日記
German Physiks 友の会
2018年11月14日
German Physiks 友の会に参加しました。
GRFさん主催のイベントです。
今回で3回目との事ですが、急なキャンセルが出たという事でGerman Physiks ユーザーでも無い私にもお声掛け頂きました。
これまでの友の会もweb上の記事で見ておりましたので、喜んで参加いたしました。

会場のLe Salonは山下公園前の素晴らしい立地です。入り口に着きますと「あれっ、ドレスコードがあったのかな?」という不安が鎌首をもたげます。
ハイソな雰囲気のエントランスと受付をされている女性の上品な出で立ちを見ると場違いな普段着で来てしまった事を後悔してしまいました。しかし、オーディオファンに服装のこだわり無し!というセオリー(勝手な思い込み)を頼りに一歩踏み入れると…、大丈夫でした。(^_^;)
何人もの知ったお顔と飾らない人柄…いや飾らない服装の人々が。もちろんお洒落な方も僅かながらいらっしゃいますが。
しかしサロンの中はホントに素敵な空間です。窓の外には山下公園の緑がカーテン越しに柔らかく見えております。温度管理されたワインセラーとテーブルの上の生花。普段はワインスクールの会場となっているところらしいです。
親しい方々にご挨拶を済ますと早々にウェルカムドリンクとしてシャンパンが。下戸の私としては「これは危険!」のアラームが。
でも、下戸ながらも酒好きの私としては我慢できずに「うーん、美味しい」とあっという間に飲みほしてしまいました。
ただ、一杯くらいなら運動神経にはマイナスでも頭の回転や感受性にはプラスに働くものです。といい訳(^_^;)
機器構成はスピーカーとしてGerman Physiks Troubadour40とPSDのTW4/2、DACおよびプリアンプがMola Mola Makua、これは最近バージョンアップされた最新モデル。パワーアンプはSD05二台。音源は主にMAC とEMMのCD/SACDプレイヤーです。
それにLe Salonオーナーの宮下さん所有のMcIntosh C-26・MC1000・XRT-26もあります。
先ずはGerman Physiks Troubadour40とPSDのTW4/2で。
いけません、シャンパンで感受性は上がったましたが記憶力がダダ下がりです。どんな曲がかかっていたのか中々思い出せません(T_T)
思い出せる所から書きますと
オリジナル5.6MHzで聞く音源(タッド・ガーファンクル 録音)KUNIZO BIG BAND 未発売曲
2. KUNIZO BIG BAND 第二回公演
3. JAZZ Trio ベース・ギター・コルネット
4. JAZZ Quartet テナーサックス・ピアノ・ベース・ドラムス
どれも臨場感溢れる演奏ですが、特にサックスの実在感が堪りません。
それからテレサテンのライブでしょうか。若々しく張りのある独特の歌声が心地よく響きます。GRFさん宅でお聴きしたのと同じく現場にいる様な音です。
さらに、ちあきなおみ。この人の歌は本当に聴き惚れてしまいます。まだまだ歌えるうちに引退されたのは残念ですが、十分な音源が残っており、この様な装置とセッティングで今でも肌で感じるようにその歌声を堪能できるのはオーディオファンの特権です。
それからある方のお好みの歌手をという事でかけられたRegine Crespin。これは誰のアルバムと仰られずにかけられたのですが、私はこの夏にパグ太郎さん邸にお邪魔した折に聴かせて頂き、自分でもすぐ買い求めておりましたので判りました。素晴らしい歌い手です。
パトリシア バーバーはCD SACD DSD5.6?の聴き比べです。GRFさんはCDがお好みのようでした。私もこれは同じです。SACDはすっきりし過ぎた感じになりますが、押し出しが弱くなり過ぎます。DSDの印象は思い出せません。お酒のせいでしょうか。
