキーさんにもまた聴いて頂きご意見頂ければと思います。
よろしくお願いします。
byLotus Roots at2018-08-02 22:26
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ベルウッドさん
こちらこそご無沙汰しておりましてすみません。
落ち着きたいとも思いますがオーディオ好き音楽好きの皆様とのお付き合いを止めるのも淋しいので、時々はお会いするのですが、その度にオーディオ熱が再燃して落ち着きを失ってしまう訳です。(^_^;)
「自分自身でよい音の具体的なイメージを持てるかどうかが大事…」
今回のセッティングで当にその通りだと感じました。今のセッティングを私自身で再現出来ない一番の理由はここにあります。
これが持てれば簡単には行かなくても再現は可能なはずです。一番必要なのは良い生の演奏を頻繁に聴くことですが、なかなかそうも参りません。せめて今のセッティングの音をこの耳に染み込ませておこうと思っております。
土台の事もそう思います。今はドラムで床の震えが気になります。ただ、今までのボードはやや硬めの響きが乗っていたのかも知れません。それにミリ単位の調整は構造上難しいのでもっと動かしやすいボードにしようと考えています。
ただ、暫くはこのままで聴き続けるつもりです。これまでは少しでも気に入らないところがあると気短かに却下する傾向がありましたが、それでは大事な事に気付けないのでは無いかと思い至りました為です。
何よりこのセッティングで弦楽合奏の質感がベルウッドさんのお宅で聴かせて頂いた音に少しだけ近づいたと感じられた事が何よりの効果でしたので。
赤羽は仕事でもやや遠ざかっておりますが、またお邪魔させて頂きます。
よろしくお願いいたします。
byLotus Roots at2018-08-02 22:58
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Lotus Rootsさん、おはようございます。
文章がわかりづらかったようです。
「拙宅に初めてお越しいただいた後」は、「GRFさんに、拙宅に初めてお越しいただいた後」の意味でした。なので、放心したのは、当方となります。7年半前の出来事でした。同じような衝撃ではなかったかと想像して、レス入れさせていただきました。
by横浜のvafan at2018-08-03 07:50
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Lotus Rootsさん
過分な記事をありがとうございます。でも、当方は魔法でもマジックでもない当たり前のことをしただけなのです。
当初は、その効果に驚かれると思いますが、調整の方法も出来るだけわかりやすくお話ししているので、元に戻すことも簡単です。
ただ、いままでお使いになっていた、二重構造のボードですと、簡単にその位置が動いてしまうので、調整が難しくなると思い、とりあえず外して、位置を調整しても、簡単に元に戻すことの出来る環境にいたしました。
幸いにも、階下に部屋もなく、隣もいない端の位置なので、しっかりと床に設置することが出来たのは良かったです。
限られた部屋の中では、SPからのフィードバックの影響が大きく、その部屋の音を支配しています。いろいろとアクセサリーで動かす前に、一番影響の少ないポイントに置いてみるのが、近道だと思うからです。
Lotus Rootsさんは、大変良い耳をお持ちですから、その差が聞こえてしまうのですね。でも、ご自分で調整方法を取得されれば、まったく怖がらず、簡単に調整して、アクセサリーの呪縛から逃れられると思われます。
それが出来るようになってから、アクセサリーを使われるとより効果的ですね。
今回は、その第一歩ですので、恐れずに位置をご自分で調整されればと思います。その為にも、より簡単に行うために、スパイクを外されるのが近道だと思います。
スパイクは、本来は欧米のふかふかの絨毯への対応です。それをスパイク受けで受けていたのでは、両方の音がするのと、微妙な位置調整がやりにくくなるからです。
CDプレーヤーとアンプ、そしてSPだけのシンプルな構成でどこまで行くか、それを見極めてからご自分の音を調整されれば、なお面白いと思います。またお伺いしますから、どんどん始めてて下さい。
どなたも最初は皆、初心者ですから(笑)。
https://tannoy.exblog.jp/21842514/
byGRF at2018-08-03 12:30
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横浜のvafanさん
そうでしたか、でも私はvafan さんの音を初めて聴いた時も同じ様な感じでした。
拙宅ではそこまではいきませんが、音のフォーカスが合って来たのはわかりました。
byLotus Roots at2018-08-03 18:59
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GRFさん
この度は暑い中お越し頂き恐縮です。
フォーカスの合った音を初めて自宅で体験出来ました。広がりもさる事ながら身の詰まった定位感がある事に驚きました。
初めてこれまでの音場が隙間だらけだった事に気付きました。
しかし、耳の事を言われますとお恥ずかしい限りです。どう頑張っても駄耳です。
調整して頂いた後もすぐには変化に気付かず、変化のポイントを説明頂いて漸く分かるレベルですので今後ともお手柔らかお願いいたします。
スパイクの事もいずれ試してみようと思います。
とにかく今は毎晩いろんな音楽を楽しく聴いております。ありがとうございました!
byLotus Roots at2018-08-03 19:56
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今晩は。
すごく共感します。ピントが合うと一音一音にエネルギーが乗り、曖昧さが無くなり、まるで一体画面を見ているようなステージが広がるのですよね。まさにビフォーアフターの匠の世界を、GRFさんには体感させて頂きました。
その最後の1ミリの差異が近くて遠い世界で・・
byにら at2018-08-03 20:59
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にらさん
レスありがとうございます。
まるで一体画面…。その通りです。これまでは複数の画面の構成で、所々写らない画面があった状態だった事に気付きました。出来上がって見ないと分からないものですね。
もちろんまだまだ良くなる余地は山ほどありますが、大きな前進でした。
最後の1ミリもホントに難しくて、まだ自分でイジる勇気がありません。(^_^;)
byLotus Roots at2018-08-04 23:40
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