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もともとPCオーディオ(有線LAN)でしたが、音質に限界があることが判明したので、それに代わるものとして、SSD再生に転向しました。これに関していろいろ情報交換をお願いしたいです。

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16畳のエアボリュームで音楽を楽しんでいます。ほとんど1:2の長方形形状で、定在波問題を克服することは困難なため、FostexのSWで低音を補強しています。 好きなジャンル:クラシック全般(ジャ…
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日記

ハイパーソニック・エフェクト

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2015年07月09日

BS放送の「放送大学」に「音楽・情報・脳」という講座があります(毎週日曜午後放送)。

講座内容の詳細は、http://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/H27/daigakuin/B/joho/8970033.html を参照ください。

概要は、「情報学の進展は、音楽をはじめとする文化的事象を、科学的な研究の対象とすることを可能にした。とくに脳科学と連携したその成果は大きく、『音楽とは何か』といった本質的な問題を考察する新しい材料が多出している。この講義では、最先端の情報学と脳科学を応用して、音楽に対する情報学ならではのアプローチの成果を学ぶ」とされています。

この中で、第六回「感性脳を活性化する超知覚情報」は私にとって初めて知ることが多く、非常に面白かったので、一部を紹介したいと思います。

第六回の講義概要:「人間に聴こえる周波数の上限は20キロヘルツを超えない。ところがこの知覚限界をこえる超知覚情報が可聴音と共存すると脳深部を活性化し、心身にポジティブな効果をもたらす。音楽・情報・脳を結ぶ本格的な研究アプローチがみのった典型的な事例といえるこの現象=ハイパーソニック・エフェクトの発見の経緯を辿りながら、脳を活性化する超知覚情報について学ぶ」

この回で初めてハイパーソニック・エフェクトという理論現象が取り上げられ、それ以後の回においても「共同体を支える音楽」、「人類の遺伝子に約束された快感の情報」、「音楽による共同体の自己組織化」、「トランスの脳科学~感性情報は人類をどこまで飛翔させるか」といったテーマの中で幾度となく取り上げられる中核概念です。ちょっと偏重しすぎではないか? と思わないでもないのですが、まあそれでも、第六回は面白かったです。


この第六回で、まず録音現場の映像紹介、デジタル音楽出現に伴う苦労話を、高田英男さん(ビクターのレコーディング・エンジニア)が開陳。

LPレコードからCDに切り替わる1986年頃の話で、当時のデジタル化による音質悪化(CDではどうしても自分の狙った音が出てこない)についてコメントしているのですが、そこで分解能について触れ、16bitではどのようにしても音が自然でない、20bitでデジタル化してみて、音の深さがちょっと改善されてきた、24bitに更に進化することによってようやくこれだ!と思う音が出てきたという話をしています。

高田英男さん


サンプリング・レートよりも分解能向上の方が大事だ、というふうに私には聞こえました。この箇所は、当コミュで「yohineさん」から教わったことと全く符合します。

yohineさんの日記記事(おかげさまで私はこの記事で24bitデジタル音楽に開眼しました)
http://community.phileweb.com/mypage/entry/1641/20120422/30395/


この回の中心テーマは、ハイパーソニック・エフェクトで、人間の可聴帯域(の20kHzまで)の音とそれ以上の100kHzまでの高周波音域(ハイパーソニック・サウンド)の違い、効能についての説明ですが、この効能を初めて発見した大野力さん(本職は生物学者ですが、別名・芸能山城組組頭「山城祥二」名での音楽活動もある)は、JVCワールドサウンズ全101巻(CD全集)の監修をしているのですが、インドネシア・バリ島のガムラン音楽が100kHzまで出すことをはじめて発見した人なのだそうです。

さまざまな楽器音のサウンドスペクトル

ハイパーソニック・エフェクトを導く音の例

加えてこのハイパーソニック・サウンドは、基幹脳(健康や美と快の機能)のネットワークを活性化することが発見され、脳波計測により所定の部位の血流増加、アルファ波の増加が観察されているとのことです(ネット検索すれば、多分、詳しい説明がでてくるでしょう)。