クラシックについてはカラヤンのベートーヴェン第9が印象的でした。カラヤンの録音は濃厚でシルキーな弦楽合奏が好きなのですが、音場感については当時の技術の限界かなと感じる事がままあります。しかしこの演奏では抜けの良い音で十分な奥行きが感じられます。これは初めての経験でした。しかもスピーカーの真ん中すぐ後方にはグランドピアノが鎮座しているというのに…。
German PhysiksとMola Molaの描き出す世界は遠い時代の膜をサッと取り払ってしまう様でした。
最後になってGRFさんが「実は今日はホントに細かいセッティングはしていないんですよ」なんて言いながらコンコンと。途端にピントが合い、音場のスッキリ感が増します。
ところが最初のサックスをもう一度かけたところ会場から「さっきの様なエロさが無い」という声が。確かにその通りで、優等生的なジャスになってしまいました。
そこで敢えて少しスピーカー位置をズラすと元のエロさ復活です。これには困ってしまいました。
あんな微妙なセッティングを合わせたり外したりはとても出来そうにありません。
そうこうしているうちにお時間となり会食にうつりました。ここで供されたワインが普段私が飲んでいる様な安ワインとは次元の違うもので、その香りのふくよかさ複雑さは初めての経験でした。しかも何種類も飲めますのでこれも良い経験になりました。
隣に座られたPSDの大山さんの兄上がワインに詳しくて、教えて頂けたのも有り難かったです。ある白ワインは30分くらい経つとキャラメルの風味がするようになりびっくりでした。香水にはファーストノートやラストノートという変化がありますがワインもそうなんですね。
食事の後はMcIntosh C-26・MC1000・XRT-26で濃厚な音を聴きまくりです。この時はオーナー宮下さんのご好意で棚のウイスキーをお好きにどうぞとなった為、調子に乗ってタリスカーをストレートで頂いてしまいました。
兎に角楽しく豊かな一夜を得難い音とワインと共に過ごしました。
GEFさん、ありがとうございました!
レス一覧
-
こんにちは。
プライベートの都合で参加できませんでしたが、楽しい会の様子が窺える日記を読んで、来年の日程を早速手帳に書き留めておきました。
SD05を2台使う事でTroubadour40とTW4をそれぞれ独立させたことで、ル・サロンの広い空間でも朗々と鳴ったのでしょうね。
High End Ltd.のMolaMolaやEmm Lab.の機器の素晴らしさは、TIASのブースで聞くのとは別次元の世界だったのでは?
小生的には、普段ネット上では活動されていないオーディオファイルの方達との会話と美味しいワインと料理が楽しみです。
ありがとうございました。
by椀方 at2018-11-14 12:58
-
Rotus Rootsさん、こんばんは。
先日は、ご一緒できて楽しい時間を過ごすことができました。また、詳細な日記、ありがとうございます。二つのシステム、個性は異なりますが、どちらも次元の違うサウンドでしたね。GRFさんやMさんのお姿に、オーディオに終わりが無いことを実感しました。
ミリ単位のセッティング、あれはマジックでした。ウソのようなホントの話を体験できました。
by横浜のvafan at2018-11-14 20:53
-
今晩は。
先日は有難うございました。
Crespin気にいって頂いたのですね。ファンが増えて嬉しいです。しかし、ワーグナーで来るとは思いがけない変化球でした。(彼女はフランス人でもワーグナー歌いとして有名ではありますが)
DDDユニットの位置調整、日々苦労しております。やっていると何が正解か分からなくなってしまうんですよね。
byパグ太郎 at2018-11-14 21:11
-
椀方さん
レスありがとうございます。
今回お会いできなかったのは残念でした。
Troubadour 40とTW4、素晴らしい組み合わせでした。
TW4は18センチのウーファーが前後についていますがあれだけの低音を出すとは見た目からは想像もつきません。強力な鳴りっぷりでした。
インターナショナルオーディオショウではこれ程ではなくてもハイエンドのブースには必ず行きますね。今週末が楽しみです。
