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オーディオに興味を持ってからいつの間にか40年。 波はありましたが、細々と続けています。 この趣味って奥が深くて本当に面白いですね。 <現有システム> ネットワークプレイヤー:Volumi…

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日記

CENYA邸オフ会記-Eeronade披露編-

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2021年09月17日

“他者の音を拝聴するオフ会”と“自宅の音を聴いて頂くオフ会”。私は前者の方が圧倒的に、少なくとも10倍くらいは好きです。

昔、ある方が「あの人の家は懐石料理、自宅の音はフランス料理」と例えていたことをふと思い出して、自分のオフ会への態度に思い当たるものがありました。

幼い頃、友人の家で家庭料理をふるまってもらうことが幾度かありました。それは自分のために特別にこしらえたものではなく、かといって通常と同じものでもない(少しだけ気合が入っている)絶妙のライン。
カレーにせよ味噌汁にせよ、自宅とほぼ同じ材料を使用しているにも関わらず、全く違う味付けで、小さな社会の中でありつつも、そこには異文化交流があるわけで、とても美味しく感じました。

家に帰ると、母親のそれはいつもと全く同じ味。予想通り。決して不味くはないのだろうけれど、なんだかつまらないのです。

つまり私は、音が一番よく聴こえる王座にて、コース料理を待つかのごとく、次から次とオーナー自慢の料理を出して頂くのが好きなのです。そしてそれは、オーナーの熱意が込められていて、殆どの場合は美味しく感じられます。

従って、自分のお気に入りの素材を持ち込むことも必須ではなく、そんなことをしたらなんだか「この素材使って料理してもらえますか?」と頼んでいるようで、少し申し訳なくさえ思います。万が一上手く鳴らなかったら、粗探ししているみたいで気まずいし。

というわけでCENYA邸の2年ぶり(かないまるさん来訪時以来)のオフ会です。
正に、上に書いたような状態で、聴かせて頂きました。ひたすらゲストのため、解説つきでお気に入りの音源を粛々とかけて下さるCENYAさん。本当に快適でした。

【お品書き】
LiSA 紅蓮華 from the first take
青葉市子 プネウマ IMPERIAL SMOKE TOWN
Beverly 1st JOURNEY AWESOM Tour Despacito
Diana Krall Tune up the quiet LOVE
森口博子 GANDAM SONG COVERS 水の星へ愛を込めて
ビリーアイリッシュ Bad Guy FREEDOM

※全員、女性ボーカル。これは寧ろキャバクラかも。青葉市子がメニューに入っていることに素晴らしいホスピタリティを感じました。

どなたも記憶されていないでしょうけれど、以前『特化型システム』について書きました。“制限された者が目指すオーディオは、お気に入りソフト再生特化が良い”というものです。

CENYA邸システムは、明らかに「女性ボーカル特化型」です。あらゆる努力と工夫が、“お気に入りの女性を独占し、自分好みに調教する”ために行われている。

オーディオ的な表現をすると、センター音像の密度の濃さが1番の特徴です。そして、高域が甘く、柔らかい。音像はかなりのニアフィールドセッティングされているスピーカーの奥にぽこんと現れていて、ボーカルの周辺が静かなので、マンツーマンで自分のために歌っているように聴こえるという作りです。

私には青葉市子をエロく鳴らしたい願望は全くないのですが、CENYAさんシステムではエロく聴こえてしまいます。これは、勿論間違いではなく、オーナーの嗜好が色濃く反映されている好例です。



そして、Eeronadeに限って説明すると、超低域のスピード感というのも納得。前背面のミッドバスや両脇のトゥイーターは市販品には採用例の少ない手法ですが、聴いていて違和感は全くありませんでした。
スピーカー自作に興味がある私としてはHiquphonのOW4には触れておきたいです。Hiquphon(なんて読むんだ?)は、スピーカー大国デンマークで、オスカーさんが多分一人で一心不乱にトウィーターだけを作っている会社です。同じ北欧のScanspeakやCENYAさんシステムのようにSeasと組み合わされることが多いです。OW4の振動板はベリリウムっぽい色に見えますが、これはコーティングの色で実体はソフトドームです。このようなシンプルで上品なデザインは、さすが北欧ですね。で、OW4は自身をアピールすることなく、黒子に徹し、全域に品位と甘さを与えるような鳴り方をします。CENYAさんの好みに合っているような気がします。

前回訪れたときと比べて、数えきれない変更点があり、何がどう作用しているのか自分にはさっぱり分かりません。しかし、CENYAさんの目指す方向性においてベクトルがぶれずに進化していることが分かった気がします。

ひたすら自分の道を進める人は強いですね。
美味しい音、ご馳走様でした。

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  1. taketoさん、こんにちは。

     CENYAさんのオフ会記有難うございます。複雑な変貌を遂げているCENYAシステムも大分仕上がってきたようですね。色々と工夫の跡を聞いてみたいです。

     私もあちこち行くのは好きなのですが、コロナのお陰でこの所どこへも行けていませんが、その分は自宅でじっくり取り組めているのかと慰めています。

    byケン at2021-09-17 09:32

  2. ケンさん、レス有難うございます。

    お久しぶりです。ケンさん邸もCENYA邸に負けず劣らぬ実験王国なので、きっと膨大な研究データが蓄積しているのだと予想しています。

    コロナも一旦形のうえでは1区切りとなりそうで、オフ会も少しは活気が出てくると思います。
    またお邪魔させて下さい。宜しくお願い致します。

    bytaketo at2021-09-17 19:15

  3. お粗末様でした。
    まさに私の手作りDIY料理を食べて頂いたわけですね。笑
    家庭料理なので全部を高級食材で揃えられる訳もないのですが、それでも幾つかの食材には一級品を用いて美味しいところを引き出せるように一生懸命に料理しました。
    家庭料理に例えるとはtaketoさんとても面白い表現ですね。
    言い得てるし感心しました。

    私は音の測定をして20Hz〜20kHzの間でなるべくフラットになるように調整をした上で、自分好みの「声質」になるように各ユニットの音量バランスを耳で調整しています。
    改めての測定はしていないですが、現在は60Hz以下が大きく持ち上がっている特性になっているように思います。
    サブウーファーの再生範囲なのでサブウーファーのレベルを上げています。
    何故かは分かりませんが、こうすることによって人の声がよりリアリティーを増すのです。
    ※私の耳とシステムでは、です。
    賃貸という制限がある中では常時小音量で聴きます、この小音量の中で女性ボーカルを生々しく再生するには不足する低音(超低音域20〜30Hz)を補ってやって、全体域がきちんと聴こえる状態にする事が自然界で耳にする感じと近くなるという事かな?
    言いたいことは、製品本体の測定や特性を踏まえた上で、聴く音源、部屋環境、音量に対して自分として最適な状態にどれだけ持っていけるかが命題(楽しさ)でございます。
    まさに「女性ボーカル特化型」です。
    そこをきちんと汲み取っていただけるtaketoさんは私にとって本当に大切なオーディオ仲間です!
    楽しかったですよ〜。

    byCENYA at2021-09-17 20:36

  4. CENYAさん、レス有難うございます。
    DIATONEの受け持ち帯域を上げ気味にされているのは聴いた感じでも分かりました。通常あの帯域が緩いと全域に悪さをするイメージなのですが、質感が良いので上げ気味なのがプラスに働いているように思います。
    お品書き、自宅でも鳴らしてみましたが、まともなレベルで聴けるのは青葉市子とダイアナクラールのみです。バランス調整がんばります。
    また宜しくお願い致します。

    bytaketo at2021-09-18 00:22