基幹脳(健康や美と快の機能)のネットワークを活性化


非常に面白いのは、「この超高周波を人間はどこで聴いているのか」という点です。被験者に脳波計測装置を装着したうえで、実際に、可聴帯域から100kHzまで聞かせるのですが、その際に、耳を含む全身に超高周波を当てる、耳だけに超高周波を当てる、耳を除いた全身に当てるなど、いろいろな遮蔽措置を施して脳波計測した結果が、驚きの結果なんですね。

結論からいいますと、何と、耳だけでこの超高周波を聴いてもハイパーソニック・エフェクトは発現せず、私たちは、耳ではなく全身(正確には体表面)で超高周波を「聴いている」というのです。

ハイパーソニック・サウンドの受容器は体表面に存在する

2012年時点での研究成果を元にした講義内容ですので、その後、実際に体表面のどこで超高周波を「聴いて」いるのか、感知システム研究が深まっているのかもしれません。ご存じの方がいらっしゃれば教えてください。


超高周波再生対応の研究用機器(音源採取から編集、SP出音までの全ての機器)が映像で紹介されていましたが、ミキシングルームのようなところでした。

研究用機器

全て、特別仕様(200kHz対応)で世界で一つだけとのこと。これだけのものでなければ、100kHzレベルの高周波は出せないので、民生用オーディオ機器レベルで、100kHzレベルのハイパーソニック・エフェクトを期待するのは難しいということが分かりました。そうはいっても、20kHzを少々超える程度の高周波領域でそれなりの効果を享受しようとするときは、高周波を全身で浴びる必要があり、ヘッドフォンで聞くのはダメ、冬場の寒いときに毛布をひっかぶって聞いてもダメということなんですね。

この程度の高周波でも人によっては基幹脳ネットワークが活性化する可能性があり、活性化によって、可聴帯域の再生音質がきれいに聞こえる、聞いていてとても気持ちが良いと感じる可能性はあるでしょう。日常的に使用する音源次第で楽しみ方が自ずと決まるのでしょうが、我が家はデジタル音源、しかも、FM放送録音ファイルがメイン音源ですので、このような効果を望むべくもないことが明確になりました。

ある時、物欲が生じて、35kHz再生対応のスーパートゥイーターに食指が動きましたが、当時は、「老化した耳にそんな高周波は無駄」が諦めの理由でしたが、この講義を聴いた後では、「高周波は耳で聞くのではなく受容器は体表面に存在する、老化と体表面の受容能力低下の関係は必ずしも明らかではないが、聴力の衰えを気にすることは全くない。だけど、我が家の音源では18kHz以上の信号が入っていないから無駄な出費になる」という理由で衝動買いを押さえることになります(笑)。


なお、この番組の中でもガムラン音楽の演奏場面が出てきますし演奏音も流れますが、所詮、上限カットのマガイ物ですから、インドネシア・バリ島のガムラン音楽を現地で実体感したことがある人がいらっしゃったら、実際にどんなものだったか、その感想などをお聞きしたいところです。

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  1. 興味深いお話しですね。
    さっそくこの放送大学をビデオにセットしておきます。

    これからは素っ裸で聴いてみます。いや、ガムランだから腰箕ぐらいはつけてもいいのかな。

    これで、オーディオ嫌いな家人からますます変人扱いされること間違いなし(爆)。

    byベルウッド at2015-07-09 12:41

  2. ベルウッドさん、こんちは。


    長い日記を読んで頂き、また、レスもありがとさんです。

    面白い講義名につられて、何かオーディオに見返りがあるだろうと番組を見てきましたが、まさかそのような受容器を持っているとは驚きでした。

    >素っ裸で

    そうなんですね。だから彼らも殆ど裸踊りで享楽しているんですね。長い伝統を持つ民俗芸能なので、この間、貪欲に求めてきた脳的快楽、その極大化のためにいろんな仕掛けがあるということを、回を追いながら説明してくれます。

    感動を求めての我らがオーディオ行脚も、まさに、その一例なんですね。私には気づかないヒントがいろいろ見つかるかも、です(笑)。

    byかもん! at2015-07-09 13:18

  3. ストラさん、こんちは。

    レス、あんがとさんです。

    さすがのストラさん、ご知識の広さ、深さ、改めて感服致しました。

    私は、ビニール円盤回しのいわゆる「アナログ」再生は、この技術進歩のデジタル時代には単なるアナクロ趣味と思っていましたが、この講義を見ていて、いやあ、ちょっと、視野が狭かったなあ、と反省しております。