椀方さんにもいつかお会いできればと思っております。
byLotus Roots at2018-11-14 22:18
-
横浜のvafan さん
こちらこそありがとうございました。
久し振りに楽しいお酒を味わいました。この会は初めてでしたのでvafan さんが居てくれて少しだけ緊張がほぐれました。
でもGRFさんのセッティングの妙にはいつも驚かされますね。それが楽しいんですが^_^
byLotus Roots at2018-11-14 22:27
-
パグ太郎さん
こちらこそありがとうございました。
Crespinは良いですねー。教えて頂いて感謝しております。パグ太郎さん邸で聴かせて頂いたあのアルバム、自宅でも結構聴いています。友の会では違うアルバムでしたが一聴してCrespinと判りました。クセの強い歌い方とは思いませんが、やはり他と違う独特の個性を持っているのですね。
スピーカーの位置調整は究極に難しい課題ですが、ほんの1ミリで現出するあの世界がある事を知ると、泥沼であっても飛び込んで進むしかないです。
byLotus Roots at2018-11-14 22:40
-
Lotus Rootsさん、こんばんは。
先日はお疲れ様でした。今回はPhilewebのメンバーが多かったですね。GRFさんにお会いするのは9月から3度目ですが、いつも趣向を凝らした企画で楽しませていただいております。
音も素晴らしかったですが、私はMさんのサロンで出される本格的なワインにいつも興味津々です。シングルモルトのウィスキーまで手を出してしまって、少し飲みすぎかもしれませんね。(^^;)
byHarubaru at2018-11-14 23:20
-
Rotus Rootsさん こんばんは。
先日はご一緒できて嬉しかったです。GP友の会の方々をはじめとして紳士的な皆様の素敵な会でしたね。
二つのシステム、どちらも素晴らしいサウンドでしたが、個人的に圧巻だったのは、SD05を2台でドライブしたGPでのオリジナルのDSD5.6のジャズ音源で、実物大のリアルさには、ただただ聴き惚れるだけでした・・・
それだけでなく、ワインに食にとさまざまな本物に触れることができた、とても貴重で贅沢な機会となりましたね。
byKYLYN(キリン) at2018-11-14 23:53
-
Lotus Rootsさん、
こんばんは。
楽しい会でしたね。
1回のイベントのために設置されたシステムであれだけの音が聴けるとは…、いくら機材が優秀とはいえ普通ではありえないことなのでとても驚きました。
GRFさんの神業ですね。
また、あの大空間で比較的小型のトロバドール40+PSDが実物大の音楽をホログラフィックに再現してしまうというのもビックリでした。
私はエヴァ・キャシディ、ナイト・バードの中のブルー・スカイの音楽空間再現、ジュリーニのフォーレ・レクイエムの素晴らしい雰囲気感に酔いました。
あのフォーレの音源は初めて聴いたので、隣に座っていたパグ太郎さんにこれ誰の?とお聞きしたらすぐさまジュリーニだと教えてくださいました。
キャスリーン・バトルのピエ・イエスも素晴らしかったので、早速CDをポチってしまいました。
ところで、最初のシャンパンを飲み干し、ディナーの時にもシャンパンと一連の高級ワインを飲み、さらにウィスキーまで飲むような人が下戸って…
Lotus Rootsさんは下戸の定義を完全に誤解なさっていると断言します。(笑)
私はウィスキーは飲みませんでしたが、ウチに帰ってからすぐにバッタリでした。(涙)
byK&K at2018-11-15 00:27
-
Harubaru さん
ありがとうございました。
ほんとにphilewebの方が多くてホッとしました。
それにGRFさんの趣向は驚きの連続ですね。
シャルル アズナブールのレコードをDSDにした物など本当にそんな手順を踏んで出来た音なのかと思う新鮮な録音でした。
お酒は私も飲み過ぎかと思いましたが、いずれも良いお酒なので翌日もロードバイクで100キロ走る事が出来ました。
byLotus Roots at2018-11-15 20:04