    アンプが直り、ターンテーブルのセットも完了されたら、是非是非、30kHz超えの再現を狙ってみてください(出来れば、真っ裸で)。そして、日記に結果を書いて頂けると助かります(勿論、写真抜きで)。

    byかもん! at2015-07-09 14:02

  4. かもん!さん
    こんばんは

    興味をそそられちゃったのでレスしますね。
    以前「脳化するリスニング」のことをチラッとお話したのですが、こういう内容を科学としてやろうとするとなかなか。。。という気もしていて、そこらへんは難しいところだな~なんていつも思っています。
    個人的には、若いころいわゆる民族音楽を聞く機会がけっこうあったので、バリのガムランやブルガリアンボイスなどは、数回ライブで聴いたことがあるのですが、その場ということまで考えると三河地方の花祭りのお囃子ぐらいかなと思います。単純なフレーズやリズムのリフレインっていう要素も、ハイパーソニック効果を高めるのかな~と、勘ではそう思うのですが、感覚的には自明なことも、科学的に証明するのは、たいへんそうです。
    番組は見てみようと思います。ご紹介ありがとうございました。

    byゲオルグ at2015-07-09 20:54

  5. ゲオルグさん、レスありがとうございます。

    >若いころ・・バリのガムランやブルガリアンボイスなどは、数回ライブで聴いたことがある

    そうなんですね。でも、

    >三河地方の花祭りのお囃子

    程度の印象だったのですね。

    >単純なフレーズやリズムのリフレインっていう要素も、ハイパーソニック効果を高めるのかな?

    ふーん、なるほど。本文で紹介しきれなかったのですが、同じ100kHzのホワイトノイズを発して試験をしたところ、ハイパーソニック効果は出なかったという説明がこの回の中にありました。

    ホワイトノイズは一律の波形を描き揺らぎがない、見にくいですが本文中の「ハイパーソニック・エフェクトを導く音の例」図でいうと、バリ島のガムランが大きなうねり(三つの山に分かれているような)になっていますが、ここが富士山の裾野のようにベターっと均した図を想像していただくとそれがホワイトノイズの図になります。

    ホワイトノイズはまさに「単純なフレーズやリズムのリフレイン」に当たりますが、ハイパーソニック効果を生む音源は、「単純なフレーズやリズムのリフレイン」とは全く別物なんです。

    このあたりは素人の私には説得力が乏しいので、是非是非、テレビ講座をご覧になって現在の科学的知見を自ら検証してみてください。非常に面白いです。そして、素っ裸でビニール盤再生にトライしてみてはいかがでしょう(笑)

    byかもん! at2015-07-09 23:04

  6. かもん!さん
    再レスです。

    誤解があったようなので。。。

    >>三河地方の花祭りのお囃子

    >程度の印象だったのですね。

    ではなくて、コンサート会場ではなく、現場で聞いたという意味合いで、印象の軽重を言っているわけではなかったのです。なんというかはなはだ文学的なもので「トポス」のようなものがあって、その土地で聞かないと雰囲気が出ないかぐらいのつもりで書きました。拙くてすみません。

    >ホワイトノイズはまさに「単純なフレーズやリズムのリフレイン」に当たりますが

    ただ「単純なフレーズやリズムのリフレイン」はホワイトノイズで代表できるとも思いませんが。。。ただこれも私の表現がまずかったです。もうちょっとゆらぎっぽいものを含めた楽音をイメージした表現とお考えくださると幸いです。いずれにしても番組見てみます。

    byゲオルグ at2015-07-09 23:44

  7. ゲオルグさん、どうもです。


    >その土地で聞かないと雰囲気が出ない

    民俗芸能は固有の風土とは切っても切れないので、「出張公演」は論外で(例として、浅草のサンバと現地リオのカーニバルとの圧倒的な違い)、そのことは当然の前提としてのコメントかと思いましたが、「数回ライブ」でみた「三河地方の花祭りのお囃子」程度のパフォーマンスを、現地の実演と同等のものと解釈されたうえでのレスを頂いたということ、良く解りました。


    >いずれにしても番組見てみます

    はい、もし興味があれば、そうされた方がよろしいようです。

    byかもん! at2015-07-10 00:01

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