-
KYLYN さん
久しぶりお会いできて楽しかったです。
実物大のリアルさって上手い表現ですね。音像のサイズが本当にその通りでした。大きい音にすると音像が膨らんでしまう事が多いのに不思議です。
音もワインも本物でしたね。
フランスのジョークにこういうのがあります。
あるワイン醸造家が臨終に際して息子にワイン製造の秘伝を伝え切った後に一言言いました。「一つ忘れておった。ワインはな葡萄から作る事もできるのじゃ」と…。
私の普段飲みのワインはこんなものです。もしかしたら音も!(´Д` )
byLotus Roots at2018-11-15 20:34
-
K&Kさん
こんばんは。
楽しかったですねー。
KYLYN さんもコメントされてた様にサイズ感がリアルでした。そして古い録音でも奥行き感があるのも不思議です。
エヴァ キャシディは拙宅と比べ柔らかな音で歌に引き込まれました。
フォーレを聴いてる時は好い加減に酔いが回って夢心地でした。私も初めて聴いたのですがジュリーニとバトルならそれなりに古い録音かと思いますが、古さを感じる事は全くありませんでした。GRFさんの音源はどんなソースでも古臭く感じる事がないですね。もちろんそういう音源なのでしょうがGP、PSD、mola mola 、SD05の組み合わせとセッティングで磨き上げられているのだろうと思います。
ところで下戸は本当です。今回はいずれも上質なお酒でしたので酔っ払ったりしなかっただけです。(^_^;)
byLotus Roots at2018-11-15 23:15
-
Lotus Rootsさん、こんばんは。
先日はどうもありがとうございました。
詳細なレポートありがとうございます。
楽しかったですね。
アウェー、あの大空間、左右差大、しかも真ん中にグランドピアノがあり、等々の環境でなぜあの音楽を構築できるのか。ただただGRFさんの腕に感服するのみでした。
最後のマッキンにも心を持っていかれました。
またまた大きな贈り物をいただいた、そんな一日でした。
ここの皆さんともお会い出来て、こちらも有意義でした。
今後ともよろしくお願いいたします。
bykanata at2018-11-15 23:30
-
Lotus Rootsさん こんばんは。
素適な会場、素晴らしいシャンパンとワイン、気の置けないお仲間達。おっと、受付の上品な女性を忘れるほど枯れちゃいません。そして会の本旨である素晴らしい音源・音楽とGRFさんやオーナーさんが持ち込まれた垂涎の再生機材。
なんとも贅沢で豊潤な時をすごされましたね~。
そして会の雰囲気を十二分に伝えてくれる気の利いた表現に彩られた素適なこの紹介文、
“ドレスコードがあったのかな”が会場の佇まいを一言にして伝えてくれますね。
堪能させていただきました~。
byそねさん at2018-11-16 00:52
-
そねさん
レスありがとうございます。
文才のカケラもないので酷い文章ですが、感じた事をそのままお伝えしました。
いずれにしてもスピーカーのセッティングは最重要課題だという事は再確認できました。
German physiks 欲しいですが先立つものが…。
それにWienna Acoustics でもまだまだ出来る事はあると思っています。
近いうちにそねさんの音をきかせてください。
よろしくお願いします。
byLotus Roots at2018-11-16 23:10
-
Lotus Rootsさん こんばんは。
お聴きいただけるとは光栄です。悩みにの種は尽きませんが、ありのままをお聴きいただければと思います。
ご希望の日時を2コマ程メッセいただければ調整できると思います。
よろしくお願いいたします。
byそねさん at2018-11-16 23:34
-
そねさん
早速のご返信ありがとうございます。
Harubaru さんからメカを刷新したウェルフロートの効果伺っております。
改めてご連絡いたします。
よろしくお願いします。
byLotus Roots at2018-11-17 11:46